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「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」何も得るものが無くても、旅は良いものだ

2014-03-23 16:54:56 | ミニシアター系映画
「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」★★★★
ブルース・ダーン、ウィル・フォーテ、
ジューン・スキッブ出演

アレクサンダー・ペイン監督、
115分 2014年2月28日公開
ロングライド
(原題/原作:NEBRASKA)

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主演のブルース・ダーンは、2013年カンヌ国際映画祭で
「最優秀主演男優賞」に輝いた。
そしてアカデミー賞「主演男優賞」にもノミネート。



「『100万ドルが当選しました』という
インチキなDMを信じ切って、
はるか彼方のネブラスカまで
賞金を受け取りに行こうとする
父親ウディ(ブルース・ダーン)と、
不本意ながら同行する
息子とのロードムービー」



暖かくなったと思ったら
また寒さが戻ってきて
風の強い夜なんて
その寒さにどうなってるんだ!と、
それでも春の日差しを感じる昼間は
新しい季節を感じたりもする。


さて、映画ですが、
劇場で予告編を見た時から
モノクロの映像と
険しい表情を見ただけで
頑固オヤジと分かる主人公の風貌に
劇場で見ようと思っていた作品。


もう真っ直ぐ歩くのにも苦労してるのに
歩いて何処かへ行こうとしている、
高速道路を歩こうとして警官に止められ
引き取りに行った息子に
「100万ドルが当選したから、受取りに行くんだ」と。

誰が見ても、よくあるDMのい手口で
「当たるかもしれない」という手紙なのに
何としてでも手に入れて
ピックアックトラックを買うんだと、
息子の静止にも耳を貸さない。


仕事がうまくいっていない息子も
それなら付き合うと
モンタナからネブラスカまで
父と息子の4州をまたぐ車での旅、
途中、立ち寄った父の故郷で
若い頃の父親の意外な過去を
息子は知る事になる



なんというか、もう死にそうな親父
ボロボロのガタガタ
でもネブラスカに行くと言う
堅い信念だけは
見てるこちら側にも伝わる、

ちょっとボケてるんだろうなー、
それとももう、意地になってるんだか、
そのあたりは曖昧なまま
特別な出来事は起こるべくもなく
淡々と進んでいく。




道路沿いに貼りついたような街
経済不況にあえぎ
ズブズブな沼に足を取られたように
酒で何かを忘れるような停滞感に満ちて
それでも何処かへ向かおうとしてる
主人公が眩しくさえ感じる。



当選してなかった事実を知った父親
肩を落とす姿に
息子は出来るだけの
ささやかなプレゼントをする

真新しいピックアップトラックで
かつての故郷をゆっくりと走る主人公、
そのピカピカの車を見送る視線。


ファンファーレでも欲しいとこだけど
それほど劇的な勝利でもない
でも彼の満足感をその時
自分達も共有した、確かに。


人間は年を取り
誰もが残りの時間にため息をつく、
何が良くて何が悪いかとか
誰の為にとか
そんなまだるっこしい事抜きにして
やりたい事をが出来たら
とりあえず、そんないくつかを、
並べて数えて、
暖かい春を待つってのが正解。

モノクロ映画って時々見ると
そのザラついた画面から
セリフ以外の何かが伝わる気がする。


★100点満点で80点

公式サイト:http://www.nebraska-movie.jp

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