四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

「口語短歌・水曜サロンの会」(その108)第二部 ネット歌会

2023年11月08日 05時16分43秒 | 短歌

「口語短歌・水曜サロンの会」(その108)第二部 ネット歌会
            短歌の返歌を歓迎します!!

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「ネット歌会」について
      「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
      なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
      という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
      ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
      コメント欄に記入して頂ければ幸いです。


     「薔薇 シモーヌ・ヴェイユ」

☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
  「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
    注) ☆:元歌  ★:返歌

☆秋に咲く桜は期待外れるも葉は日に日にと紅に染む
                         西BOOさん
★雪被る柿捥ぎくれし君が居た短い秋の彼の一日を
                         夕庵さん
★鳥が突き食べ残す柿照らす星 輝く今宵彼の秋夜かな
                         西BOOさん
★木守柿最後のひとつは果樹園の主の感謝を鳥もついばむ
                         夕庵さん

☆陽の当たるイチョウ木の葉の色は猶 黄色に変化 深秋を告ぐ
                         西BOOさん
★公孫樹の葉 拾いて遊ぶ姉妹らの背に秋の陽のやさしきひかり
                         夕庵さん
★秋空に遊ぶ孫らの動画見て 人生の糧生きる幹なり
                         西BOOさん
★孫眠る姿はまるで天使のよう 無垢なこころは宝にまさる
                         夕庵さん

☆名物の亀パンはやくも完売で ご縁なきままコスモス迷路へ
                         夕庵さん
★食べたきは奈良の亀パン 我が街に 人気パン屋はあまたあれども
                         みっちっちさん
★行列を作りしパン屋もいっときで波が引くように静かな街に
                         夕庵さん
★突然に売価貼らるる家ありて 街も古りたり 人も古りたり
                         みっちっちさん
★シャッターの軒並みならぶ商店街 風にあおらる閉店のビラ
                         夕庵さん
★ 風に舞ふ 猫捜すビラ ふと見れば 不安なこころ偲ばるる夜
                         みっちっちさん
 註)(テト)は愛犬
★ペットロスいずれ私も落ちるだろう ベッドに眠るテトを抱きしむ
                         夕庵さん
★父逝きてその初盆に愛猫も 逝きしは父が連れて行きしか
                         みっちっちさん
★冬の夜は猫を胸に抱いて寝た 猫はカイロや湯たんぽになり
                         夕庵さん

☆夕焼けの牧場に憩ふ親子馬 子馬の背へと赤とんぼ すい
                         みっちっちさん
★アルプスの山並み遙か遠く見てハイジが丘から駆けて来そうな
                         夕庵さん
★日曜の朝には君とハイキング 六甲山の紅葉狩りへと
                         みっちっちさん
★紅葉の時季を尋ねむ近江路を カレンダー睨み天気図にらみ
                         夕庵さん
★手帳見て 我は卓球 君ゴルフ 次の山行 紅葉いかに
                         みっちっちさん
★コロナ過も下降になりてカレンダーを埋める楽しみ 元気でいよう
                         夕庵さん
★楽しみで数多埋めたる我が手帳 こころも身体も元気でいよう
                         みっちっちさん
★過ぎ去りし葛藤の日々の日記帳も心は凪ぐや 読み返す 今
                         夕庵さん

      「未だ咲く 酔芙蓉」

☆夕焼けの牧場に憩ふ親子馬 子馬の背へと赤とんぼ すい
                         みっちっちさん
★親は子を子は親探す ガザの街 地獄を孫と涙で見つむ
                         夕庵さん
★宗教は人を助けるものなのに なぜ悲惨なるガザ侵攻よ
                         みっちっちさん

☆青空の濃くなほ広く赤とんぼ すいと飛びきて女児の帽子へ
                         みっちっちさん
★赤とんぼ透き通る羽根たたみおり ひとりぼっちで寂しくないか
                         夕庵さん
★喧嘩してひとりぼっちのクリスマス 言い訳もせず星を見し夜
                         みっちっちさん
★喧噪を抜けてひとりの家に居る こんな時間がとても愛しい
                         夕庵さん
★返歌して返歌されたる鬼ごっこ こんな楽しきひとり居もよし
                         みっちっちさん
★夕暮れの神社で遊んだ鬼ごっこ あれから鬼はまだ帰らずに
                         夕庵さん
★小春日の路地で遊びし おままごと パパは会社で仕事の鬼よ
                         みっちっちさん
★おんぶした背中の孫も社会人 今じゃ二人の頼もしきパパ
                         夕庵さん

☆秋の夜の一灯仄かに灯るもと すだく虫の音大地に満ちる
                         ポエット・M
★虫すだく秋の夜長を冬支度 まだ捨てられぬこの服だけは
                         夕庵さん
★未だなお虫の時雨れや すばるにも届けと祈る あの歌声と
                         ポエット・M
★「昴」にも別れを告げてかの人はスピリチュアルなる世界を目指す
                         夕庵さん

☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆


     「陽だまりに咲く ジンジャー」

【読者からのコメント】前週に続き掲載させて頂きます。
☆fumiel-shimaさんからのコメントです。
 皆さんの詠われる短歌の光景や情景を頭に浮かべ、三十一文字にまとめられた
 その始まりから終わり迄の物語の中に・・或いは一部を切り取って私もその
 場にいるかのような妄想と共に思いを馳せてみました。
 その画像が遠くかすむように・・またその思いが拡大され、何秒か後に残像を
 残したままフェードアウトしていくような優しい想いを感じました。
 そして短歌の詠めない私も豊かな気持に・・・

★ポエット・Ḿの返礼コメントです。
 いつも、「水曜サロン」を温かく見守って頂き、また、心を込めたコメントを
 頂きありがとうございます。
 短歌はご存知のように、31音の短い詩ですが、それゆえに読む方の想像力に
 よって宏大な世界を思い描く力を持っていると考えます。また、そのような
 喚起力を備えた歌こそ優れた歌なのだと思っています。
 その意味では、fumiel-shimaさんに「その場にいるかのような妄想」を促した
 歌こそ、優れた歌のひとつと考えます。
 fumiel-shimaさんは「短歌は詠めない」と謙遜されますが、多くのコメントは、
 そのまま詩であり、散文詩となっています。水曜サロンに集う少なからぬ
 方々が、fumiel-shimaさんをお慕いしているのも頷けます。
 これからも、水曜サロンの「伴走者」として、諸々アドバイスと感想等を
 お寄せ頂ければ嬉しい限りです。

【運営にあたって】
 (1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
    なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
    投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
 (3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
    仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了


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42 コメント

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西BOOさんへの返歌 (夕庵)
2023-11-08 15:15:20
こんにちは。

☆突然の眩暈を起し思うのは 日頃と違い「一に健康」     西BOOさん

★迫力の風と波との渦潮をゆれながら見た遠い秋の日     夕庵

西BOOさん、少しは楽になられましたか?
ご無理をなさらずに。以前私も天井がまわり吃驚しましたが、一過性でした。
返信する
Unknown (みっちっち)
2023-11-08 21:02:52
こんばんは
ポエットMさんへの返歌です。

⭐️裸木の河津桜に帰り花 楚楚たる花は風に真向かう
ポエットMさん

★ 美しき背信なるや 帰り花 日差しに火照る 我がこころさへ
みっちっち

よろしくお願いいたします。
返信する
夕庵さんへ (西BOO)
2023-11-09 07:47:38
早々に、お見舞いの言葉を頂戴し、誠に有難う御座います。寝返りによる眩暈が依然として続いておりますが、全般に相当、回復しました。
また、素晴らしい返歌も頂戴し、誠に有難う御座います。
返信する
お願いです (夕庵)
2023-11-09 09:21:48
おはようございます。
昨日のポエットMさんへの返歌
削除お願いします。
改めます。
返信する
ポエットMさんへの返歌です (夕庵)
2023-11-09 09:30:04
おはようございます。

☆裸木の河津桜に帰り花 楚々たる花は風に真向かう     ポエットMさん

★愛犬は潮風うけて砂浜に 毛並み逆立て凜と立ちおり    夕庵

よろしくお願いします。
返信する
みっちっちさんへの返歌です (夕庵)
2023-11-09 11:01:48
おはようございます。

☆朋友の訃報届きて 見上ぐれば 冬天澄みて 青 極めけり     みっちっちさん

★今日の日を悔いなく過ごすと務めよう 人の命のわからぬならば  夕庵

☆残照の下校の道に 椿咲き 恋の話の引きも切らずに       みっちっちさん

★あと一歩踏み出せぬまま過去形の 恋の話は切なかりしよ     夕庵

★純粋に恋に恋した若き日のテニスコートは今も健在        夕庵

よろしくお願いします。
返信する
夕庵さんへ (西BOO)
2023-11-09 16:17:15
こんばんは。
返歌を詠ませて頂きたいと思います。

☆迫力の風と波との渦潮をゆれながら見た遠い秋の日  夕庵さん
★温暖化 「台風来るぞ」思えども 少ない事も異常気象か  西BOO

よろしくお願い致します。
返信する
Unknown (みっちっち)
2023-11-09 17:30:57
夕庵さんへの返歌です。

⭐️今日の日を悔いなく過ごすと務めよう 人の命のわからぬならば
夕庵さん

★ 今日の日の悔ひも涙も流さむと ざぶりざぶりと髪を洗はむ
みっちっち

⭐️あと一歩踏み出せぬまま 過去形の恋の話は切なかりしよ
夕庵さん

★ 言い出せぬ恋よ 下校の靴置き場 君を探せし切なき日々よ
みっちっち

よろしくお願いいたします。
返信する
西BOOさんへの返歌です (夕庵)
2023-11-09 20:13:55
西BOOさん、こんばんは。
眩暈も回復しつつあるとのこと、よかったですね!!

☆真夜中に電気あんかの線入れる 凍える寒さ今日は立冬           西BOOさん

★いずくより聞こえる音の不気味さや 家も呼吸(いき)する真夜中のこと   夕庵

よろしくお願いします。
返信する
みっちっちさんへの返歌です (夕庵)
2023-11-10 09:47:32
おはようございます。

☆言い出せぬ恋よ 下校の靴置き場 君を探せし切なき日々よ     みっちっちさん

★一足の 眠れるごとき重き靴 心模様を映す下駄箱         夕庵

よろしくお願いします。
     
返信する

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