東武東上線に上福岡という駅がある。地理的には小江戸・川越の手前で、埼玉県の南部に位置する。
飲み仲間の友人が、この駅の近くに住居を移したため、最近足を運ぶ機会が増えた。
駅の東口(旧・北口)には昔からの繁華街があり、スーパーマーケットや飲食店なども多数存在するが、
反対側の西口(同・南口)は、いまだ開発途上の様子で、店舗の数は、東口よりだいぶ少ない。
なお、西口駅前広場では、外国人(しかも不法滞在者風)が昼間から酒盛りをして騒いでおり、
昼酒好きな私が言うのもナンだが、治安はあまり良くなさそうである。
その駅前広場のすぐそばには、最近建てられたと思われる、ショッピングモールなどの集合施設があるのだが、
少し脇道に入った、駅からは徒歩約2分の場所に、写真のようなマニア心をくすぐる居酒屋が姿を現す。
「ムム、これはいい店の予感!」と思い、近寄ってみると、串焼きの店頭販売もやっているようなのだが、
1本60円からと、ビックリするほど安い!
外観からして、ずいぶん昔から営業してそうなお店だが、値段も開店当初からさほど変わってないのでは。
あと、「おみやげにどうぞ」の貼紙には、ニコニコ顔のお子さん3名、のようなイラストがあるが、
個人的に、こういうほのぼのとした絵には、すごく弱かったりする。なんか応援したくなっちゃうんだよね。
先日、とあるラーメン店の入口に画用紙が貼ってあり、そこには店主の子供が描いたと思われるラーメンの絵と、
「パパのラーメンたべてね」とかわいい字が添えてあり、満腹なのに入店しそうになった。
ああいうグッとくる絵や字を見てしまうと、ついつい引き寄せられそうになるので、頼むからやめてほしい。
まあ、「出汁にフィネスを…」なんてワケのわからん言葉より、よっぽど訴求力あるけどな。※詳細は前回日記を参照
ハナシは戻って、こちらの渋い串焼き屋さんには、後日改めて、友人と飲みに行ってみた。
20時頃お店に向かうと、店頭では店主らしきおばちゃんが、お持ち帰り用を焼いている最中で、
そのすぐそばには、買ったばかりの串焼きを食べながら立ち飲みしているおっさん客がいた。
「ふたりですが、店内で飲めますか?」とたずねると、おばちゃんが「はいどうぞ」と迎え入れてくれた。
店内はカウンター数席のみ。いかにも昔の居酒屋といった雰囲気だったが、ちゃんと清掃はされており不快感はナシ。
こちらがお店のメニュー。少数精鋭スタイルだが、酒もツマミも安いよね。
個人的には、酒類の下の高校野球のポスターが気になった。おばちゃんはどこの高校のファンなのかな?
びんビールで乾杯し、「もつ焼き」をお任せで10本、友人はさらに「とまと」をオーダー。
冷やしトマトを出し終えたら、おばちゃんは再びお店の外へ。そうか、焼き台は外にしかないのか。
しばらくすると、焼きたてのもつ焼きが登場。最初にタレが3種、あとから塩焼きが2種。
小ぶりだけど、甘めのタレと軽めの塩で丁寧に焼かれており、これで60円は安すぎる。
しばらくすると、常連らしい客が何人かやってきて、さらには若い女性のひとり客も来店。
こういうお店に、ひとりで飲みにくる女性って、なんかカッコいいよね。
客が増加するとともに、おばちゃんは店の中と外を往復することになり、結構忙しそう。
これからやってくるお客さんのために、先客かつ新参者の我々は、席を空けることにした。
「どうもごちそうさまです」「はあいどうも~」。ビール3本と串焼き10本とトマトで、ひとり千円チョイ。
今度来るときは、おばちゃんや他の常連さんたちと、ゆっくり語り合いたいね。
なお、ここまで店名に触れていない理由は…実は聞きそびれて、いまだわからないのだ。
お店には看板もないし、あの「食べログ」にも未登録。まったく、役立たずの食べロガーめ。
ネット検索したところ、『越後家』との情報も得たが、確定ではないので、再訪して聞いてくるよ。
※追記 『越後家』で正しいとのこと。詳細はコメント欄を参照されたし
おばちゃんの店を出ると、すぐ近くにも、写真のようなクラシカルな外観のお店がある。
繰り返すが、こちらも駅から徒歩約2分くらいの距離。この一帯だけ、まるで時間が止まっているようだ。
お店の名前は『真』。ここも、読みはマコトなのかシンなのか、未確認なのでわからない。
店内はカウンター席とテーブル席。夫婦らしきおじちゃんおばちゃんが迎え入れてくれた。
メニューはこちら。ここも安く小数精鋭だが…赤ちょうちんにあった「やきとり」はないの?
たずねてみたところ「ネギ間だけある」とのことなので注文。あとはウーロンハイとお新香を。
こちらがその写真。お新香にはらっきょうも付いてきた。
入店したのは21時すぎだったのだが、どうも閉店時間が早いらしく、なんだか店じまいの様子。
なので、お店の方ともほとんど話せず、お店の読みや営業時間などの詳細を知ることないまま、退散となった。
ご夫婦の愛想や、店内の雰囲気は良かったので、ここも改めて行ってみたい。
以上、西口から至近の距離にある、有形文化財的なお店2軒を紹介した。
わざわざ電車に乗って通う店ではないけど、地域に根差した、常連たちには欠かせないお店なんだよね。
地元民ではない私も、こういうお店には末永く頑張ってほしいと思う。
なお、上福岡駅は東口にもいい店がある。
たとえば、元読売ジャイアンツの中継ぎ投手として活躍した、條辺剛さんが営む『讃岐うどん 條辺』。
店内には、現役時代の監督だった、長嶋茂雄さん直筆のサインも飾ってある。
店主の條辺さんは、現在も毎日早朝から仕込みを始め、営業中は厨房に立ち、高品質の讃岐うどんを提供しているため、
今では「元巨人軍投手の店」ではなく、「うどんの美味しい店」として注目を集めている。
こちらのお店の詳細も、そのうちこのブログで紹介したい。
さらに東口には、駅から徒歩数分の場所に、見逃せない重要スポットがある。
それが下記写真のお店、『和風サロン 淀君』!
いかにも昭和時代のサロンで、廃業したかと思ったが、今でもやってるらしい(コメント欄参照)。
とりあえず、レトロな女性のイラストから、だいぶ昔に開業したことがうかがえる。
「見てるだけじゃダメ」「中味を味わってほしいわ」というセリフがたまらんね。
さっき「ほのぼのとした、かわいい絵にグッとくる」と述べたが、このイラストには、あまりソソられなかったなあ(笑)。
最後のサロン淀君は蛇足(←まさしく)だったが、上福岡駅周辺はなかなか面白いので、これからも散策してみようと思う。
越後家
埼玉県ふじみ野市上福岡5-2
上福岡駅西口から徒歩約2分
※住所はグーグルマップで見た近くの電柱より
やきとり 真
上記越後屋から徒歩1分
上福岡駅西口から徒歩約2分
どちらのお店も、営業時間・定休日は不明
追記 『やきとり 真』は閉店なさったようです
飲み仲間の友人が、この駅の近くに住居を移したため、最近足を運ぶ機会が増えた。
駅の東口(旧・北口)には昔からの繁華街があり、スーパーマーケットや飲食店なども多数存在するが、
反対側の西口(同・南口)は、いまだ開発途上の様子で、店舗の数は、東口よりだいぶ少ない。
なお、西口駅前広場では、外国人(しかも不法滞在者風)が昼間から酒盛りをして騒いでおり、
昼酒好きな私が言うのもナンだが、治安はあまり良くなさそうである。
その駅前広場のすぐそばには、最近建てられたと思われる、ショッピングモールなどの集合施設があるのだが、
少し脇道に入った、駅からは徒歩約2分の場所に、写真のようなマニア心をくすぐる居酒屋が姿を現す。
「ムム、これはいい店の予感!」と思い、近寄ってみると、串焼きの店頭販売もやっているようなのだが、
1本60円からと、ビックリするほど安い!
外観からして、ずいぶん昔から営業してそうなお店だが、値段も開店当初からさほど変わってないのでは。
あと、「おみやげにどうぞ」の貼紙には、ニコニコ顔のお子さん3名、のようなイラストがあるが、
個人的に、こういうほのぼのとした絵には、すごく弱かったりする。なんか応援したくなっちゃうんだよね。
先日、とあるラーメン店の入口に画用紙が貼ってあり、そこには店主の子供が描いたと思われるラーメンの絵と、
「パパのラーメンたべてね」とかわいい字が添えてあり、満腹なのに入店しそうになった。
ああいうグッとくる絵や字を見てしまうと、ついつい引き寄せられそうになるので、頼むからやめてほしい。
まあ、「出汁にフィネスを…」なんてワケのわからん言葉より、よっぽど訴求力あるけどな。※詳細は前回日記を参照
ハナシは戻って、こちらの渋い串焼き屋さんには、後日改めて、友人と飲みに行ってみた。
20時頃お店に向かうと、店頭では店主らしきおばちゃんが、お持ち帰り用を焼いている最中で、
そのすぐそばには、買ったばかりの串焼きを食べながら立ち飲みしているおっさん客がいた。
「ふたりですが、店内で飲めますか?」とたずねると、おばちゃんが「はいどうぞ」と迎え入れてくれた。
店内はカウンター数席のみ。いかにも昔の居酒屋といった雰囲気だったが、ちゃんと清掃はされており不快感はナシ。
こちらがお店のメニュー。少数精鋭スタイルだが、酒もツマミも安いよね。
個人的には、酒類の下の高校野球のポスターが気になった。おばちゃんはどこの高校のファンなのかな?
びんビールで乾杯し、「もつ焼き」をお任せで10本、友人はさらに「とまと」をオーダー。
冷やしトマトを出し終えたら、おばちゃんは再びお店の外へ。そうか、焼き台は外にしかないのか。
しばらくすると、焼きたてのもつ焼きが登場。最初にタレが3種、あとから塩焼きが2種。
小ぶりだけど、甘めのタレと軽めの塩で丁寧に焼かれており、これで60円は安すぎる。
しばらくすると、常連らしい客が何人かやってきて、さらには若い女性のひとり客も来店。
こういうお店に、ひとりで飲みにくる女性って、なんかカッコいいよね。
客が増加するとともに、おばちゃんは店の中と外を往復することになり、結構忙しそう。
これからやってくるお客さんのために、先客かつ新参者の我々は、席を空けることにした。
「どうもごちそうさまです」「はあいどうも~」。ビール3本と串焼き10本とトマトで、ひとり千円チョイ。
今度来るときは、おばちゃんや他の常連さんたちと、ゆっくり語り合いたいね。
なお、ここまで店名に触れていない理由は…実は聞きそびれて、いまだわからないのだ。
お店には看板もないし、あの「食べログ」にも未登録。まったく、役立たずの食べロガーめ。
ネット検索したところ、『越後家』との情報も得たが、確定ではないので、再訪して聞いてくるよ。
※追記 『越後家』で正しいとのこと。詳細はコメント欄を参照されたし
おばちゃんの店を出ると、すぐ近くにも、写真のようなクラシカルな外観のお店がある。
繰り返すが、こちらも駅から徒歩約2分くらいの距離。この一帯だけ、まるで時間が止まっているようだ。
お店の名前は『真』。ここも、読みはマコトなのかシンなのか、未確認なのでわからない。
店内はカウンター席とテーブル席。夫婦らしきおじちゃんおばちゃんが迎え入れてくれた。
メニューはこちら。ここも安く小数精鋭だが…赤ちょうちんにあった「やきとり」はないの?
たずねてみたところ「ネギ間だけある」とのことなので注文。あとはウーロンハイとお新香を。
こちらがその写真。お新香にはらっきょうも付いてきた。
入店したのは21時すぎだったのだが、どうも閉店時間が早いらしく、なんだか店じまいの様子。
なので、お店の方ともほとんど話せず、お店の読みや営業時間などの詳細を知ることないまま、退散となった。
ご夫婦の愛想や、店内の雰囲気は良かったので、ここも改めて行ってみたい。
以上、西口から至近の距離にある、有形文化財的なお店2軒を紹介した。
わざわざ電車に乗って通う店ではないけど、地域に根差した、常連たちには欠かせないお店なんだよね。
地元民ではない私も、こういうお店には末永く頑張ってほしいと思う。
なお、上福岡駅は東口にもいい店がある。
たとえば、元読売ジャイアンツの中継ぎ投手として活躍した、條辺剛さんが営む『讃岐うどん 條辺』。
店内には、現役時代の監督だった、長嶋茂雄さん直筆のサインも飾ってある。
店主の條辺さんは、現在も毎日早朝から仕込みを始め、営業中は厨房に立ち、高品質の讃岐うどんを提供しているため、
今では「元巨人軍投手の店」ではなく、「うどんの美味しい店」として注目を集めている。
こちらのお店の詳細も、そのうちこのブログで紹介したい。
さらに東口には、駅から徒歩数分の場所に、見逃せない重要スポットがある。
それが下記写真のお店、『和風サロン 淀君』!
いかにも昭和時代のサロンで、廃業したかと思ったが、今でもやってるらしい(コメント欄参照)。
とりあえず、レトロな女性のイラストから、だいぶ昔に開業したことがうかがえる。
「見てるだけじゃダメ」「中味を味わってほしいわ」というセリフがたまらんね。
さっき「ほのぼのとした、かわいい絵にグッとくる」と述べたが、このイラストには、あまりソソられなかったなあ(笑)。
最後のサロン淀君は蛇足(←まさしく)だったが、上福岡駅周辺はなかなか面白いので、これからも散策してみようと思う。
越後家
埼玉県ふじみ野市上福岡5-2
上福岡駅西口から徒歩約2分
※住所はグーグルマップで見た近くの電柱より
やきとり 真
上記越後屋から徒歩1分
上福岡駅西口から徒歩約2分
どちらのお店も、営業時間・定休日は不明
追記 『やきとり 真』は閉店なさったようです