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思考の部屋

日々、思考の世界を追求して思うところを綴る小部屋

白熱教室の余韻

2010年04月05日 | 哲学

 昨夜はハーバード大学教授マイケル・サンデル先生の「白熱教室」を紹介しました。

 民主主義国家の根幹でもあるジェレミー・ベンサムの「最大多数の最大幸福」という功利主義の考え方。

 この議論は、漠然とした多数人の幸福実現という結果を前提に行われます。 今の日本も全くその功利主義が王道のように進められています。

 その中で口ぐせのような鳩山総理の「命を守る」という言葉に本来ならばその提案の重要性にもろ手を挙げるのですが、違和感を感じていた私にとって、何がそうさせたのか考えさせられました。

 鳩山総理はじめとした政治家と価値観が共有されていない。彼らのあまりにも利己的な姿に問題があるように思います。

 口では言うものの、日々の行動のなかにそれが見えない。

 日々のなかにそれが見えれば人は安心するのか?

 価値観の共有とは、見え、感じる全てに違和感なきものなのか?

 そもそも価値観の共有は、何を前提とするのか?

 「最大多数の最大幸福」という功利主義は、価値観の共有にふさわしいものなのか?

「ハーバード白熱教室」余韻が残りそうです。

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 昨日は、気温は低いものの、もう雪は降ることもないでしょうという実感を感じる天気でした。

 穂高川に掛かる大王橋から有明山を見てみました。雪解けの水が日本海へと一目散に流れていきます。

 一滴の水は、どこに向かうのか。水無くして人は生きられませんし、多すぎると害になることもあります。

 「命」というもの定義するものではなく感じるもの。そんなことをふと思いました。

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