soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

新春・書籍「ランナウェイ」追うものと追われるもの、展開はスリリングでも主題が物足りない

2021-01-04 11:38:19 | 読書の時間

書籍「ランナウェイ: RUN AWAY」 – 2020/12/8

Harlan Coben (原著), ハーラン コーベン (著), 田口 俊樹 (翻訳),
文庫 : 621ページ

2021年1月2日に読み終えた。
海外ミステリー、全く正月っぽくないが
この手のミステリーの面白いのに
巡り合わないか
やはり今年も面白そうなのは
どんどん読んでいこう。

物語はセントラルパークから始まる。

幸せな家族が
長女が恋人に薬漬けにされ、
姿を消してしまった!

主人公は妻とともに
殺人事件に巻き込まれていく。

同時に全く別の場所で
いくつかの殺人が起こり
どんなふうに二つの場所が
つながるか、
とても面白く読み進めた。

これは好みの分かれるところだが、
この事件は、あるカルト教団と
関係があることが分かってくると
自分としては、どうにも
話にノレなくなってくる。

これは、こういう設定が
好きか嫌いかということ。

ただし、真相に近づく主人公と
主人公に忍び寄る殺人者たちの
描き方はさすが!
どうなる、どうなると
次が気になって止まらない。

ラストもハッピーエンドとは
言えない着地点で
それでも家族で笑いあう食卓を想像すると
すごく現実感が迫ってくる。

さあ、今年はどんな面白い本と
巡り合えるか。

ひととき本の世界に入り込んでも
日常はコロナ一色、
現実が実は恐ろしいという
何かのコピーそのもの。

コロナ以前にはすぐには
戻れないにしても
この、どんよりとした不安な気持ちが
少しでも晴れてほしいものだ。