名門千葉カントリークラブ梅郷コースは1960年(昭和35年)9月25日オープン。
もう60年以上の歴史を誇り、1962年(第27回)、2014年(第79回)に
日本オープンを開催した実績がある。
通称ちばかんには他に野田コース(昭和30年オープン 2019-10-10付参照)と
川間コース(昭和32年オープン)の2コースがある。
クラブハウス内はリニューアルしたのか名門クラブらしい雰囲気はあるが、
如何せん全体的に狭く一時代二時代前の造りだ。
プロショップもインパクトが弱く、
古典的デザインの照明器具だけがさりげなく存在を訴えてくる。
今や当たり前になった自動検温器。
今までは人の手でチェックをしていたが、この分野はどんどん進化が進んできている。
ロッカールームも木製のロッカーを使い落ち着いた感じだが、
それ以上のアピールするものは伝わってこなかった。
機能だけを考えればそれだけでよいのかもしれないが、
名門コースの雰囲気がロッカールームにもほしい所だ。
ロッカールームでの着替えを終えて、今やルーティーンになってしまった
ブログ取材の為の風呂場、脱衣所撮影。
こちらも特段書くほど特別なものはなかった。
ごく普通の浴室ということだった。
この日のスティンプメーターとコンパクション表示はシックな表示法で
コースの練習場案内とのワンセットでさりげなく良い感じだった。
スティンプメーター9.7mはかなり早めか、
端数の細かさに名門コースの意識を感じてしまう。
来る前までは梅郷コースは基本歩きだと思っていたが、
乗用カートが導入されキャディ運転によるフェアウェイフリー走行とのこと。
このスタイルが自分にとっては最高で、思わず心の中でヤッターと叫んだほどだ。
名門梅郷のフェアウェイ管理に自信が無くてはこのシステムはできないはず。
尚、昔から川間コースはセルフカート、
野田コースはカート完全導入で人気がさらに上がったと聞いている。
千葉CCはこの件では随分先進的に取り組んでいるという印象だ。
カートのバッグ乗せ場も進化していて折りたたみがボタンでバシッとセットされている。
なんだコリャといった感じ。
コース内から見たクラブハウスの全景。
メインの建物の屋根は日本瓦仕様で昔からこのクラブハウスの落ち着いた意匠は気に入っている。
スターティングホールへ向かう途中にバンカーをイメージした
枯山水風のミニ庭園がゴルファーを迎えてくれる。
他のコースにはない風景にホッとするものを感じるのは私だけだろうか?
パッティンググリーン周辺の光景。
約60年の歴史を感じさせる堂々とした大木が練習グリーンを包み込んでくれる。
これが名門コースの一つの素晴らしさ、風格というものだ。
ちょっと山小屋風の朝のレストラン光景。
2階の照明器具も1階のと同じコンセプトの作りでいいですネー。
今この原稿を書きながら気が付いたが、
この日はやたら梅郷のクラブハウスの照明に目が奪われていたことが、
写真をチェックしていて感じた。
建設業を生活の糧としている人間の悲しい性(サガ)といったところか。
丁度千葉県もまん延防止重点措置の期間中ということもあって
一切酒類の提供及び販売を中止しているだけでなく、持ち込みも禁止との事。
晴れの日の暑い日には生ビールでキューッと一杯。
これができないとはかなり辛い!!
ゴルフ場のおみやげ物には買ってきて正解といったかなり良いものがある。
梅郷コースには京都(たぶん祇園)のアンデデニッシュプレーンのパン
2斤で1,250円(税込)で売られていた。
それ以外にコロナ禍で広がっている持ち帰り弁当「牛タン弁当とおかず(2,160円)」
「黒毛和牛ステーキ弁当(2,700円)」「穴子の棒寿司と季節のおかず(1,500円)」
ゴルフ場の定番「ロースカツサンド(1,080円)」も限定で取り扱っていた。
クラブハウスから見たアウト・インの全景。
梅郷コースは戦略性に富んだ国内でも有数のチャンピオンコースで設計者は安田幸吉氏だ。
因みにコースレートはチャンピオンティで73.6だ。
朝のスタートを余裕を持って藤棚の下で涼んでいた彼がかなりの低レベルでブービー賞に輝いた。
ゴルフは自分が楽しければ最高です。
人に迷惑をかけなければ。
この日ついてくれたキャディーさん。
とても明るくて屈託がない。
日本の女性では珍しいタイプの娘さんだなーと思っていたらタイ人とのハーフなんですって。
南の血は人を明るくさせてくれる。
インNo13、140ヤードのショートホール。
梅郷コースのプレーは久し振り。
梅郷のグリーンは小さな2グリーンでしかも砲台。
直に乗せるとこぼれてしまうという難しいイメージを持っていたが、
来てみたらなんとベント(ペン4)ワングリーンに改修されていた。
改修は大久保昌氏と川田太三氏が担当した。
フェアウエーのコンディションは最高。
まさにグリーンのじゅうたんを歩いている贅沢さだ。
なんといってもゴルフのリッチさはこの狭い日本の中で
こんな広々とした自然の空間を数人で独占してしまうというところか。
朝に続いて昼のクラブハウスレストラン風景。
今や各テーブルをアクリル板で区切って感染防止しているのは当たり前になってしまった。
これがお昼のメニュー。
写真付きが7種にスタンダードメニューが7種。
おつまみはやはり7種用意されている。
それ以外に特別メニューとして国産牛ステーキ重もある。
このレストランを担当運営しているのは会員制のプライベートリゾートホテル
「エクシブ」を運営しているリゾートトラスト(株)だ。
聞いた範囲では千葉CC梅郷が初めてだとか。
けっこう魅力的なメニューの中で穴子棒寿司とざる蕎麦を選択。(1,720円税込)
穴子をふっくらと炊き上げ棒寿司に。
穴子の寿司は本当に好きだナー。
自分でも関心する程だ。
こんなにノンアルコールビールに親しんだのは初めてだ。
今回サントリー・オールフリー。
ノンアルコールビールをジョッキでやるとはネー。
さぁ後半のスタート、アウトのNo1、363ヤード(レギュラーティ)、
PAR4、ハンディキャップ9。
梅郷コースはほとんどがフラットコースで難易度が高いコースだ。
今まで2グリーンで小さかったのがいつ改修したのかはわからないが
素晴らしいワングリーンに生まれ変わっていた。
ゴルフ評論家曰く「どのホールのティに立っても10年20年前から
ワングリーンだったのかのように落ち着いた風格とクラシックな景観に見える。
完全なリ・ボーン(生まれ変わり)です」と評価している。
No3、190ヤードのショートホール。
この方がブービー賞に輝いた後輩です。
このフォームの写真ではどのようなフォームなのかわかりませんよネ。
皆さんが想像しているよりひどいです(笑)
No7、128ヤードの同じくショートホール。
ご覧のように全体的にバンカーは深めでアリソンバンカーっぽいです。
梅郷コースはバンカーが要所を占め距離と正確なショットが要求されます。