goo blog サービス終了のお知らせ 

soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

映画「日の名残り」ノーベル文学賞を映画で見る

2018-01-15 09:07:33 | ミニシアター系映画
映画「日の名残り」★★★★WOWOWで。
原題:THE REMAINS OF THE DAY
製作年/国:1993年/米
時間:134分
ジェームズ・アイヴォリー監督
アンソニー・ホプキンス、エマ・トンプソン
ジェームズ・フォックス、クリストファー・リーヴ出演



      →★映画のブログ     
どんなブログが人気なのか知りたい



「1958年。ダーリントン邸の
老執事スティーブンスのもとに、
以前共に屋敷で働いていた女性
ミス・ケントンから一通の手紙が届く。
懐かしさに駆られる彼の胸に
20年前の思い出が蘇るー。」

(ぴあHPより)


ノーベル文学賞受賞
そういえば映画があったなーと
amazonプライムでは
無料じゃなくレンタル扱いだったので
迷っていたら、
Wowowで放送されたので
録画して正月に見た。


Amazonのプライムは
無料で見られる作品が多いので
レンタルで300円とかなると
迷ってしまう、
便利だけど、なんか割り切れない
おかしな気分。

さて映画、
第二次世界大戦を前後に挟んで
執事スティーブンスの
献身的な働きと
ダーリントン卿の英国貴族
英国紳士たるものというふるまい、
そして屋敷で働く人々や
訪れる貴族や政治家たちが描かれる。

執事としての仕事を
完璧にこなそうとする姿は
なにかにしがみついているようにも感じる、

彼は屋敷の外の世界では
生きていけないのではないか。

それだけ固執し
仕事を全うる姿は
静かで美しい。

しかし波風は立つもので
ミス・ケントンの存在は
彼の心に波紋を広げる、
しかし彼には選択するという事は
考えられない、彼は執事なのだ。


古い価値観にしがみつくように
見える人たちと
容赦なく移っていく社会の変化、
貴族の生活もしかり。

物悲しい感じを受けるが
でもどこか清々しいのは
これほど自分の決めたことに
まっすぐで力を尽くすことは
自分にはできないだろうなという
そんな気持ちがあるからだろう。



アンソニー・ホプキンスの
表情をわずかに変化させるだけの演技は
何かもっと別のものを
見るほうに考えさせる。

本も購入して読む順番待ち状態、
比べてみるのも楽しい。

★オススメ度合い★
英国貴族の大きな屋敷が舞台、
でも波乱万丈ってわけじゃない、
その静かだけど
堅牢な屋敷では守り切れないものを
見たり感じたりできるのでオススメ

★100点満点で80点

soramove                    →  ★映画のブログ
                     どんなブログが人気なのか知りたい




映画「ラ・ラ・ランド」劇場へ楽しい非日常を観に行こう!

2017-03-08 20:34:37 | ミニシアター系映画
映画「ラ・ラ・ランド」★★★★★満点
セバスチャン: ライアン・ゴズリング
ミア: エマ・ストーン
トレイシー: キャリー・ヘルナンデス
アレクシス: ジェシカ・ローゼンバーグ
ケイトリン: ソノヤ・ミズノ
ローラ: ローズマリー・デウィット
ビル: J・K・シモンズ
グレッグ: フィン・ウィットロック
キース: ジョン・レジェンド出演

デイミアン・チャゼル 監督、
128分、2017年2月24日公開
2016,アメリカ,ギャガ,ポニーキャニオン
(原題/原作:LA LA LAND)



<リンク:人気ブログランキングへ">>→  ★映画のブログ★どんなブログが人気なのか知りたい


第89回アカデミー賞
主演女優賞:エマ・ストーン
監督賞;デイミアン・チャゼル



「『セッション』でアカデミー賞3部門に輝いた
デイミアン・チャゼル監督によるミュージカル映画。
『ドライヴ』のライアン・ゴズリングと
『アメイジング・スパイダーマン』シリーズの
エマ・ストーンが共演し、
ロサンゼルスを舞台にジャズピアニストと
女優の恋模様が描かれる。
ムード溢れる音楽とダンスで
描くポップでカラフルなラブ・ストーリーだ。」

ぴあ HPより

アカデミー賞は毎年wowowの放送を
楽しみにして、結果は夜の編集版を観るから
その日は慎重にニュースとかに
触れないようにして、楽しみにしている。

今回の話題はラストのハプニングだろう、
作品賞としてこの「ラ・ラ・ランド」が呼ばれ
3人くらいのスピーチが終わった頃
唐突に「間違いです、作品賞は『ムーンライト』」と。

間違って封筒が渡されたそうなので
仕方ないけど
尻切れトンボのような幕切れ、
昨年末の「紅白歌合戦」みたいな
何で紅組が勝ったの?
思い出した。

さて、映画

しみじみ、やっぱり自分は
映画が好きなんだなと
映画を見てる間中に何度も何度も思った。

冒頭のハイウェイでの歌と踊りのシーン
そしてタイトルの「ラ・ラ・ランド」が
スクリーンに映し出されると
なんか拍手でもしたい気分。



映画の内容とは関係ないが
この監督が脚本も担当して
全編に映画愛が散りばめられていて
リアルを求めると厳しいが
映画の「夢」を見ようとするなら
こんな幸福な時間は無い



ミアは女優を目指してオーディションの日々、
何度も何度も落ちるが
彼女は自ら脚本を書き
ひとり芝居をする。

そしてもうひとり
ジャズクラブを作ることを夢見る
ピアニスト、セバスチャン
彼はミアと出会って
夢を叶えるためにも
意にそわない仕事も引き受けるが
彼女に「それがやりたいことか」と
詰め寄られる。

夢を追って、その間只中には
苦労は苦労じゃない、
でも賞味期限がある
夢を夢として現実と折り合いをつける。



誰もがそんな感情を分かってるから
この映画から溢れるような
情熱を見せられると
なんか切なくなる。
自分はどうだろうと考えずにいられない。



そんなふうに思いながらも
スクリーンでは極彩色の
まさに夢のような世界が展開していく。

でも最後はきっちり
夢はそれを追う者にしか
叶えられないんだとメッセージ。



この映画はハリウッド的なゴージャス感はないが
カラフルで躍動感あふれている、
とても楽しめる映画だ。

良かったな、
もう一回見たいな、

違う結末があれば・・・。

★100点満点で100点

★この記事が参考になったらココもクリック!よろしく←



soramove


映画「スポットライト 世紀のスクープ」骨格のしっかりした良作、でも日本人にはピンとこない

2016-05-14 01:09:46 | ミニシアター系映画
映画「スポットライト 世紀のスクープ」★★★★
マーク・ラファロ、マイケル・キートン、
レイチェル・マクアダムス、リーヴ・シュレイバー、
スタンリー・トゥッチ 出演

トム・マッカーシー 監督、
128分、2016年4月15日公開
2015,アメリカ,ロングライド
(原題/原作:SPOTLIGHT)



<リンク:人気ブログランキングへ">>→  ★映画のブログ★どんなブログが人気なのか知りたい


「アメリカの新聞記者たちが
カトリック教会のスキャンダルを
暴いた実話を映画化し、
第88回アカデミー賞作品賞を獲得した
スリリングなドラマ。
神父が30年に渡り多
数の児童に性的虐待を行っていた事実と、
見てみぬふりをした教会の実態を、
ボストン・グローブ紙の記者たちが
暴いていく過程を描く。」

ぴあ HPより

第88回アカデミー賞作品賞受賞

ネットで素早くニュースがチェックできる現代、
新聞の存在理由も変化せざるおえない、
自分はずっと朝日新聞だけれど
毎朝ポストに届くことに
感謝しつつ、新聞が不要とは感じない



ネットのニュースはヘッドラインで
読んで、さらに自分でクリックして
読むか読まないか選別していくが
新聞は書かれていることを
自分のスタイルで全体的に読んでいく。

この違いが大きいと思う。

さて、この映画
カトリック教会のスキャンダルを
スクープするために
丁寧に取材し、しかも他者に先を
越されないように
地道な努力と取材や記事の
目の付けどころで
出来上がった記事、
影響を与えるものに違いがある事も
この映画を見る事で良く分かった。



アカデミー作品賞の作品は
出来るだけ見るようにしている、
ハリウッドのこの一年の
代表作「この一本」と言って良いからだ。


で、そういう目でこの映画を見ると
そこまで良く出来た映画かな?と
感じたのが素直なところ。



じゃあ他に何か良いのがあったのか
と、言われれば
日本でまだ全部公開されてないだろうし
全部見る事も出来ないから
この結果を受け止めて
自分なりにどう感じるか
劇場で見るわけで、
これって新聞の記事に似たなくもない。


カトリック教会のスキャンダルは
大変な事件だ、
ただし宗教観の違いもあって
アメリカの特に地元の人たちの
感じた衝撃は
自分には想像もつかない。



でも大きな壁にぶつかって
真実を追い求める姿は凛々しい、

そんな仕事が出来るなら
彼らの努力も報われると感じた。


実話の映画化なので
派手な演出は無いが

この映画を見てさらに感じたのは
同じ題材をどのように切り込むか
それによって同じ事柄も
意味を変える事もあるのだろうなと
そういうことは恐ろしいなと思った。


真実は追究されたが
この映画では「原因」までは
深く切り込んでいない、

だからなのか
スッキリしないのだ。
そう簡単に原因まで分かれば
これほど大きな事件にはならなかったのだろうが
それにしても
心の拠り所としている神聖な場所で
とんでもないことが行われていたとなれば
身近な人達の恐怖は物凄いだろう。


映画として骨太で揺るぎなく
良く出来ているが
もうひと押し
コチラに迫るものは感じられなかった。


この映画が今年の一本!となるには
ちょっとモヤモヤしたものが残る。

★100点満点で80点

★この記事が参考になったらココもクリック!よろしく←


soramove



映画「アリスのままで」これこそアカデミー主演女優賞

2016-05-06 01:09:42 | ミニシアター系映画
映画「アリスのままで」★★★★DVD鑑賞
ブリー・ラーソン、ジェイコブ・トレンプレイ 出演

レニー・アブラハムソン 監督、
101分、2015年6月27日公開
2015,アリルランド、アメリカ、ギャガ
(原題/原作:STILL ALICE)



<リンク:人気ブログランキングへ">>→  ★映画のブログ★どんなブログが人気なのか知りたい

<リンク:<リンク:>>

「若年性アルツハイマーを患った女性と、
支えようとする家族の
葛藤と絆を描いたヒューマンドラマ。
自分のアイデンティティを
失っていく恐怖に怯えながらも、
毅然とした態度で病魔に
向き合おうとするヒロインを、
あらゆるジャンルを飛び回る
名女優ジュリアン・ムーアが熱演。
『トワイライト』シリーズの
クリステン・スチュワートら共演陣も豪華。」
ぴあ HPより

第87回アカデミー主演女優賞受賞


「ルーム」は本年度の
アカデミー主演女優賞受賞作品だったが
こちら「アリスのままで」は
昨年度の受賞作品、
名演と言うなら、自分なら
この作品のジュリアン・ムーアなら
納得する。



主人公のアリスは50歳
名門大学で教鞭を取る言語学者だ、
そんな彼女が自ら
物忘れや失語を自覚し
医療機関に調べてもらうと
若年性アルツハイマーと診断される。


全体を通して見れば
テーマやストーリーは平凡だ、
でも言語を駆使する学者だからこそ
それを失う怖さは分かる気がするし
日々それを失っていく
その漠然とした不安は
何だか身につまされる。



それは、自分の母親に
重なるからだろう。

母もそんなふうにひとりで暮らして
怖い思いをしたのかなと考えると
堪らない気持ちになる。

結局映画でもドラマでも
本でも同じだろうが
自分に身近な事は
描き方が凡庸であろうと
別の角度で自分の気持ちに
グサッっと入り込んで来るのだ。



良くなる、元に戻る病気じゃない
だからこそ、結末が分かっているからこそ
何ともしようの無い。絶望が
何だか主人公と一緒に見えた気がした。



恐ろしいことだ、
一体どう対処したらいいんだ、

こうして考えると
生きることは、「幸せとは何か?」と
同じことを追及してるのか?


色んなことを考える
何かしら希望が見えると良いが
それは、ひとときの慰めでしか
無いのかも。


ラストは人によって
感じ方が違うだろうが
自分にとっては救いとなった。



だからかな、ジュリアン・ムーアの演技は
過剰ではない分
彼女の絶望を伝えていた。


本日の教訓
健康が一番!
美味しいご飯を食べましょう。


★100点満点で85点

★この記事が参考になったらココもクリック!よろしく←


soramove



映画「ルーム」これがアカデミー主演女優賞?

2016-05-01 20:18:09 | ミニシアター系映画
映画「ルーム」★★★☆
ブリー・ラーソン、ジェイコブ・トレンプレイ 出演

レニー・アブラハムソン 監督、
118分、2016年4月8日公開
2015,アリルランド、アメリカ、ギャガ
(原題/原作:ELSA & FRED)



<リンク:人気ブログランキングへ">>→  ★映画のブログ★どんなブログが人気なのか知りたい

<リンク:>


「『ショート・ターム』のブリー・ラーソンが主演を務め、
第88回アカデミー賞
主演女優賞に輝いたヒューマン・ドラマ。
7年間、息子と共に監禁され続けた母親が
奪われた人生を取り戻し、息子に外の世界を
見せるために決死の脱出を試みる。
“世界“へと飛び出したふたりに待ち受ける運命とは? 
子を思う母の愛と衝撃の展開が胸を打つ感動作だ。」

ぴあ HPより

アカデミー賞主演女優賞受賞作品

チラシやHPなどのコピーに
「衝撃に胸をつかれ、
生きる輝きに嗚咽が漏れる、
世紀の愛の物語。」とあるが、
これは大袈裟、
でもこのくらい書かないと
この地味な映画を見る気にはならないか、
ただしアカデミー主演女優賞という
華々しい栄冠が付いて良かったね。


最近はホント映画から遠ざかっている、
時間が出来れば、
気軽に行っていた頃が懐かしい・・・。


選んで行くわけだけど
全部良い映画ばかりって訳じゃない、
この映画も何処がそれ程評価されたのか
自分にはそれ程良い映画とは
感じられなかった。



7年間という監禁された時間は
画面で無垢な笑顔を振りまく
男の子の存在そのもの
その途方もない時間を教えるが
その子を支えなければいけない
母親が、助け出された後
錯乱状態になり
そういう事もあるのかなと思うが
自分にはそこまで
彼女の精神を読みとることは出来ない。


このくらいの演技だったら・・・・?


何度もそんな「ハテナマーク」を
浮かべながら
居心地の悪い空間で
音をたてないように
ジッとしている感覚で

外に出て青い空を見上げたら
思わずため息が出た。


この映画、アカデミーの勲章がついても
日本でのヒットは難しいだろうな
見た日tも、他人に進めたくなるような
映画じゃないからね。


本日の教訓
もっと楽しい映画を見よう!



★100点満点で75点★

★この記事が参考になったらココもクリック!よろしく←

soramove