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soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

バラナシ4日目 旅のsora

2006-03-19 12:47:10 | 2006インド旅行
ホテルを出て大体の位置関係をつかんで
川下のマニカルニカー・ガートに向かう。

途中の民芸品売り場やインド音楽の
CDやカセットを売っている店を覗きながら
人がやっとすれ違えるくらいの小路を
しばらく歩いていると「ゴールデンテンプル」と
書いた看板が見える。

方向は合っているなと確認して歩くが
何だかもうどっちから来たか分からなくなって来た。

すると少年が「ドコイク」と声をかけてくる。
普通は無視するところだが
「火葬場」と言うとこっちだと先を歩きはじめる。

視界が開けた所には薪がうず高く積まれている、
その向こうでは煙が上がっている。

「人が近づいてきて、何か説明をするけど答えてはだめだよ、
後でガイド料を取られるからね」
詳しい小僧だ。
3階建ての建物の2階から見下ろす、美しい布に包まれたものは
まずガンガーの水に数回浸され、その後薪の上に安置される。

火がかけられ、大きな炎に包まれると
くるんだ布の先端がめくれて足が見えた。

「もう充分だ」と思い来た道を引き返した。
灰になった体はこの後、ガンガーに流されるそうだ。

歩きながら思った。
もっと衝撃的で圧倒的なのかと思っていたが
あまりに淡々と行われ
日常のワンシーンのようで、明るい太陽の下
何も特別な事には感じられなかった。

しかしここには、訪れた者を捉える何かがある。
やはり普通に暮らしていては体験できない
インドの日常がここにあるからだ。


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けたたましい鐘の音で一日が始まる

2006-03-17 19:06:50 | 2006インド旅行
朝4時半ころ、けたたましい鐘の音で
強制的に起こされる。
まだ月が出ている。

しばらくしてガンガーの向こうがオレンジ色に変わると
ボートがあちこちから川に浮かんで
映像的には幻想的だが、
いかんせん音楽は静寂を許さない。


ボートを漕いでくれた仙人のような人は
38年ボートを漕いでいるよという
いろんな人を乗せてこの川を往復したのだろう。

昨夜はお決まりの長渕の「ガンジス」を何度か
部屋のバルコニーで真っ暗な川面を見ながら
聞いていた。
かなり恥ずかしい状況かもしれないが

かつて長渕がそして三島由紀夫が
このガンガー沿いで繰り広げられる光景に
何を思ったのかと考えた。

以前友人が先にこの地を訪れ
「きっと何かがある」と言っていたが
それが何なのかはまだ分からない。

きっと自分自身の言葉で
この旅を少しして振り返ったとき
何かが書けるのかも知れない。

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ガンガー・ビュー 旅のsora

2006-03-16 20:26:05 | 2006インド旅行
 ムンバイの空港から市内へ

4車線の道路は無法地帯で
割り込み、激しいクラクション、
前方を見つめるだけで汗ばむ。

セントラル駅周辺はスラム街があり
掘っ立て小屋からわずかな灯りが漏れている。

そして深夜、インド門と壮麗なタージマハル・ホテルを
過ぎてやっとホテルにたどり着く。

ムンバイの細かい話はまたにして
本日国内線を乗り継いで
ヒンドゥーの聖地バラナシ(ベナレス)に到着。

「ここから市内だよ」タクシードライバーの声に
うなずくと、またしても凄い交通状況。

そして細い通りに入ると
今度はリクシャーという
人力車に乗り、
「ここから歩け」と言われて
全然知らない男の子の
「ドコイク」という声の後を着いて
ガンジス川沿いのホテル・アルカに着いた。

何でこの男の子は
オレがアルカに行くのを知っているのか
そう思うまもなくくねくねと曲がった道をつたって
牛に出くわし、バイクに突付かれ
ホテルのフロントがオアシスのようだった。

夕食をどこで食べるか、うろつき始めたが
「もうホテルに戻れない」
「もう絶対にたどり着けない」
誰も分からないので大声で言いながら
歩いているとネットカフェ発見

こうして書いているが、果たして帰れるのか?
けたたましいクラクションとインド音楽
人々の声、静寂という言葉を知らないかのように
暗い夜空に広がっていく。

明日は沐浴見物だ。

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