「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

鞫§p干拓完工に思う

2007-11-21 23:32:28 | 日記
総事業費2533億円の鞫§p干拓の完工式が20日行われた。
「環境破壊」「建設することが目的」「止まらぬ公共事業」といった反対の声に背を向け、事業債評価もクリアし、ついに完成したのだ。
しかし、費用対効果は1を割り、0.81だという。
文部科学省の外郭団体科学技術振興機構による「失敗百選」にも「走り出したら止まらない公共事業という国民的批判と不信を生み出した」事例として選ばれたというこの事業は、来年度完成予定の静岡空港を見るようである。
さすがに100事例はないものの、静岡県にも失敗事例は決して少なくない。
特に石川県政になってからは、県民の地に足のついた生活に背を向けた浮ついたイベントの数々や箱物に加えお抱え劇団と醜悪な散財事業が目白押しだ。
その締めくくりとして、人の財産を強制的に取り上げただけでなく、人の生命という犠牲も払った上の失敗事例として、静岡空港開港の持つ意味は非常に大きい。

さて、その静岡空港の使用料などを定める条例案ができ、県民から意見を求めるという。
http://www2.pref.shizuoka.jp/all/kisha07.nsf/c3db48f94231df2e4925714700049a4e/d4dcd0330c07a24d49257394003f00a8?OpenDocument
収入の柱である着陸料は、国内線は第2種空港の3分の2、国際線はその半額だというが、現在就航の機材と便数から見れば、これでは県試算の施設維持費さえ賄えない。
結局は税金で補填するということを求める条例案である。
また、この着陸料をさらに減免できるような規定も盛り込んであるというから驚きだ。

原油価格の高騰で実質消費税増税と同様の経済的打撃を国民が負う中、政府はさらに増税などの国民負担増を目論んでいる。
一方で、鞫≠フ失敗さえ誰も責任を取らない上に、このような国民の基本生活とは直接結びつかない実質航空機利用者への税金譲与が堂々と行われるという不条理。
やはりこの国もこの県も病んでいる。