「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

想像力

2007-07-04 23:40:15 | 日記
原料、産地、賞味期限の改ざん。
表示を信じて買ったら食品の中身が全く別物だったのがミートホープ事件ということになる。
喜んで買う消費者にも問題はあると責任転嫁する社長に問題があるのは当然であるが、この人物をここまで放置してきた消費者を含む社会構造にも問題があることは確かだ。
この企業、普段から消費者無視を基本理念に掲げてきたわけではない。
内と外の使い分けでそれを疑問に思わない従業員がいた。
告発を受けても真摯に捉え動かない中央省庁と地方行政があった。
この行政の怠慢を放置してきた政治とこれを支えた国民がいた。
共通した無能は、想像力の欠如ということにつきる。
間違ったことだが仕方ないと思っていた従業者に、それを食する人の一人一人が想像できただろうか。
中央省庁と地方行政に、この問題を放置したらどうなるかという想像力があっただろうか。
数々の不正や対応のおかしさを見てきた国民に、何もしないでどうなるかという想像力があっただろうか。

先日東京で飲んだ際に某紙の記者から教えてもらったブログに福島補選で安部が敗北したことの理由の一つが、配慮のない一言によるもの、とつづられていたが、福島の県民に対する小泉の対応との比較ではっきりしたのは、この両首相の「想像力の差」である。

「厚生部戦略広報の推進について」なる文書が回ってきたので担当室である管理局企画監(企画・広報担当)にメールで質問をして数日たつが未だに何も回答がない。
この室のトップは外山敬三なる人物でどういう経歴をもってそこにいるのかは知らないが、現場とかけ離れたところにいるせいか、現場のその先にいる県民の姿は見えず本当に今なすべきことを想像する能力はないのだろう。それよりも、いかにしたら石川知事殿のお褒めにあずかるかの視野狭窄な想像力だけが異常に発達し、ご立派なスローガン(基本理念、行動指針、キャッチフレーズ 等々)づくりに懸命で、これに異を唱える質問は見てみぬふりの無視。情けない。
主導する側がこの体たらくでは、ここがどのような理念とか行動指針を出そうが所詮は偽装表示と同じで建前としか受け取れないではないか。

最後に今日現在の状況。
自所の名称を誤って連絡先表記している主な出先機関数
総務部(防災局)関係4、厚生部関係3、産業部関係2

県の要綱に定められた情報公開を怠っている主な出先機関数
総務部(防災局)関係3、県民部関係1、厚生部関係1、建設部関係1

このうち、厚生部の理事を兼務している某校長が本所属の名称を誤って静岡県厚生部○○校(正しいのは静岡県立○○校)としている。意識が上(本庁)ばかりを向いて地に足が着いていないのが良く分る。
ついでに、厚生部広報戦略とやらの最高責任者たる厚生部長の顔写真の載った厚生部長室のページからのリンクもずたずたに切れ、実は県民のための広報(情報提供)なんてどうでもいいというのがみえみえ、まずは脚下照顧ね、藁科さん。