わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

アメリカで歯の根幹治療

2018-01-18 | アメリカの街の暮し
 日本では、そんなに根幹治療は頻繁ではないと思うのですが、どうでしょうか?それに「神経は抜いたらダメ」ともよく聞きます。一方のアメリカでは割としょっちゅう、「ルートキャナルした」と聞きます。そして私もついに、その一人になってしまいました。

 長年、歯のレントゲンを撮るたびに怪しまれながらも、痛みもないので放置されてきた左の奥歯の根っこの黒い影、一般の歯医者さん(Dentist)が疑って、お隣の歯内治療のお医者さん(Endodontist)に見てもらったら、神経もう死んでるという診断を受けてしまいました。私は疲れた時はよく左奥の歯茎が腫れるのですが、それも、この歯の根幹に細菌が溜まって、疲れて抵抗力が落ちると膿むからだって。このまま放置すると、顎の骨を溶かして抜かなきゃなんなくなっちゃうよ、と言われてひえー!

 何十年も前に虫歯を削って被せてあったのですが、中に細菌が入込んで「根嚢胞」になっているのだそう(歯根嚢胞についてはこのサイトが判り易かったです。そkで、詰め物を全部外して、歯の根を消毒した後、薬を詰めて蓋をするのが根幹治療、英語ではルートキャナル(Root canal)。



 歯の根っこをガリガリ、細菌を吸い出すなんて、世にも痛そうではありませんか。かなりドキドキです。並んでいる器具も、何やら恐ろし気… 最初に麻酔を歯茎に注射する前に、表面を麻痺させる薬を塗って数分待つ。その後、麻酔を打って、また数分待つ。背後から聞こえる、キーン、ガガガガガ!な他の部屋の治療の音。かなりスリリングなひと時です。そして、遂に登場の、満面笑顔のお医者さん(今日、誕生日だそうだ。バースデイ・ルートキャナル)。

 治療中に何かが飛ぶかもしれないので安全眼鏡して、治療する歯のところだけ開いたゴムパッキンで口の中と周りをカバー。この時には既に麻酔が効いているので、左側はムズかゆいような妙な気持。むしろ、口を開けっ放しにするためのブロックが口蓋に当たると痛いんで大口開ける、顎疲れる。

 ガリガリと圧力を感じるのは、詰め物をこそげ取っているのでしょうか?不快だけど、痛みはありません。助手の人から細いドリルのような針を受け取り、キュイン、キュイン… やはり痛みはなく、感じるのは圧力だけですが、やっぱ不快。

 施術は一時間もかかりませんでした。一週間は、出来るだけ左側で噛まない、痛みに応じて鎮痛剤を飲む、もし化膿したら念のため抗生物質の処方箋出すので、それを飲んでください、問題なければいりませんで、一応は終了。治療費は、8割保険カバーで200ドルでした。日本では1800円から3000円くらい、アメリカだと100倍の1600~2500ドルほどかかると聞いていたので冷や冷やでしたが、少し胸を撫でおろしたのですが、しかし!!この後、詰め物をした上にクラウンをかぶせねばならず、これが保険後でも600ドル以上かかるですよ~!!これは、また歯内治療の診療所の隣の専門家に行かねばならない。で、そのあと、何か問題があれば、また振出しに戻って最初の一般歯科医の診療所に連絡してね、と。きっちり分業されてます。

 治療そのものは痛くなくても、この後で痛むんでしょ、親知らず抜いた時みたいに!と、思っていましたが、今んとこ、イブプロフェンが効いてるのか、麻酔の抜けきらない左の顎がヘンな感じってだけで、初のアメリカで根幹治療は無事に終わったような気がする。案ずるより産むがやすし、ですね。しかし、出費痛いわー、歯が痛くなくても、財布が痛いわー

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