11月21日
ハノイ歴史研究会のツアーでブッタップ寺にいってきた。
ハノイの東およそ30㌔のところにあるこのお寺は、17世紀頃に建立されたといわれるベトナム仏教建築の代表的なものであることと、安置されている諸像にすぐれたものが多く、千手観音をはじめとして仏教美術の宝庫といわれている。
また、ここのお坊さんがベトナム北部仏教界を再興したので、このお寺を中心にした時代が仏教のルネッサンス期ともいわれている。
ここにある石造りの五重の塔の頂が筆先にみえたことがこのお寺の名まえの由来となっている。
以前、歴史博物館のツアー本の制作のお手伝いをして以来、一度行ってみたいと思っていたことがかなえられた。
このお寺で有名な千手観音は素晴らしく、静謐さと気品がただよい、いくらみても見飽きなかった。
ほかの像も見ごたえがあったが、とても残念なことに、日本だったら熟考されたケースに安置されているものが、すべてが野ざらし状態でほこりまみれだし、おそらく湿気でそうとう傷んでいることと思われる。
修復されているものもあったが、同行の先生のことばを借りると、キンキラキンに色づけされ、お顔のメイクアップも随分変わっていて、以前のものとは大違いなものになっているらしい。
たしかに、以前の仏像が収められている写真集と比べると別人になっていた。
千手観音は日本が持ち帰り、修復するという提案をしたらしいが、動かせば村が飢饉になるとか崩壊するとかいう村人の反対で実現できず、そのままになっているらしい。
先生の言葉を借りると、ベトナム人は今が大事で、将来をみすえるとかいう考え方はないので、国宝級のものに関しても子孫の宝として保存するという考えはできないのかもしない。
ベトナムは国ができて以来ずっと戦争が続いてやっと30数年前に平和になった国なので、まずは生きること食べることが大切で、文化財の保存など考えるゆとりがなかったことがなかったと思われる。
友達と意見が一致したのは、海外から日本を見たときにはじめて良さがわかり大事にしたいと思うようになったということである。
長い間 戦争が 行われた 感じが
すごく伝わってきます。
歴史研究会などの 話しを聞くと・・
今まで興味なかったお寺の事などがわかり・・
お寺に行くとちょっとした知識のある見方が
できるようになった。まだまだ勉強してみたいと私も思います。越南人さん・・これからも
頑張って・・(^^)・・