ここで座敷を出て夕暮れの保津川に浮かぶ屋形船。
向うに見えるのが、渡月橋。
陽が沈む前のわずかな夕なづむ間、嵐山は静けさに包まれている。
令和の時代なのに平安の貴族がしのばれる風雅な時が流れている。
料理人が火をおこして炭火で鮎を塩焼きしている間、
仲居さんが箸休めの夏野菜、ウニを用意してくれる。
さあ、鮎が焼けました。
上流から一艘の船がかがり火をたいて下ってきた。
鵜飼!!
川べりをたたいて魚をおびきよせ鵜が魚をとる。
暮れなづんで暗闇にかがり火が光り輝き、美しい儀式を見ているようだ。
料理は賀茂茄子の焚き合い、鰻ごはんと続いた。
果物盛合せ。
アイス、羊かん、金時の3択で宇治金時。
濃い抹茶のかかった細かい氷で、このすばらしい至福の晩餐は終った~。