MA社会研究所情報

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アフガニスタン情勢はどうなっているか。イスラム原理主義タリバンのパキスタン地域の拠点を攻撃占領。

2009-06-10 20:22:00 | Weblog
先ほどパキスタンのタリバン勢力の拠点となっている地域をパキスタン政府軍が攻撃し占領した。アフガニスタンへ越境攻撃をしているタリバンの拠点だったという。
政府軍が攻撃するほどアフガニスタン情勢は悪化していた。オバマアメリカ大統領は対テロ主戦場のアフガニスタンに米軍を増派し、地元警察を指導する部隊も増強すると発表した。アフガニスタンには米軍一万五千人とNATOの支援部隊五万五千人が展開しているが、反政府の武装勢力タリバンを抑えきれず、治安は危険な状態だ。原因はタリバンが米軍が法的に追跡できないパキスタンの部族地域を拠点としているからだった。アフガニスタンは親米派のパシュトン人のカルザイ大統領の下で復興資金を得たが、汚職が多く国民の批判を招いた。イスラム教原理主義のタリバンが支持されてくる。自爆テロが続き、即製爆弾攻撃も多い。カルザイ政権への外国の支援を阻止しようとしている。カルザイ大統領暗殺未遂事件が起きた。フランス軍がタリバンに攻撃され10人が死亡し、21人が負傷した。米軍は無人機で越境攻撃している。テロの温床といわれる貧困を改善するため東京でアフガニスタン支援国の会合があり、52億8000万ドル供出するという。日本も10億ドルを支出すると言う。

北朝鮮の兵器ビジネス。エジプト、イラン、リビア、シリアなどにミサイル販売。

2009-06-10 15:27:40 | Weblog
2009年4月5日、北朝鮮は人工衛星の打ち上げだといって長距離ミサイルを発射した。日本上空を飛び越して、太平洋上に着水したという。人工衛星にはならなかったという。ともかく北朝鮮が長距離ミサイルを持ったことは確実で、ミサイルの輸出で外貨を獲得しているという。
核爆弾も開発しているので長距離ミサイルとの組み合わせで世界の脅威になる。
北朝鮮は弾道ミサイルを権威の源、戦略的抑止力、地域での力、外貨獲得の手段と見ている。1987年に100発のスカッドミサイルをイランへ輸出した。イランはイラクに向けて80発各都市に発射した。シリアにも60発輸出したが、不具合が起き、中国に支援を求めた。エジプトも協力している。ベトナムにも輸出した。リビアもミサイルの部品を購入した。スーダンにミサイル工場を建設する提案をした。1987年から92年にかけて、北朝鮮はエジプト、イラン、リビア、シリアに250発のスカッドミサイルを輸出し五億八千万ドルをかせいだ。価格は150万ドル~200万ドルだという。

東アジアの戦車状況。日本、中国、韓国は新戦車開発。北朝鮮は旧式戦車。

2009-06-10 14:18:11 | Weblog
東アジアの戦車の状況を見てみる。
日本は2008年2月に新型次期主力戦車TK-Xを公開した。2010年度からの制式化をめざしている。作戦情報システムとして、自車の位置を知るGPSと部隊間のデータリンクがついている。周辺監視機能も向上している。主砲は国産の44口径120mm滑空砲で高い攻撃力を持っている。防御力は複合装甲で軽量化をはかっている。主要部の装甲はモジュラー化され、着脱可能である。基本の装甲で44トンで輸送時は装甲を取り外して40トンになる。エンジンはディーゼルで1200馬力で、足回りは油気圧懸架アクティブサスペンションで走行振動を消して動ける。全方向に傾斜できる。最高速度は時速70kmであるが不整地でも高速走行できる。後方支援体制が問題になる。
中国は伝統的に七つの軍区に分かれていて、各々がひとつの国のようになっている。軍区ごとに課題が違っている。戦車部隊は装甲師団にまとめられている。
59式戦車はソ連のT54戦車のコピーで、9000両が生産された。旧式化しているが、改造されて使われている。88式戦車は70年代なかばから独自開発され、重量は38トンで105mmmライフル砲を装備している。2000年から99式戦車が生産された。主砲は国産の125mm滑空砲で対戦車ミサイルも発射できる。レーザー測遠機と熱線映像装置を搭載している。高価なのが問題になっていて200両ほどが北京軍区などに配備されている。
韓国は北朝鮮の長距離砲の射程内に首都ソウルがあり危険だ。海軍は竹島問題のある日本を仮想敵にしているようだ。韓国陸軍はアメリカ製のM48、ロシア製のT80、国産の105mm砲搭載のK1戦車を装備している。2011年度からは最新の国産戦車K2が配備される予定だ。K2戦車は重量55トン、モジュラー式の複合装甲で、主砲は強力なラインメタルの55口径120mm砲である。自動装填装置もついている。レーザー測遠機とデータリンクも持っている。一両11億円と高く、680両を調達できるか不明である。朝鮮戦争以来のアメリカとの同盟関係が解消の方向に向かっているので、陸軍の強化が急務になっている。
北朝鮮は旧式のT62やT55というソ連製戦車が多く、90年代にT72戦車が供給された。T90の供給は断られた。燃料も欠乏し対韓国戦を戦えない陸上戦力だという。このため核弾頭ミサイルの開発に向かっているようだ。

現代の戦車。米M1、英チャレンジャー、仏ルクレール、露T90など。

2009-06-10 01:05:04 | Weblog
最後に大規模な戦車戦があった1991年の湾岸戦争から20年近くたった。
戦車の任務は戦車戦や陣地突入戦から、市街地などでの歩兵の支援と治安維持に変化してきた。現代の戦車はどうなっているのだろう。
アメリカのM1戦車は1982年の就役以来改良が行われ、暗視装置の更新や車間情報システムが装備されている。自己位置測定装置や航法装置が改良されている。
市街戦のために装甲板がつけられ、車外に出ずに撃てるリモコンの機銃になった。
イギリスのチャレンジャー戦車は地味だが大きな戦果をあげている。暗視装置の位置変更や砲塔は再設計された。湾岸戦争に参加したチャレンジャー戦車は約300両のイラク軍戦車を撃破した。損害はゼロだった。防御力、攻撃力は強いが、機動性が低いといわれたが、市街戦では攻撃力と防御力が大事で設計思想は正しかった。
フランスのルクレール戦車はネットワーク戦闘を想定していて、情報システムが先進的だった。モジュラー装甲を取り入れたのも新しかった。修理はユニットごと交換するので簡単だが、後方支援が必要になる。市街戦用のキットも作っている。
ロシアのT90戦車は、やられ役のようになってしまったT72を改良して、戦車砲でミサイルが発射できる。レーザー誘導でヘリコプターも撃墜できる。能力が高いが価格は一両140万ドルと安く、インドやアルジェリア、モロッコなどと輸出契約が結ばれた。新型のT95戦車は50~55トンぐらいで、135~152mmクラスの砲を無人砲塔に搭載し、乗員は装甲カプセルに収容しているという。ミサイル迎撃システムを持つという。