「県政オンブズマン静岡(静岡県庁の光と闇)~よりよき未来のために~」管理人のブログ

注)teacupブログから移転の2022年5月以前の投稿には、文字コードの違いから多くの文字化けがあります。

落日の富士山静岡空港

2007-07-05 21:43:07 | 日記
「北海道への日帰り旅行も・・・」
県ホームページの広報局長トークの小見出しだ。
県は静岡空港の需要として北海道新千歳便50万人1日5便を見込み空港建設を正当化した。
需要予測のほぼ半分を北海道新千歳便が占めるという異常な予測で、この点については現在進行中の事業認定取消訴訟でも争点となっている。
今日、ANAが富士山静岡空港に定期便として1日1便を新千歳と那覇に就航させる方針を発表した。JALの先手を打って可能性のあるところだけを物色した感じだ。
今後JALが同様に2路線1日1便を発表しても、県の見込みには遠く及ばない。
特に鹿児島便は風前の灯だ。新幹線の高速化で福岡便も厳しい。ましてJALが1日1便を飛ばしてもすぐに撤退か補助金で維持のどちらかだろう。
こうした厳しい現実が、北海道からたくさんの観光客が来てビジネスにも利用できる便利な空港と浮かれ気分で大宣伝に夢中の県の広報の信頼性を蝕んでいく。
それでも進むしかないのがオール与党化した議会を従えた石川独裁県政の病理といえよう。
私が神戸空港の例を下に試算した国内線需要は7~9便で70万人。
http://www2.ocn.ne.jp/~sizuoka1/kusp9.html
2大航空会社の一角がトータル2便ではその半分以下だろう。
中止の会の試算36万人が現実味を帯びてきた。
就航はうれしいが手を挙げて喜べない空港関係者の哀れ。これからより一層悲哀が増していくだろう。
果たして、「夕方韓国に焼肉を食べに行って翌朝帰ってくるなんて空港宣伝があったね」と笑い話ができる日が来るのだろうか。

空港新駅を求めていくと大見得の大東の将軍様。先のJRの株主総会でもきっぱり否定され今後次々と明らかになっていく現実は厳しさを増し、北の将軍様と状況は類似してきた。末路も同じか違うのか。これもちょっとした楽しみだ。