soramove

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「キングダム/見えざる敵」分かり合えない根っこの部分を感じる

2007-10-20 01:13:30 | 大作映画ハリウッド系
「キングダム/見えざる敵」★★★★オススメ
ジェイミー・フォックス、ジェニファー・ガーナー主演
ピーター・バーグ監督、アメリカ、110分



日常生活に石油は欠かせない、
今世紀中に無くなると分かっていても
その消費を止めることも出来ないのが事実。

砂漠の国にある石油の確保が
先進国の絶対的な重要事項だ。

この映画は1996年にサウジアラビアで実際に
起こったホバルタワー爆破事件をヒントに
製作された。


外国人居留区でアメリカ市民を狙った
無差別テロが発生し、
対策チームが派遣された。

思うように活動出来ない苛立ちや
お互いの不理解が、絶望的な気持ちにさせる。
きっとこんなものだろうなと
納得してしまう気持ちが怖い。

それでも僅かな点と線を結んで
次第に首謀者が明らかになっていく、
彼らの悪意は外部のものに対するもので、
実際はその標的は外国人であるなら
誰でもよくて、それが最大限に世界に
知られることを狙っているだけだ。

砂漠の街の全体に乾いた様子や
女性をほとんど見かけない通り、
市民の生活の傍らで、
手作りの武器が次々と生み出されていく。

どこまでが本当で、
どこまでが過剰な作り話なのか分からないが、
ひしひしとその恐怖は伝わる。

なんというか安全なスクリーンのこちら側にいながら
恐怖が肌をチクチクと刺す感じなのだ。
こういう緊迫感が常に支配する街はどんなだろうと
思いを馳せる。

出来ることならこの目で色んなものを見たい、
違う国の言葉の中で幾日か過ごしてみたい、
そんな気持ちは強いが、イスラム圏は
ちょっと怖いなと感じる。

映画の人質救出のシーンは
思わず足を床から上げそうになるほど、
真に迫ったもので、一応の決着を見たときは
かなり疲れた。

また現地の警察官とアメリカ人の交流も
時間が経過し次第に打ち解けるようになり
宗教の違いはあっても
分かり合えそうだなという気持ちにもさせてくれるが、
それさえ報復は無残に崩していく。

苦い勝利を手にアメリカへと戻る調査チーム、
結局何も解決していないのかもしれない、
それでもとりあえず出来ることから
手をつけていくしか無いだろう。

宗教という根深く相いれない根幹のものを
2千年もの長い間育んできて
簡単に握手して分かり合えるようなものではないんだなと
認識した。
それでも明るい光りもあると信じたい。

★100点満点で80点くらい、宗教観とか
そんな難しいことは取り払って、アクション映画として
見た方が面白い★

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同じイスラム圏とは言っても、エジプトは
肌で危険を感じることも無かったし、
世界のどこであっても、何の心配も無いということは
もうありえ無いのかもしれない。

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