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「女帝」絢爛豪華+チャン・ツィイーそれでも気分は晴れない

2007-06-15 00:44:42 | 香港・アジア映画
「女帝」★★★
チャン・ツィイー主演
フォン・シャオガン 監督、2006年、中国



東洋趣味に彩られた絢爛豪華な映画、
古来のものと
新しいものが融合され、
静かに地面を流れ、
時には優雅に空を駆ける。

すごい映画だなと冒頭から
10分あまり画面を凝視した、
目が離せないという感じ。

しかし物語が動き始めると
それらの絵画のような舞踏のワンシーンの
静けさが破られ、
しっくりしないのだ。

絢爛たる舞台のうえで
小さい声を張り上げたような
ちまちました演技が上滑りしている。

チャン・ツィイーは確かに美しい
だけどこんな時、画面全体を支配するような
圧倒的な存在感はまだムリのようだ。

思えば「初恋の来た道」の可憐な少女は
話題作に多く出演し
今ではハリウッド女優に成長しているが
何か足らないとしたら
迫力なのかな。

ただあまり凄みを身につけると
今度は強い女性くらいにしか感じられないので
そのあたりのさじ加減がこれからの課題だろう。

出だしの意欲的な作り手の情熱みたいなものが、
空回りしてしまった感じだ。

とはいえ大好きな女優チャン・ツィイーの姿を
大画面で見ることができるのは
幸せなことだ。

見終えて、やはり脚本は大事だと
いまさらながら実感。

★好きな俳優が出ていても、映画の中で
輝きを放つかどうかは別問題
100点満点で50点の出来★

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かなりの製作費を使った意欲作、
この調子でもっと面白い映画を見せてもらいたい


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