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「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

ANA抗議を渡りに船と、8千万円JAL支援の失敗隠す方針変更

2010-02-22 19:15:00 | 静岡空港
すでに分析のとおり、8千万円支援の成否の分岐は2~3月の平均搭乗率で(県の考え方で)83.2%以上(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/536.html)。
しかし、昨日21日までの2月の搭乗率は74.9%だという。
事業として、失敗は明らかだ。
今日の知事記者会見で川勝はANAの抗議はもっともとして、8千万円のJALだけ支援を他の航空会社(国内・国外とも全社)の路線にも広げるとした。
財源はJAL支援の8千万円の総枠内での実行を見込みむものの不透明だ。どうやら、JAL支援策も不評でお金が余るという失策の事実が露呈しかねないことを隠蔽し得意の無答責を画策してのことのようだ。
当初の目的は搭乗率保証の圧縮のため、JALに支払うくらいなら搭乗者にということだったはずだが、これでは航空会社、旅行会社、観光旅行者への単なる税金ばらまきに過ぎない。
なぜ、税金で航空利用者だけ支援するのか?航空だけに公共性があるとでも?
意味不明な補助事業だ。

今行政の現場では年度末で不足が見込まれる職員の仕事に必要な交通費を要求してもお金が無いといわれ、仕事が制限されている状況だ。
こんな中で、JALだけ支援をここでやめ保健福祉現場に回しましょうというならともかく、航空支援を継続するとともにさらに広げるというのは愚者としか言いようがない。

<今日は2部構成で次ページhttp://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/542.htmlに続く>

止まらぬ不祥事、元凶放置と黙認は罪

2010-02-19 23:09:00 | ノンジャンル
新年に入っても止まらない不祥事続きを紹介した(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/528.html)のもつかの間、2月に入っても止まらない。
エコパでは耐用年数からいっても不可思議な天井コンクリートの剥離落下。
そして今日出てきたのは財務事務所の個人情報中の個人情報ともいえる滞納整理票18枚もの紛失だ。
会見の様子を見ても、不祥事慣れしたのか薄笑いを浮かべての会見というのは実に不快だ。この幹部、自分は責任は問われないし、しょせん他人事という感覚なのだろう。

県組織はどこでもそれなりに矛盾を抱えているが、不祥事の起こるところというのは特に組織に問題が多い。
財務事務所というのは税の賦課徴収が仕事だが、上にいくほど仕事をしない。
特に財務事務所長というのは1日何をやって過ごしているのかをとても公表できないほど仕事が無い。財務事務所は所長、課長がいなくても仕事が回るところだ。
ゆえに、以前から若い優秀な職員で支えている面もあって能力の逆転現象が顕著な中で管理が強化され、士気の低下も影響しての不祥事だろう。
所長は昔のように他所の所長との兼務とし、課長クラスにはもっと現場での模範を示す日々の成果を求めたいものだ。
さて、すでに紹介のとおり開示請求の結果と意見書の提出要請を待っていた(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/537.html)のだが、今日は県民のこえ室からすでに情報公開審査会に諮問された件の非開示理由の変更通知が来た。
審査に入る前の理由変更だ。
当初の非開示の決定の際に真剣に理由を考えていなかったのか。
おそらく、役所が非開示といえば異議申し立てなどしないだろうという甘い考えが蔓延していたのだろう。お粗末極まる。
いずれにしてもすでに審査会に付された案件なのだから開示非開示自体は会が決めることだが、この理由変更という事実だけで、納得しないのにそれを黙認することがいかに悪をのさばらせるかという事実の証左となろう。

今日はほかにも、御前崎のクレーン事故隠ぺいに絡んでスズキの会長が川勝に役人の隠蔽体質を何とかせいと直接物言いをつけたそうだが、県民にあっても、一般職員にあっても、怠惰な役人相手には、いうべきことは言い、正すべき行動は実行に移すことが肝要だ。

福岡線満席のからくり

2010-02-17 23:09:00 | 静岡空港
この週末に福岡線の満席が相次いでいる。
なぜか?
8千万円JAL支援キャンペーンが功を奏したから?

実は8千万円とは別の税金を使ったキャンペーンのおかげだ。
2月19日から21日まで福岡で行われる「ふじのくに しずおか 福岡キャンペーン」に約130名が派遣されるのである。
実施主体は「静岡県大型観光キャンペーン推進協議会」だが、富士山静岡空港利用促進協議会と同様に税金放出のためのトンネル団体だ。
内容は、観光説明会、商談会、交流会とふじのくにしずおかフェア。
観光目的の予算で空港名目の予算ではないが、実質空港のための事業だ。
これ以上見込み違いでしたとは言えまい。もう、なりふり構っていられないというところだろう。

同じ構図は来年度の予算にも見て取れる。
昨日紹介の約6億円の空港利活用支援とは別に、観光振興室所管の予算として「ふじのくに海外誘客推進事業費」約1億、観光キャンペーンなどの予算「ふじのくに観光ブランド創出事業費」約2億が来年度予算に計上されている。
いわゆる、潜り込ませだ。
もっと目に見えないのが、職員の出張要件を作るとか、団体助成の中の事業で空港利用事業を対象とするような誘導だが、ここまでくるとチェックしきれない。モラルに頼るしかないが、・・・

最新の県政県民世論調査では、防災対策の推進に代わって福祉対策の推進が5ャCント以上も差をつけて県に望む政策の第1位となっていた。防災に次ぐ第3位には保健医療で、川勝予算の重視した文化・観光を望むこえは少ない。
ハコモノ重視から文化・観光重視では県民の生活実感は良くなることはないだろう。
天下りも健在。役人天国、県民苦悶はまだまだ続く。

過去最大の借金にも危機感なし、3776人訪中事業に2300万円

2010-02-16 18:49:00 | ノンジャンル
川勝県政となって初の予算案が発表された。
税収大幅減が見込まれる中でその穴埋めに惜しみなく借金し前年並みの予算額1兆1,265億円を確保。
県の借金残高は年間予算の2倍を大きく超える(853億円増の)2兆4,856億円と、過去最大となった。
知事はこのことについて、予算は減らさない、県の経済のための義務、などと述べ、借金をしてでも金を使うことを強調したが、問題はその使い道だ。

相変わらず、静岡空港の利活用支援に6億円というお金を投じるばかりか、管理・周辺整備にも17億円も投じるというから呆れるばかりだ。

上海万博への3776人訪中事業に2300万円もかける一方で、今日の朝日新聞でも厳しい評価が書かれていたように、知事公約のこどもの医療費助成拡大は入院のみという限定つきで恩恵を受ける県民は少なく、しかも所得制限つきのため市町の事務経費負担の方が補助額を上回る可能性もあるという中途半端ぶり。
これについては、渡瀬浩こども家庭室長の「限られた財源の中、できる範囲で優先すべきところをやった」というコメントのとおり、空港という聖域が幅を利かせる中では本県においては医療や福祉の充実なんて望むべくもないということだ。
金がないから支払い時期が伸ばせるものは伸ばせ、金がないから出張するな、金がないから夜間会議の暖房は困難・・・、現場の四苦八苦をよそに8千万円のJAL利用者支援をする県。何を考えているのやら。

事業仕分けの成果も誤魔化しだらけ。
http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/505.html
結局、廃止を求められた12事業のうち、名実ともに廃止となったのは1事業(県庁新聞事業)だけだった。

誤魔化しはこれだけでない。
本年度途中で空港部廃止で減った部局数も再び元に戻る以上に増加した。
その空港部廃止も2部局に看板を書き換え移管しただけの誤魔化しだったが、知事の会見でも責任逃れに使えたのに味をしめたのか、他の部局名も全面変更。
厚生部は3年ぶりに再び健康福祉部になり、建設部は交通基盤部だとか・・・
今年度までの不祥事が来年度ばれても、「もう、○○部はございません」(http://navy.ap.teacup.com/hikaritoyami/489.html)と逃げるつもりなのだろう。
だいたいが、必要以上に組織をいじるのは中身が無い時だ。まして名称の変更はその最たるもの。
コストもばかにならない。看板架け替えばかりか、システム上の移管処理、公文書の移管処理など事務経費負担も大きい。
費用対効果なんて全く考えていないのだろう。公約の「1円たりとも無駄にしない」が聞いてあきれる。

22年度予算を一言で評すれば、「問題先送り思考停止予算」ということになろう。
気づいたときにはJAL状態、手遅れだ。

百年河清を俟つ

2010-02-15 20:32:00 | 日記
待てど暮らせど連絡なし。
公文書開示の異議申立にかかる情報公開審査会からの意見書提出要求の連絡だ。
しかも、2件とも。

異議申し立てが2件とも1月4日、県民のこえ室が諮問したのが1月22日で、監査委員事務局監査室が諮問したのが2月4日。
その諮問の際の非開示理由を記した意見書をコピーして異議申立人に送り意見を求めるだけのことなのになぜ?
さすがに待ちくたびれて仕事終了後に電話で聞いたところ、何と2件ともまだ非開示の理由を期した意見書が提出されていないから送れないとのこと。
「静岡県情報公開審査会運営要領」によれば、第2条の実施機関の意見書で「審査会は、静岡情報公開条例第19条の規定により実施機関から諮問を受けるときは、公文書の開示可否を決定した理由を記載した意見書の提出を求めるものとする。」と規定されている。
素直に読めば意見書の提出を受けて諮問受理だろう。非開示の理由も不明なまま審議はできまい。
それよりも監査委員事務局監査室は異議申し立てから諮問までひと月、意見書も書かずに一体何をしていたんだろう。
あきれるばかりの仕事ぶりだ。
空港支障木の無断伐採監査の杜撰さといい、他人を監査する資質・能力がない。
思うに、しっかりした監査をさせないためにわざと能力のない人間ばかりを集めているのかもしれない。困ったものだ。

とりあえず、審査会の事務局には私が来月18日から25日まで国内不在のため、この間に意見書の提出はできないので提出要求の際は配慮するよう依頼したが、仕事のできない前記2室への指導もしっかりお願いすべきだった。
このまま1年過ぎかねない。


さて、JAL支援のキャンペーンの5千円のクオカードプレゼントについての県の総務部監査室(倫理ヘルプライン)に職員の出張での受領は問題ではないかという照会の件だが、回答があった。
所属長あて、公務出張の際には「県民の公務に対する不信感を招くおそれがあるため、公務出張の際には、この参加登録はせず、クオカードプレゼントの応募を見合わせるよう指導願います」との文書を2月5日付けで出しているとのことだった。
しかし、現実に、現場職員には伝わっていない。
一方で、この文書が出されたまさに同じ日の職員向けの電子掲示板(リアルタイム)には「JAL福岡線利用拡大キャンペーンを使って九州に出かけませんか?」との見出しで利用を呼びかけている。何の注意書きもなしに。
コンプライアンス上の県の姿勢にかかわる情報なので現場にも情報を下すようにと言ったところ所内メールで情報が来たが、県として本当に職員に周知したいのなら文書で出す出さないはともかく電子掲示板で周知するべきものだ。
実際、全国的に問題になった公務出張でのマイレージの取得については「県民の公務に対する不信感を招く恐れがある」という同じ文言で取得しないようお願いしているとの電子掲示をしているからだ。明らかに均衡を欠いている。
これもやはり、万が一応募していた職員がばれたら、その文書を見落とした、職員に周知し忘れた、などという言い訳を容認するために、いわば抜け道のためだろうと勘繰りたくもなる。

役所の手口を知るにつけ、ますます不信感は深まっていく。
百年河清を俟つがごときだ。