アメリカの雑誌で、3度目のオリンッピック開催で盛り上がるロンドンの裏の生活問題と格差を読んだ。ロンドンは世界最高の都市だと市長が宣言した。エリザベス女王の即位60周年を祝ったダイヤモンドジュベリーでは、1000隻のボートがテムズ河を下るパレードなどの壮大な催しも行った。しかしイギリス社会には深い亀裂と市民生活を脅かす問題がある。ロンドン市民は幻滅し、政治家や、銀行、政権と癒着したメディア、運航がでたらめな鉄道、インフラに激怒している。お粗末な交通機関と、住宅バブルと、移民対策がなく、銀行救済に市民からの巨額の税金を投じ、オリンピックの膨大な費用を市民に払わせようとする。オリンピックはスポンサーと関係者が楽しむためで、市民は排除され、生活は規制されて不便になる。住宅バブルで高くて若い人は家が買えない。外国人の金持ちが住宅を買ってしまい、住んでいない住宅が多い。遠距離通勤も列車の運航が不確かで遅刻が増える。政治家は市民から税金を取ることばかり考えている。オリンピックは金の無駄使い。英国人に仕事がないのに、東欧の移民はオリンピック工事に雇われている。警察は暴動を鎮圧できず信用できない。富裕層は税金逃れをしてさらに金持ちになっていく。格差が拡大しているようだ。イギリスの料理はまずいといわれていたが、最近はうまい店が増えている。リアルエールが飲めるパブが減り、紅茶も簡単なティーバックで入れる家庭が増えているという。イギリスの伝統も消えていくようだ。
アメリカの雑誌で、中国がフィリピンとの領海争いに軍艦を派遣しないで、巡視船を派遣し占領しているという。南シナ海のスカボロ―礁を中国とフィリピンでとりあいしているが、2カ月以上も中国の巡視船とフィリピン海軍の軍艦がにらみ合っていた。両者ともに一度は引き揚げたが中国船は3日後に5隻戻ってきた。中国は軍艦を派遣せず、法執行のための巡視船を出動させて戦争でも無策でもない中間的な戦略をとっている。中国は空母だけではなく巡視船などの海洋監視船を増やしている。非武装だが海洋に長期間とどまれてヘリコプターを搭載する船もある。中国では監視船に軽武装をしようとする動きもある。中国国内の強硬派は軍艦を派遣し戦争して占領しろという。フィリピンが軍艦を派遣したので中国も軍艦を派遣せざるをえなくなるところだった。漁船同士の争いが戦争の発火点になるかもしれない。日本の尖閣諸島に中国の監視船が接近して中国領海をパトロールしているという。尖閣諸島に日本人が上陸して占領すれば中国の世論は沸騰して、中国の軍艦の派遣や軍隊の上陸を要求してくるだろう。日本側では国粋派の石原東京都知事が都で尖閣諸島を買うという。野田首相がでてきて国が買うという。両国が自分の領土だと思っているので戦争が起きそうだ。