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朝昼晩、時間を問わず飲んで喰って面白おかしく過ごす人生を歩みたいです。※旧名「日が沈む前に飲む酒はウマい」

老若男女に愛される良店 吉祥寺『うどん白石』

2017年06月18日 | そば、うどん
「うどんが主食」の名前で活動している食べログのレビュアーが、あの週刊文春に攻撃された。
自身が好評価した店との癒着や、影響力をチラつかせてのサービス要求など、様々な悪事(?)が記載されていたが、
たかがレビュアーを、そこまで調子に乗らせてしまった、食べログ運営側やお店にも問題があるはず。
いずれにしても、この日記でもちょくちょく触れていた、
「食べロガーなんてロクなもんじゃない」という、私の持論が証明されたようだ。
食べログは、店舗の住所や営業時間など基本データのみ掲載し、匿名者の投稿や評価点なんて廃止しちまえばいいのに。

さて今回は、「うどんよりも接待されるのが好き、そもそも自分大好き」な食べロガーは絶対来ないで欲しい、
お気に入りのうどん店『うどん白石』さんを紹介。
場所は吉祥寺駅から徒歩約12分、成蹊大学のほぼ正面。オープンから4年目を迎えたお店だ。

実は私、ラーメンは結構食べ歩いてきたが、立ち食いではない、うどん専門店にはほとんど入ったことがなく、
年に数回、下高井戸の『ジャズ・ケイリン』という、ジャズと競輪を愛する店主が営むうどん屋さんに行く程度。
そんな、うどん経験値が圧倒的に少ない私だが、こちらのお店は、自信を持って他人におススメできる。
理由は簡単、うどん自体がおいしいのと、お酒のツマミもそろっているからだ。

初訪問時、最初に頼んだのが、びんビールと「うカロニサラダ」。


ネーミングからわかる通り、マカロニの代わりにうどんで作ったサラダだ。
ツナ、粉チーズ、コショウなども入っており、酒がすすんで困ってしまう。
先日は、2人前注文して味玉も追加する、写真のWうカロニ・玉子サラダにカスタムした。


お行儀悪く、グチャグチャに混ぜて食べると、実においしい。
このうどん使用マカロニサラダ、他のうどん屋さんでも出すべきだと思うのだが。
続いては、豚肉とネギを甘辛く炒めた「十和田バラ焼き風炒め」と、


ツマミはもちろん、うどんのトッピングにもなる「鶏天」を追加。


十和田~は、炒めタレの濃さが飲むのにちょうどよく、ついついビールを追加。
鶏天は、鶏肉もさることながら、衣に含まれた青のりの風味がよく、これまたウーロンハイを追加。
そうして、さんざん飲み食いした挙句、シメに「半熟味玉天 ぶっかけ」をオーダー。


私が苦手な大根おろしは抜いてもらい、玉子天を割ってダシとうどんを混ぜ合わせ、食べてる途中でレモンを絞る。
口に含んだ直後のうどんは、滑らかな歯ざわりでやや柔らかい印象だが、噛もうとすると軽い抵抗というか、歯応えがある。
しばらく口内で咀嚼したのち、いざ飲み込んだ瞬間ののどごしは、なんとも官能的(?)でたまらない。
先述の通り、いかんせん私自身のうどん知識が不足しているため、うまく説明できないのが歯がゆいが、
とにかく、ここのうどんは素晴らしいのだ!
御会計時に「また来ます」と告げて、3日後に再訪。その後もちょくちょく通わせていただいている。
これまでに食べてきた、おツマミやうどんを、以下で紹介していこう。

まずは、そば・うどん屋さんでは定番の天ぷら盛り合わせ。こちらのお店での名称は「夜のおつまみ天ぷら」。


小海老3、長いも3、チーズ2、キス、ちくわと、これだけ揃って680円は破格。
塩で食べたり、天つゆを追加して食べてもおいしい。
お次は、「きす天」単品と、「ねぎのかきあげ」。


かきあげは見ての通りのビッグサイズだが、油切れがよく、サクサクと食べられる。
続いては、居酒屋でもよく頼む「牛スジ煮込み」。


お店自慢のうどんダシで煮込まれた、柔らかい牛筋と各種野菜は、上品な味わいで臭みは一切なし。
この中にうどんを入れて食べても、きっとウマいだろうね。

ここからは、うどんを紹介していこう。
まだ値段を紹介していなかったが、うどんは「かけ」と「ぶっかけ」が550円~、「ざる」が650円~で、大盛りは+100円。
トッピングの天ぷら単品は90円~、追加薬味が100円、お酒は、ビールがエビス生も中ビンも500円、ウーロンハイが280円。
これは、「かけうどん」の「きつね(130円)」トッピング。


巨大なお揚げの下には、ツルツルのおうどんと、西日本らしい薄色のダシが。
こちらは、冷たい麺を温かいツユで食べる、ざるうどんタイプの「肉汁うどん」770円。


たくさんの豚肉といっしょに入っている、ブタさんの顔が描かれたカマボコがかわいいね。
また、こちらは日替わりや季節限定のメニューもあり、下記の商品は、先日の限定商品、
うどんにニンニク醤油で煮込んだ豚肉、ノリ、卵黄を乗せた「スタミナうどん」、通称スタどんだ。


店主おススメの冷やし=ぶっかけスタイルを選び、右上のダシを注いで食べることに。
ニンニク風味の肉うどんは珍しく、なかなか面白い味だった。機会があったら、温かいうどんでも食べてみたいね。
最後は、うどんの良さがダイレクトに伝わる「ざるうどん」の大盛り。


こちらがうどんのアップ。どうよ、この艶やかな光沢!


どのうどんもおいしいが、私はこのざるうどんが一番好きだ
どんなに飲み食いしていて満腹でも、スルスルと入ってしまう。次回は200円増しの特盛にしよう。

ここまで、おツマミとうどんばかり称賛してきたが、もうひとつ強調しておきたいのが、
店主夫妻が作り上げたお店の雰囲気の良さ
うどんは店主、揚げ物は奥さんと、調理分担は明確に分かれているようだが、
会計や注文聞き、料理・ドリンクの提供など接客全般は、手が空いている方がこなす方式のようだ。
しかしこちらの夫妻は、どんなに混雑していても、常に笑顔を絶やさず丁寧な応対を心がけている。
私の嫌いな、頑固職人(あるいは頑固気取りのバカ)がいる、ピリピリとした空気のお店とは対照的。
なので、うどんだけでなく、お店自体を愛している常連さんもたくさんいるようだ。
立ち食い店のイメージから、うどん屋さんは、おっさん客ばかりかと思っていたが、
こちらでは、小さなお子さんを連れたお母さんや、高齢のご夫婦などをよく見かける。
客層は喫茶店やファミレスに近く、女性や家族連れが目立ち、小汚いおっさん客は皆無…あっ、私がいたか。

真摯な夫妻が真摯に営む、うどん白石の評判は徐々に上がってきているようで、
つい先日は、雑誌「散歩の達人」の取材を受けたらしい。発売は3日後の6月21日。
お店が繁盛するのは、ファンとしてうれしいけど、今後はゆっくり飲めなくなっちゃうかなあ。


うどん白石 
東京都武蔵野市吉祥寺本町4-30-12
吉祥寺駅北口から徒歩約12分 店のすぐ近くにバス停「成蹊学園前」あり
営業時間 11時半~15時 17時半~21時 昼夜ともにLOは閉店30分前
うどん完売により、早く閉店することも
定休日 毎週木曜と月初めの金曜
※くわしくはお店のHPを→http://udon-shiraishi.com/
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