走快エイトの気まぐれ人生

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ナマケモノ

2006年09月25日 08時57分08秒 | その他
昨夜、某テレビ局で「ナマケモノは怠けていない?驚きのエコ生活術」というサブタイトルの番組を見ました。今まで知らなかったナマケモノの生態などが分かり、目から鱗ものの驚きでした。初めて彼らがヨーロッパの人に発見された際、不名誉な「ナマケモノ」という名前が付けられましたが、それまでは現地の人達に「森の哲人」と呼ばれていたそうです。

オラウータンは「森の賢者」だったと記憶していますので、比較するとなるほどと思えます。ナマケモノは、動物園で見る限り、殆ど動かないか、ノソノソ動いていることが多いです。しかし、番組の中で見た野生の彼らは、木から降りて次の木への移動時には、普通に歩いてしかも沼や川では泳ぐことさえしていました。

コスタリカに住む彼らの森は、人間の乱開発により一時は8割が消えてしまったとか。現在は、自然を愛する人達により、かなり回復してきているけれど、まだまだ不十分だそうです。森の中に点在するカカオ園が森を分断していたことから、カカオ園を縦横に横断するよう十の字に植林したところ、すばらしい効果が現れてきていました。

多くの動物達が、植林された緑の回廊によって、分断された森と森の間を往来できるようになったのです。これで、自動車の通る道路に飛び出て事故に遭ったり、送電線を綱渡りしていて感電する動物も減ってくることを願いたいです。それにしても、人間は愚かなのか偉大なのか分かりませんね。動物を根絶やしにするのも人間なら、保護するのも人間なのですから。