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「力ポーティ」演技とはこういうものだ、職人技を堪能

2006-10-01 21:08:52 | ミニシアター系映画
「力ポーティ」★★★★オススメ
フイリップ・シーモア・ホフマン主演
ベネット・ミラー監督、2006年、アメリカ

カポーティが小説家だと知る人は多い、
でも彼の小説を
3冊以上読んだ人は少ないだろう。

そんなことが何故だかちょっと分かった気がした。

カンザスで起きた一家惨殺事件。
これに興味を持った作家が、
ノンフィクション小説にしようと、
事件の中心人物に入り込んで行く。

作家という特殊な作業を必要とする人の
創作に取り組む様子も興味深いが、
作家自身の子供時代の境遇などが
作り出す作品自体に影響を与えて行くことなども
そうだろうなと思いつつも、
主演の怪優ホフマンのなりきった演技と共に、
この作品を一層楽しめる要素となっている。

主人公のガラスの様な心の動きの描き方も絶妙で、
成り行きを見守るような映画だった。

カポーティ自身はゲイであることを公表し
奇行を繰り返した人としても有名だが、
作家に及ぼした影響を考えると、
後世に残る作品というのは、その内容だけでなく
書いた当人にも影響を及ぼすという
実に凄まじいものでもあるのだ。

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★この作品でフイリップ・シーモア・ホフマンが
アカデミー主演男優賞を獲得した。
主役一筋のスターでなくても、きっと唯一の作品はあるのだ。


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