語る、シェフ

小さなレストランのオーナーが、日々の出来事を語ります。

  地震、自信、自身!?

2009-08-24 02:48:21 | シェフの夏休み
僕たちは、揺れと音で目が覚めた。
もう薄明るくなっている部屋を、目だけで見回すと、かなり揺れているのが分った。
息子は僕にしがみついてきた。もちろん妻は、しがみついたりしない。
「大きいね」と妻が言う。確かに大きい。
でも、ホテルの部屋は広いし、置いてある物といったら、ベッドとソファぐらいなので、
恐怖感はそれほどなかった。
僕らの1000ccの車で100Km/h出すと、すごいスピード感だけど、
ベンツで100Km/h出しても、まるで歩いているように感じるのと、似ているかも知れない。

程なく、ホテルの館内放送が流れる。
「今いろいろと調べておりますので、お部屋でしばらくお待ち下さい。」
テレビをつけてみると、震度6だった事が分った。震度6なんて初めてだ!!
僕たちは、まだ眠たかったので、もうしばらくまどろんだ。
時々流れる館内放送がうるさかったけど、もちろん我慢した。

7:00に起き出すと、朝ごはんを済ませ、いよいよ流れるプール(ウォーターパーク)だ。
腹ごしらえはバッチリ、僕たち2人は水着に着替えた。
そして僕は、浮き袋に空気を入れて、もちろん、貧血気味になった(笑)

  一昨年の写真から・・・

タオルやゴーグルを地下鉄路線図ビニールバックに入れ、妻に見送られながら部屋を出る。
2人でエレベーターを待っていると、館内放送が流れてきた。

「ピンポンポンポ~ン」

 「お客様にお知らせいたします。先程起こりました地震の為、
 掛川市、菊川市で断水の被害がでております。
 その為、まことに申し訳ありませんが、
 本日、「ウォーターパーク」と「森林の湯」は、お休みさせて頂きます。
 あしからず、ご了承下さい。」

「ピンポンポンポ~ン」

僕たちは、ドアの開いたエレベーターには、もちろん乗らなかった。
息子は僕を見上げながら「プール、ダメみたいだね。」と嬉しそうに言った。
仕方がないので、いったん部屋に戻った。そして妻の顔を見た途端、
「はは~ん、その手があったか!?」僕はニヤッと笑って、息子を見た。

   それでは、また。

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