うてん通の可笑白草紙

江戸時代。日本語にはこんな素敵な表現が合った。知らなかった言葉や切ない思いが満載の時代小説です。

だいこん

2012年06月25日 | 山本一力
 2008年1月発行

 父の安治が博打で借金を作り、つばきの一家は、借金を取り立てに来る渡世人に怯えながら、かつかつの生活を続けていた。
 だが、つばきが9歳の時、大火事が起こり、運命が転がり始める。
 安治の借金は帳消しになり、つばきは飯炊きの巧さをを買われ、自身番で火の見番たちの賄いの仕事を貰う。
 つばきは、大人になったら飯屋を開業する事を誓うのだった。
 17歳になったつばきは、賄いの給金を貯めた金で一膳飯屋「だいこん」を始め、商才を発揮し始める。
 主人公のつばきが、女でひとつで逞しく生きるサクセスストーリー。つばきの才知が光る。

主要登場人物
 つばき...深川木場一膳飯屋だいこんの女将
 安治...つばきの父親
 みのぶ...つばきの母親
 豊国屋木左衛門...江戸を仕切る渡世人の元締め
 閻魔堂の弐蔵(伸助)...深川渡世人の顔役


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