前回に続き今回も読売新聞「おいしい」に掲載された
料理研究家・今泉久美さんのレシピです。
このヘルシーマグロ丼は野菜も一緒にとれるのが特色です。
キッカケは浦和アトレ1階・魚力さんの広告の中に「めばちまぐろ」があったので。
これが完成形です。
あえて欲を言えばマグロ丼が映える器ではない黒の丼を使ってしまったことかな。
これがレシピの新聞記事。
ヘルシーと名付けているように1人分のエネルギーは
396キロカロリーと低カロリーのメニュー。
たんぱく質、炭水化物に加えて野菜のビタミンもとれる丼になっている。
<材料=2人分>
ごはん300g/ショウガの甘酢漬け(ガリ)20~30g/酢・大さじ2杯/
水菜70g/マグロ赤身150g/もみのり適量/大葉5枚/ミョウガ1個/おろしワサビ適量
ミョウガの輪切り。
下ごしらえはどうしてもスミダマンのやりやすい順番になってしまう。
前回のジャージャー麵もミョウガから入ってしまった。
(別に悪いわけではないが。)
次に大葉の千切り。
浦和アトレ内のお気に入り八百屋さんの「八百一」で買ってきた
京の伝統野菜「京みず菜」を2cmの長さに切る。JA京都のものだ。
水菜は緑の色気となんといってもシャキシャキした食感がいい。
手で細かくちぎったもみのり。
ショウガの甘酢漬け(ガリ)を千切りにする。
そして本日のメイン食材のマグロ。
前述した広告の品「めばちまぐろ(天然)」と
もう一つお買得品として並んでいた「きはだまぐろ」も買った。
この2つを見た瞬間、種類の違ったマグロの食べ比べも
おもしろいのではと閃いたからである。
次にいよいよこの料理のミソの1つ、漬けだれ作りだ。
しょうゆ大さじ1杯、白すりごま大さじ2杯、砂糖小さじ1杯、酒小さじ1杯。
漬けだれにはすりごまをたっぷり入れて、隠し味に砂糖を加えている。
マグロの漬けはみりんで甘味をつけるのが一般的だが、
砂糖の方が少量でしっかり甘味がつくという。
みりんを大量に使うよりもエネルギーは控えめになるとの事。
めばちまぐろ(上)と、きはだまぐろ(下)の水気を拭いて
5~7mm幅に切って漬けだれを絡める。
因みにめばちまぐろは、かすかな酸味に旨味と甘味を兼ね備えた
抜群のおいしさのあるマグロの優等生といわれている。
一方のきはだまぐろは、薄いピンク色で脂肪分が少なく
あっさりしているのが特徴だ。
いよいよ酢飯づくり。
熱いご飯にショウガの甘酢漬けを酢と混ぜ、人肌ほどの温度になるまで冷ます。
最後はすし酢で味を調整する。
一般に酢飯はご飯に酢、砂糖、塩を加えて作るが、
今回はショウガの甘酢漬け(ガリ)と酢で作ることによって
ショウガの甘酢漬けの甘味と酸味を活用した。
ここに水菜を加えてさらに混ぜる。
この水菜を混ぜるのが今泉流だ。
ショウガと水菜は歯ごたえがある。
かむと満足感につながってご飯の食べ過ぎを防げる。
その上、野菜を無理せずにとれる。
それではいよいよ仕上げ段階に入ります。
器にしっかりと酢飯を盛る。
水菜の緑が色彩的にとてもアクセントになっている。
さらにその上に、もみのりをかける。
次にめばちまぐろときはだまぐろをわかりやすく3本ずつのせる。
左がめばち、右がきはだ。
食べ比べがわかるように。
最後にミョウガと大葉をかけて、さぁ出来上がりました。
マグロはゴマのコクが加わって深い味わい。
ミョウガと水菜を混ぜ込んだ酢飯は、いつもよりやや薄味だったが、
シャキシャキとした食感が心地よくおいしくいただいた。
肝心のめばちまぐろときはだまぐろの味の差は残念ながらほとんど変わらなかった。