~子どもたちの心と、地域を元気に!~ 阪南市議会議員・浅井妙子の活動日記

NPO法人理事長から、市議会議員に!フツーの市民が感じる「?」や「❕」や「・・・」を、いっしょに考えていきます!

23/8/14(月)「子どもキャンプ2023」3日目

2023年08月14日 | 子どもの権利
昨夜から、
台風の影響か、雨が降ったり止んだりの天気になっていて、
キャンプで宿泊している場所のすぐ近くを流れる川は、
明日からの台風の被害に備え、
川上にあるダムの放水が行われるということで、
今日の川あそびは中止になり、
寝不足の子たちの体調が気になっていたおとなは、
正直ホッとしました。

なんでもかんでもコロナのせいにはしたくありませんが、
昨年、今年と、夜遅くまで起きている子(夜なのに寝たくない、眠りたくない子)の数が増えているように感じます。

さて、午前中すべて「自由」になった子どもたち。
朝ごはんの「お茶づけ」を食べたあと、
それぞれ誘い合って、カードゲームやボードゲームで盛り上がっていました。

スマホなしでは過ごせないような子どもたちの日常ですが、
「子どもキャンプ」では、
あえて「スマホなし」「ゲームなし」の時間を提供し続けています。

台風が近いということで、
早めの退去も話し合いましたが、
気象情報とにらめっこしながら、
予定通りのプログラムのまま、最後まであそび切ることを、
実行委員の子どもたちと確認しました。

キャンプ最後の昼食は、
参加する子どもたちに絶大な人気(実はおとなにも)のカップ麺。
今年も、子どもたちはさまざまな麺を持って来ていました。




これは、私の選んだもの。


わいわい楽しい時間が、
もうすぐ終わります。
雨とのせめぎあいを、なんとかすり抜けた、
今年の「子どもキャンプ2023」でした。

23/8/13(日)「子どもキャンプ2023」2日目

2023年08月13日 | 子どもの権利
「子どもキャンプ2023」2日目。
寝不足の子どもたちの朝の空気は、
一言でいえば「どよ〜ん」。

そんな子どもたちの元気を呼び起こすのが、「子どもたちが考える子どもキャンププログラム」。
今年も、
●運動会
「オセロ」


「しっぽとり」


「パン食い競走」


「借りビト競走」(写真撮れず)と、
熱い戦いが繰り広げられました。
「なんなん、それ」
「ちょっとおもしろい運動会だよ」
「だる〜?やらないとだめなん?」
「やりたくなかったら、見学したら?」
「じゃ、見学!」
とか言ってる子が、1番張り切っていたりするのがおもしろくて、
24年も子どもキャンプに関わっています。

●お昼は「流しそうめん」。
今年は、ミニトマトやとうもろこし、ぶどうなども流れてきました。




●川あそび
昨日に続いて、川あそび。
水分補給と休憩の声かけに疲れるおとなです。



●川からあがると夕飯準備


食材ゲットのルール説明のあと、
宝探しのように食材を探し、
班ごとの食事作り。
いろいろなドラマがあり、
こんな料理ができました。

 



ほとんど料理をしたことのない子たちが、
限られた食材で、見よう見まねで作る料理は、
いつもユニークで工夫がいっぱいです。

おとなからは、昼のそうめんの残りで、にゅうめんを提供しました。


このあと、
●キャンプファイヤー
があり、
お楽しみの夜ふかしタイムとなりました。

明日は台風の影響でどうなるのか、
ちょっと不安はありますが、
直撃は15日のようなので、
起きてから考えることにします。


23/8/12(土)「子どもキャンプ2023」1日目

2023年08月12日 | 子どもの権利
子どもNPOはらっぱの小4以上を対象に、
中学生以上の実行委員が企画運営する「子どもキャンプ」。
今年で24年目になります。

4月にスタートした実行委員会は、
例年以上になかなか進まず、
なんとかまとまったのはキャンプ1週間前、という、
24年間見守ってきたおとなとしては不安いっぱいのキャンプのスタートでしたが、
新高1、中3がほとんどの新しい実行委員なので、
子どもキャンプ新時代が期待できるスタートでもあります。

行き先は和歌山県有田町にある「山荘アオ」。
もう何度も来ていて、川あそびが楽しい、
子どもたちに人気の場所です。


到着後、
実行委員が川あそびのルールを言ったあとは、
川あそびパラダイス。
子どもキャンプでは、子どもってこんなに水が好きなんだと思うほど、
よくあそぶのに驚かされます。

台風の影響で雨が降り、
川が増水していたら……というのが1番の不安でしたが、
むしろ雨不足の状況が続いていたので、
流れもほぼなく、
安心してあそぶことができました。





川あそびのあと、
小学生たちが自主的に
濡れたライフジャケットや水着を干していたのには、 
ちょっとびっくり。
時代は変わっているなあと感じました。


夜は班ごとのカレーづくり。
やけどや切り傷、
毎年ありますが、なんとか対応できています。

食材もルーも同じなのに、
全然違う仕上がりに、いつも感動です。


写真ではわかりにくいですが、
リアルで見ると、味も色も違って、
それぞれおいしかったです。

お風呂のあとはフリータイム。


実行委員の中高生は、振り返りと明日の準備です。


にぎやかな集いは、深夜まで続きます。

23/7/26(水)夏休みの「子どもの居場所」〜あたごぶんこ〜

2023年07月26日 | 子どもの権利
朝から、「浅井たえこのはんなん話」を配布して歩きました。
朝の2時間を、落ち着いた街並みと風景を楽しみながら……と言いたいところですが、
暑かったです。


シャワーを浴びて、
午前中はあたごプラザの子育て支援事業「すくすくくらぶ」のスタッフでした。
今日は夏休み企画で、小学生対象の「宿題デイ」だったので、 
宿題を終えた小学生が、1歳児とあそんでくれました。


こういう体験、今どきはわざわざこういう場所に来ないとできないので、
夏休みはぜひ、地域の「子育て支援事業」に参加してみてほしいなあと思います。

午後からは、
秋に予定している「シン・サクラマツリ」の事前のとりくみで、  


宿題デイに参加している子たちに「シン・サクラマツリ」で桜の代わりに飾る花を作ってもらいました。   
100個以上作れるように花紙を用意していったのですが、
20人くらいでわいわい作っているうちに、
用意した紙がなくなってしまい、終了。
みんな、積極的に作ってくれました。



花づくりが終わると、
牛乳パックでつくったブロックで、
あそび始めた子どもたち。




どんどんあそびを変えながらあそぶ子どもたちを見ながら、
「次はどんなあそびになるか」が楽しみなおとなでした。

このブロックは、
このあと、家づくりに使われていました。

地域の中に、自由に過ごせる場所があることは大切なことだと、
あらためて感じました。

23/7/12(水)NHK「クローズアップ現代」7.11から

2023年07月12日 | 子どもの権利
11日の「クローズアップ現代」は、
「その一言が!?言葉のリスク最新研究
と題したレポートでした。

親からの日常的な言葉の暴力が、
脳のネットワークを遮り、
その後の子どもの生き方を変えてしまうという現実は、
改めて衝撃でした。

朝のテレビ番組で紹介されていたので、
ゆっくり番組を見れない方に、
ちょこっと紹介です。






最後の「②子どもに安心感を与える”関係性”を気づく」にある、
「良いことをしたら褒める」
は、
「日常の何気ないことを認め、言葉にする」
に変えてほしいと感じました。
「良いこと」の押し付けではなく、
「泣いていても、イライラしていても、乱暴でも、『今、そんな気持ちなんだね』と言える関わり」がその子の気持ちに寄り添い、次に進むステップになるのだと思います。

そのためには、
もちろん、関わるおとなにも『安心』な場所、人間関係が必要です。
そんな場所が、まちのあちこちにできるように、
地道な活動を続けています。

23/6/27(火)「(仮称)阪南市子どもの権利に関する条例検討委員会」傍聴

2023年06月27日 | 子どもの権利
昨日19時から開催された「(仮称)阪南市子どもの権利に関する条例検討委員会」を傍聴しました。

前回「条例に必要な内容やワード」を話し合うワークショップをしたばかりで、それについての意見交換や精査がないままなのに、
今回はもう「条例骨子(案)」が示されるという性急さ。
ちょっと話し込みが足りないのでは❓と感じました。

委員の方からは、もっともだなあと感じる意見が続きましたが、
委員は「案」への意見を出すだけで、
担当の職員の方からは、
「みなさんから出された意見をいかしながら、第4回で骨子案を提案します。」という言葉が返されました。
時間がかかっても、委員のみなさんと意見交換してほしかったです。

特に「子どもの声を聴くしくみ」は、
子どもを対等な存在と見るかどうかが問われ、
「子どもの意見表明権」「子どもの参加権」という「子どもの権利」の大切な柱をどう条例で保障するかが問われるところです。

「子どもたちの生の声を聴く」「子どもたちと話し合う」ことが大切なのであり、
それは「アンケートの集計」では替えられないと思いました。

委員の意見は、
きちんと事務局に届いたのかなあ。
これをどう骨子案に活かしていくのだろう。
もっと広く深く意見交換しながら、作り込んでいく必要を感じました。

23/6/10(土)「チャイルドライン支援センター 2023年度通常総会」でした。

2023年06月10日 | 子どもの権利
今日は、朝5時20分に家を出て、
始発の電車に乗って、東京に向かいました。
18歳までの子ども達がかけられる電話、
「チャイルドライン」の実施団体が全国から集まる総会でした。


地域も成り立ちも日常の活動も異なる、全国60ほどの団体が、
「子どもの声を聴く」活動を通してつながっています。


子どもたちの日常がさまざまに変わっていく中で、
チャイルドラインも毎年そのあり方について議論し、
そのツールも「電話」のほかに「オンラインチャット」が加わり、
昨年からは「ネット電話」への対応もスタートしました。 

そのたびに研修や自団体での議論検討をしながら、
「子どもにとっての最善の利益」を選んで進んでいくのですが、
総会では、
「チャイルドラインのミッション」と「子どもたちの思いに添った活動になっているか」について、
たくさんの意見交換がされました。

法人を継続していくための財政と、
法人のミッションの整合性を問う意見には、
私自身も、あらためて「子どもたちの幸せをめざす団体としての目的」を問い直された気持ちでした。

「チャイルドライン支援センター」の総会は、
いつも「子どもにとっての最善の利益」を再確認する機会になります。

ついつい日常に流され、
「これくらいでいいだろう」とすませてしまってはいないだろうか、と問い直すきっかけをもらいます。

熱い気持ちを、次の会議でどのくらい伝えられるだろうかと思いながら、
帰りの新幹線に乗っています。


23/1/31(火)(仮称)「阪南市子どもの権利に関する条例検討委員会」傍聴しました。

2023年01月31日 | 子どもの権利
阪南市で、いよいよ動き出します❗
(仮称)「子どもの権利に関する条例検討委員会」の第1回がスタートしました。


委員は、学識経験者がお2人、公募市民委員がお2人、子どもに関わる団体としてPTA代表とNPO団体から1名ずつ、
公立保育所長、私立こども園理事長、小学校長、中学校長、社会福祉・社会教育に関わる方々、
市内の産婦人科医の先生、
という構成でした。

最初は、「現役の18歳までの子どもの保護者」がPTA代表だけだったので、
子どもたちの状況がきちんとテーブルに乗るのかという不安を感じたのですが、学識経験者の委員長、副委員長ともに、
よく意見を引き出してくださり、
たくさんの意見が出されてのスタートでした。

ただ、委員からの意見もあったように、
●6回の検討委員会で、まとめられるのか
●条例を検討する前に「子どもの権利」についてや「こども観」について、一定、委員の共有が必要ではないか
という点は、
次回までに市としての見解が必要だと感じました。

たくさんの意見が出ましたが、
公立保育所の先生から、
●公立保育所では、幼稚園や小中学校との連携を持ちながら、早くから「子どもの権利」に基づく保育を実践してきた実績がある、
またNPO団体からも
●「子どもの権利条約」が批准された30年前から、「子どもの権利」に基づく活動をしている
という声がありました。
実践の成果や課題を聞きながら進めることも大切にしてほしいと思います。

産婦人科の先生からは、
●生まれたばかりの赤ちゃんに、「お疲れさん」「おめでとう」という声をかけると、赤ちゃんがその声に反応してくれる。赤ちゃんには生まれてすぐ、すでにチカラがある。
というお話があり、感動しました。

小学校の先生からも、
●これまでは「友だちを助ける、他者を守る」という人権教育をしてきたが、まず「自分を大切にする」ことからの人権教育が必要だと感じる
というお話があり、
この検討委員会は阪南市の子どもの未来を変えるかも、という期待を感じました。

期待を裏切らない結果になるよう、
これからも見守りたいです。

23/1/22(日)子ども支援学研究会2023「学校と地方自治体を子どもの権利の視点から問い直す」

2023年01月22日 | 子どもの権利
毎年2回開催されている「子ども支援学研究会」。
今日は「『こども基本法制』をローカルの視点から考えるシリーズ」の4回目で、
「学校と地方自治体を子どもの権利の視点から問い直す」と題しての基調報告と指定討議に参加しました。



吉永先生の基調報告では、
1994年の子どもの権利条約批准・発効からこども基本法成立までの経過、


子どもの教育・福祉をめぐる国の施策動向
を、表でわかりやすく示していただきました。

子どもに関わる問題を、
「その子の問題」=「家族の問題」とするのではなく、
「社会の問題」として、
市民−学校−自治体が共有していくことが大切だということを再確認できました。

指定討議(耳慣れないことばでした)は、
●障がい
●不登校
●学校での教育への疑問からの活動
の3つのテーマについて、
当事者の方のお話がありました。
どのテーマも「子どもの権利」に深くつながるテーマで、
各自治体の現状をしっかり知りたいと思いました。

それぞれの当事者としての立ち位置がすばらしく、
聞いた者としての責任を果たしていかなければいけないなあと感じました。

こんな本を購入しました。
事務所に置いておきますので、
読みたいと思われた方は、
言ってくださいね。


読みたい方に一通り回ったら、
表の「わかくさぶんこ」に入れておきます。


23/1/21(土)33年前の出会いからの「今」

2023年01月21日 | 子どもの権利

今日は、阪南市の社会教育団体の人権研修で、

子どもNPOはらっぱが主担の
「『あそび』から見える子どもの権利」
と題しての講座でした。


講師の北島さんは、
これまでにも何度か阪南市に来ていただいていて、
お話やワークショップをしていただいています。

少子化の中でのコロナ禍という状況で、
子どもたちの育つ環境は、
見えているだけでも大きく変わっています。
目に見えない変化がどれだけあるのかは、
これから何年か先に現れたり、気づいたりすることになるのでしょう。

私たちに今できることは、
少しでも子どもたちの心が開かれるように、
また、諦めや否定ではなく、
ありのままの自分の気持ちを大切にしていいのだと伝えていくことだと思います。

そのためには、
まず私たちおとなが、
子どもたちの置かれている状況を理解し、
適切な対応でその育ちを見守ることが必要です。  

頭ではわかっても、なかなか実践できないことですが、
北島さんの話を聞くと、
全身で感じることができます。

そんな北島さんを知ったのは、33年前。
当時、全国で盛んに活動していた「おやこ劇場・子ども劇場」が開催していた「全国大会」でのプログラムでした。

親たちが子どもの権利やあそびや、会の運営などの講座で学んでいる間、
子どもたちは楽しいあそびのプログラムに参加していたのですが、
当時小5、小3だった長女と次女が参加したのが、
北島さん率いる「黒マント団」の「忍者修業」でした。

あそび終わった子どもたちを迎えに行ったときの子どもたちの誇らしげな笑顔を、
まだしっかり思い出すことができます。
北島さんの名前を知った記念日です。

それから33年の間に、
何度か「忍者」を体験し、
子どもの気持ちに近づける気がする北島さんのお話を聞いてきました。
変わらない、
いえいえ、ますますパワフルな北島さんに圧倒されます。

さてさて、今日のお話がどんなだったのか、
参加された方の感想が楽しみです。

「あそびは子どもの主食」を謳う「あそび環境Museum アフタフ バーバン」のホームページはこちら。

22/9/18(日)「子どもの声を聴くおとな養成講座 2022」②「『子どもにやさしいまち』と『子どもの権利』」

2022年09月18日 | 子どもの権利
「子どもの声を聴くおとな養成講座 2022」全10回講座の2回目は、
「『子どもにやさしいまち』と『子どもの権利』」という欲ばりな題で、
千里金蘭大学の吉永省三名誉教授にお話を伺いました。


「子どもにやさしいまちづくり」は、
世界中に広がっていることですが、
英語では「Child Friendly City」と言うそうで、 
「子どもにとって、やさしいまち」という訳がぴったりするとのこと。
ちょっとした違いですが、
伝わる意味合いが変わることを知りました。

さらに、
「子どもにとってやさしいまち」は、
「すべての人にやさしいまち」=「インクルーシブなまち」になるのだと。

●「子どもにやさしいまち」ってどんなまち?
・子どもの権利条約に「コミット」(責任を持って実施)するまち
・子どもとともに多様な人々の「参加とパートナーシップ」で(を)つくるまち
・個人モデルを超脱して「社会モデル」を追求・創造するまち
→たとえば、「いじめ」への対応でも、
「被害者へのカウンセリング対応」と「加害者への規範指導」という個人や家庭への対応だけではなく、「社会構造」「社会状況」のしくみを考え直す対応が必要
・互いに「エンパワメント」できるまち

さらに、
ルソーの「エミール」から、



私は、これまでも「子どもの権利」についてたくさん学び、
実際に子どもたちと接しながら、
「今を生きる子どもたち」といっしょに育ち合ってきたつもりですが、
それを、
「現実態の子どもの自然権」
「子どもへのリスペクト」
ということばで改めて胸に落とし込めました。

「あの純真な幼い者たちがたちまちに過ぎ去る短い時を楽しむことをさまたげ、かれらがむだにつかうはずがない貴重な財産をつかうのをさまたげようとするのか」
ということばには、涙がこみあげてきました。

ルソーの「エミール」、手に入れたいです。
そして「子どもの権利条約」の精神に強く反映されているコルチャック先生についても、
たくさんのことばを紹介してくださいました。


さらに、
「子どもの権利」の大きな4つの権利として紹介される
●生きる権利
●育つ権利
●守られる権利
●参加する権利
だが、
「生きる」「育つ」「守られる」についても、
●一方的に「付与」「保護」を受ける権利ではなく、
●おとなが「子どもの話を聴き」「子どもを尊重」
することが必須で、
「参加する権利」があって初めて成立する、という視点を伝えていただきました。

最後に、
「今日的課題をどう捉えるか」というところから、
「子どもの権利」を活かした「子どもにやさしいまち」であるために、
さまざまな「子どもの問題」に対し、
「どう対応するか」ではなく、
●子どもの「最善の利益」をどう実現するのか
という視点が大切、というメッセージをいただきました。


一人の声であっても、
その声を発信することで、
●誰かの、社会の役に立つ。

その子を救うだけでなく、
その声、状況から、
●社会のしくみをよりよく変えていく
という視点で、
●話を聴くこと

今日の「子どもの声を聴くおとな養成講座」でいただいたメッセージ、
活かしていきたいです。


22/9/4(日)「子どもの声を聴くおとな養成講座2022」始まりました!

2022年09月04日 | 子どもの権利
18歳までの子どもたちのための専用電話「チャイルドライン」の運営に関わっています。
毎年、
電話の受け手養成のための10回連続講座を開催していて、
そのうち6回は「公開講座」として、
子どもに関わる方々への学習の機会として提供しています。


今日は、その第1回で、
映画「屋根の上に吹く風は」の上映でした。


鳥取県の山あいにある新田サドベリースクールに密着して、
子どもたちの主体性を最大限尊重し、
すべてを自分たちで決め、生活のなかで学びを生み出すことを目標とした学校作りに奮闘するおとなたちと子どもたちの一年のドキュメンタリー。

今日は、午後は予定があったので、
午前中の回に鑑賞しました。
映画の中では、
遠く山梨から移住してきた家族も描かれていて、
学校に行きにくい子たちが通える場所は、
そのための転居もいとわない現状を垣間見ました。

自分の進む道をしっかり歩んでいく、
新田サドベリースクールの子どもたちがおとなになったときに、
会ってみたいなあと思いました。

今日は、
会場内で、市長、教育長をはじめ、
市内小中学校の校長先生方からのメッセージを掲示させていただきました。
毎年のご協力に感謝します。





子どもたちのメッセージも。


「子どもの声を聴くおとな養成講座2022」第2回は、9月18日(日)です。


お時間合いましたら、
お出かけください。

22/8/21(日)小学校高学年のための、中学生以上の活動〜カラオケ

2022年08月21日 | 子どもの権利
小学校高学年くらいになると、
親が行ってほしいと思って勧めても、
自分の気持がのらないとなかなか参加してくれなかったりするのですが、
かといって、本人に直接訴えるのも難しい、
ということで、
子どもたちの活動に関わるおとなとしては、
小学校高学年を活動に巻き込むことへの課題がありました。

そんなわけで、
今年は、
子どもたちの年齢に近い「高校生や青年たちによる小学校高学年企画」が計画され、
今日がその第1弾「カラオケ大会」でした。

13時半から18時までという長時間、
ホントにやるのかなあと不安なおとなは、やっぱりおとなだったなあと反省。

おとなはいないほうがいいだろうと、
別室に退去し、青年に託した時間、
青年が持ち込んだカラオケセットで、
歌いまくる子どもたちでした。

写真ではわかりませんが、
手拍子、タンバリン、スズも鳴り、
けっこうノリノリでした。

子どもキャンプが終わった直後だったこともあり、
事後交流のようなノリで楽しめたところもあったかもしれません。

流行りの歌だけでなく、
私も思わず口ずさめるような曲も何曲かあり、
別室でも楽しめました。

ときどき、青年がカラオケとは関係ない話をしに別室にやってくるのも、
ちょっとうれしい時間でした。

「高校生や青年たちによる小学校高学年企画」は、
次回、秋に「手作りピザ窯でピザを焼く」企画が予定されています。


22/8/20(土)夏休みも、あと1週間……で、聞こえてくる声

2022年08月20日 | 子どもの権利
「チャイルドライン」という、
18歳までの子ども専用の電話の運営に関わっています。

以前は9月1日の始業式が普通だったのですが、
ここ数年(教室にエアコンが入るようになってから)は、8月25日前後で夏休みが終わることが多くなっているので、
今ごろから「2学期の始まり」が不安な子どもたちが増えてきます。

チャイルドラインには、
「死にたい」「学校に行きたくない」と言う、
夏休み中にはグンと減る声が、
再び届き始めます。

「死にたい」「学校に行きたくない」と言う声は、
全体的に多いのですが、
4月、8月は特に増えます。

「命を絶ちたくなるほど行きたくない学校」や「居たくない家庭」を訴える子どもたちに伝えられることばはなんだろう、といつも悩みます。

チャイルドラインでは、
ただただ、電話をかけてきた子どもの声を聴き続けます。

その子の気持ちは、その子にしかわからない。
その気持ちを、何とか伝えようとして、電話をかけてくれる。
そのことばを「そうなんだね」と受け止める。
それ以上は話が進まず、沈黙が流れることもある。
そのまま切れてしまうこともある。

最終的には、
電話で解決することはなく、
かけてきた子ども自身が、どうしたいのか決めていくしかないことに、
「どうしたらいいんだろう」といっしょに悩んでいく。

いっしょに悩んでくれる人がいない、
自分にはそんな人がいないと思いこんでいる、
いても、そんな人に頼ってはいけない、
という孤独を感じている子どもたちが、想像以上にたくさんいることに、
おとなの無力さを感じます。

ただ、
何もできないかもしれないけれど、
聴くことはできる、
頼ってほしい、
そんな思いで続けている事業です。

9月から、
「子どもの声を聴くおとな養成講座」
が始まります。
全10回(うち6回は公開講座)に参加するおとなの方が増えていくといいなあと
思っています。



22/8/17(水)「ゆめパのじかん」観てきました!

2022年08月17日 | 子どもの権利
7月に公開されてから、
ずっと観たかった「ゆめパのじかん」、
やっと観に行きました。




「ゆめパ」は、
神奈川県川崎市にある、
子どもたちのあそび場&居場所の「夢パーク」のことで、
「ゆめパのじかん」は、
そこでの子どもたちの日常や、関わるおとなの思いを詰め込んだドキュメンタリー映画です。
くわしくは、こちらで↓

2000年、全国に先駆けて制定された「川崎市子どもの権利に関する条例」に示された理念や権利保障のあり方をもとに、
子どもたちの権利である「あそび」「表現」「社会参画」が保障された場所です。

この夢パークの100分の1でいいから、
「子どもたちが自由にあそび、学べる場所」がほしいと願います。

監督は、
大阪西成にある「こどもの里」を取材して作られた「さとにきたらええねん!」の監督、重江良樹さん。

来春から施行される「こども基本法」を実感する体験として、
「夢見る小学校」
と2本立てで、
一気見する会を持ちたいなあと夢見ています。