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「東南角部屋二階の女」陽だまりのような懐かしい映画

2008-11-08 10:06:51 | 邦画
「東南角部屋二階の女」★★★
西島秀俊 、加瀬亮 、竹花梓 主演
池田千尋 監督、2008年、104分



西島秀俊と加瀬亮が出てるので
見に行ってきた。
そして感想を書くために監督のことを調べて
そのインタビューで印象的な部分があった。

「観終わった後に「いい映画だったねぇ」と
言われるようなものにだけはしたくないと
頑なに思っていたんです。
わたしには以前から、
観た人の心にどんな形でもいいから
引っかき傷を残したいという衝動があるんですね。」

この監督さんに言いたい、
大丈夫「いい映画」とは思わなかったから、
でも引っかき傷も無かったよと。


初めての商業映画でこの役者を使えるのは
幸運なことだと思う、
そして描かれる物語は
主役の2人のイメージ通り、淡々と
あるがままを受け入れるような
強い主張のないものだ。

自分はこういう日常を描く
ささやかな映画が好きだ、
そこには自分の身近な「何か」を
見つけることが出来るから。

偶然の出会い、
これまでとは違う風が吹くことで
以前とは違う空気が流れている。

そんな映画はたくさんあるし、
それで劇的に変わるのでなく、
ちょっと、だけ変わる、ということも
充分に理解できる。

でも、と思う、
これなら映画じゃなくてもいい、
こっちは監督の言うところの
「ひっかっき傷」を求めて
自分の時間とお金を使って、期待して
劇場へ行くのだから、そこに
それなりの「何か」くらいは提示して欲しい。

時にはその「何か」があまりにバカバカしいと
感じるときもあるし、
というかほとんどはそれ程感動もしないけど、
でも、きっと次はと
また劇場の暗闇に身を預けるのだから、
「それはないだろ」でもいい、
気負いが感じられるくらいの「ひっかっき傷」が
欲しかったな。

でも、せっかくのいい機会を与えられたのだから
次もがんばって欲しい。

★100点満点で60点

soramove
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西島秀俊と加瀬亮は好きな役者で、脇役も多いけど
つい見てしまう、気に入るのは半分も無いけど、でも期待したい。

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