
付喪神となり、話したり動き出したりする古道具たちと共に暮らす、古道具屋兼損料屋の出雲屋のちょっぴり不思議なファンタジー小説「つくもがみ貸します」の第3弾。
第一話 つくもがみ戦います
第二話 二百年前
第三話 悪の親玉
第四話 見つかった
第五話 つくもがみ笑います 計5編の短編連作
見知らぬ男たちに拐かされた出雲屋のつくもがみたち。そこで、久徳屋のつくもがみと知り合いとなった。その主人は、十夜を「兄さん」と呼ぶ不思議な若者・春夜。
出雲屋のつくもがみたちは、「大江戸屏風」に迷い込み、二百年前にタイムスリップした理、旗本屋敷の幽霊退治に駆り出されたりと、大忙し。
新たなキャラクターを迎え、面白さ倍増。今後の展開に期待大の同シリーズ。早くも次回作に期待を寄せている。
主要登場人物
十夜(とおや)...清次・お紅の養子
出雲屋清次...深川・古道具屋兼損料屋の主
お紅...清次の女房
そう六...絵双六の付喪神
羽子・無患子...羽子板の胡鬼
野鉄...蝙蝠の根付けの付喪神
月見夜...掛け軸の付喪神
うさぎ...櫛の付喪神
猫神...猫の根付けの付喪神
利休鼠...鼠の根付けの付喪神
五位...煙管の付喪神
黄君...琥珀の帯留の付喪神
お姫...姫様人形の付喪神
唐草...金唐革の紙入れの付喪神
青海波...守袋の付喪神
悪徳屋(久徳屋阿喜夜)...両国・口入屋の主人
春夜…悪徳屋の養子
安真刀…脇差の付喪神
加羅刀…大刀の付喪神
文字茶…茶碗の付喪神
青馬…陶器の付喪神
蜂屋(篠崎)勝三郎…旗本
山白伊勢守貞勝…四千石の旗本
市助...小間物屋・すおう屋の三男、十夜の幼馴染み
こゆり...鶴屋の長女、十夜の幼馴染み