走快エイトの気まぐれ人生

家族・スポーツ・スペシャルオリンピックス・教育・消防団・仕事・テレビ番組などの話題を、気ままに綴っていきます。

シールド

2006年11月02日 09時10分28秒 | お気に入り
村上龍氏による初の絵本「シールド」があるテレビ番組で紹介されているのを録画で見ました。サブタイトルに「盾・SHIELD」という言葉が付けられていました。二人の幼馴染の男性の人生を、49歳になるまで比較して描くことで、読者に何かしら感じて欲しいと作者は語っていました。

キジマは、父親のコネで当時繁栄していた自動車会社に就職し、悠々自適の生活をしていたが、47歳でリストラされ退職、家庭も崩壊し、自殺を考えるようになりました。コジマは、キジマと同じ会社の入社試験に落ち、当初は引きこもり生活に陥りました。しかし、彼は大好きだった犬の世話をするため犬の訓練所で働き始め、最終的には資格を得て犬の訓練士になり、幸せな家庭も築くことが出来ました。

対照的な二人を考えると、どっちの方が良かったか、一目瞭然です。世の中には、個人的に守ってくれる盾と、国や会社(組織)といった外部から守ってくれる盾の2種類あることが分かりました。キジマにとっての盾であった大企業は、結局彼をリストラしたことから、本当の盾ではなかったようです。コジマの獲得した就職に生かせる資格こそ、本当の盾と言えるのでしょう。

私は空港で働く公務員という立場ですので、航空関係の人々や多くの乗客と顔を合わせることができます。乗客には、一般の方以外に芸能人やスポーツ選手、政治家、各国の要人など、様々な人がいらっしゃいます。でも私個人では、そんな人たちと会える力や繋がりはあるはずがありません。

しかし、学校のPTA会長をしたり、町の消防団や青少年相談員といったボランティア活動をすることで、人脈を広げる努力を自分なりにはしているつもりです。上記の番組を見て、いずれ自分も定年を迎えるため、それに備えて盾となる資格や自分を守る力を見に付ける必要があると改めて感じました。

今日は休みでしたので、ふらっと近所のデパートに出掛けました。普段は、本であれば図書館で借りるのですが、「シールド」は是非自分や子どもに必要と感じ、購入することにしました。1時間程で読破できますので、この本は超お勧めです