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書籍「儲かる会社をつくるには赤字決算にしなさい/井上 和弘(著)」会社にお金を残す32のコツ

2018-02-03 06:45:53 | 読書の時間
書籍「儲かる会社をつくるには赤字決算にしなさい/井上 和弘(著)」★★★
単行本(ソフトカバー): 260ページ
出版社: ダイヤモンド社 (2015/1/17)

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「99%の社長が知らない衝撃の真実!!
赤字にしたら、銀行の評価が上がる!
税金も払わなくていい!
無担保・無保証は当たり前!
税務調査も怖くない!
「銀行」「税務署」マル秘交渉術!。」

(出版社HPより)


新聞の下のほうの本の広告で
かなり刺激的なコピーが
気になったので読んでみた。

要は会社にお金を残したいなら
赤字決算にしなさい、
そうすれば法人税を払わなくて済むよ
そしてその分、お金が残るよと。


そりゃそうだ、正しい、

でも、じゃあそもそも何故、
多くの会社は利益を追求し
税金を払ってでも
長く続く会社にしようとしているのかという
多くの会社のそもそも論には
全く答えていない。

まあ、だから独特なんだろうけどね。

本は全体で241ページ
冒頭から銀行からお金を借りるなとか
銀行のかなりネガティブなことを
100ページくらいに渡って書いている、
ここまで悪くは思わないが
書かれていることの多くは
常識的に誰もが知っていることを
大袈裟な言葉で書いているに過ぎない



それでもいくつか良いこと書いてるなと
思う部分も、

自己資本比率をあげようとあり
簡単な説明もあるが
これも会社の経理なら知っている程度、
他に良いなと思ったのは
本業以外で儲けようとするな、と
それはそうだね
多くの会社が本業は儲かってるのに
投資で失敗とかね。


それから身内に経理を任せるなとも、
これも小さい会社ならありそう、
考え方の違いもあるけど
おおむね正しいと思う。

本題である、赤字決算は
持っている土地などの資産を
積極的に売却すべきとしている、
その売却で出た特損を使って
その損失が大きければ
以後、数期に渡って損失を
使えるよというものだが
これは土地などの金額の大きな
資産を持ってる会社限定の方法だ。


書いてあることの多くは
会社を経営したり、経理で長く働けば
一度は耳にするようなことだ、
だからすぐに使えるってわけじゃないし
全部が全部使えるわけでもない
中には大袈裟に書いてるけど
しごく真っ当な常識的な記述も。

すごく有用で目から鱗ってわけじゃないが
こういう本を読んで
自分の会社に置き換えてみたり
もう一度書かれた内容を
自分の会社に当てはめて
改めて違う目線で
会社を見るにはいい本じゃないかな。



★オススメ度★
気になったら読んでも損はないが、
全部使えるわけじゃないので
鵜呑みにしないで
この本を傍らに会社の全体を
見渡すいい機会となるかも。。

★100点満点で70点

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