わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

ハロウィンって何だっけ…orz

2018-10-27 | アメリカの街の暮し
 つい先日、ハロウィングッズが半額になってて、ハロウィンが何日だったか悩んだと書きましたが、今日スーパーに行ったら、既にお菓子や飾りが70%オフとかになってて、確かに大人は当日より準備が楽しいんだよね、とか思いつつ、つい目玉の形のグミを買ってしまった私ですが(だって7割引きだったんだもん)、東京の繁華街で、仮装した人により混雑で立ち往生した軽トラが倒されたり、喧嘩等で逮捕者が出た、なんてニュースを見て、今度は、ハロウィーンってなんだっけ?と、悩んでしまいました。


 ハロウィーンのことは、NHKでやってた「ピーナッツ」でライナスが「かぼちゃ大王」を待つアニメで知りました。アメリカっちゅーとこは、なんか派手なことするんだなぞい、なーんか判らんけど、楽しそうやのー、って、思ってました。

 アメリカに来て一年目、ニューヨークで、グリニッジ・ビレッジで、オカマさん(ドラッグ)の仮装パレードを見た時は、すっごい衝撃だったよ。パレードのしんがりは派手に飾付けたゴミ清掃車と仮装した清掃員さん達で、さすがは洒落てるもんや、と、ご機嫌で家に帰るために地下鉄乗ったら、運転手さんも仮装してて、アメリカって面白ーい!って思ったな。30年も昔の話。

 子供ができる前は、仲間内で仮装パーティーしましたが、自分も友人たちも「なんちゃって」で大した格好じゃなかったな。せいぜい黒い服着て猫耳カチューシャとか、変な帽子程度。それでも物珍しくて楽しかった。今にして思えば、若い頃にもっと派手な格好すればよかった、って少し後悔してるけど。

 息子たちが小さい頃は、子供達が何の仮装しようかと品定めするのに、親も一緒にワクワクしたものでした。ワシントンDCに住んでいた時は、子供博物館の盛大なイベント、テキサスとLAでは、子供達と「お菓子をくれるか、悪戯するか」に付き添い、家にも仮装した子供達が来てお菓子配った。近所の知ってる子や息子たちの友達には、Kちゃんが送ってくれた日本のお菓子や、折り紙の鶴や紙風船をあげて、すっごく喜ばれたのも懐かしい。コロラドでは、この時期には既に雪が積もっているし、家と家の間が離れているので、街の歴史博物館になっている古いお屋敷がハロウィーン仕様になって子供達を招待していました。雰囲気ありすぎて子供向けなのにシャレならん怖かったw

 今はアパートの二階に住んでいるのでTrick-or-Treatersは来ない。実際のところ、子供だけで自由に近所を回ってお菓子をもらう、っていうピーナッツのアニメのような光景は見られません。子供達の安全を考えれば仕方のないことでしょう。普通は一定のエリアか、知り合いの家を、保護者同伴で訪れます。去年まで住んだ、ド田舎の町ですらも、決まった日の決まった時間帯に決まった場所が指定されていました。当然、保護者同伴。

 地域内にお菓子をくれる通りやエリアがあると、他の地域からも車で来て「トリック・オア・トリート」の名所になります。テキサスで住んでいたコミュニティーは、小学校の向かいだったせいか、遠くからもTrick-or-Treatersが来る、知る人ぞ知るエリアでした。入口すぐが歯医者さんのお宅で、ゲートを超えたら、そのお向かいからぐるっと周り、最後に歯医者さんのお家で歯磨き粉と歯ブラシを貰うのw

 LAでは、一本隣が地元では有名な「ハロウィーン通り」で、子供達は近所の友だちと連れ立ってお菓子をもらい、私も玄関先で、魔女の格好して黒猫のクロさん抱いてお菓子配った。たまたまですが、そんなエリアに住めたのはラッキーでした。

 って、なんか懐かしくなって語ってしまいましたが、日本のニュースを見て、いや、それ絶対ハロウィーンを誤解してるだろ、と。集まって騒ぐイベントになってしまった元凶は、まだハロウィーンに馴染みのなかった頃に日本で、仮装して電車内で騒ぎ立てた外国人たちでしょうか?

 前記のNYのビレッジのパレードも、私が見に行った30年前の主役はオカマさん達でした。今じゃ逆に、LGTBQ差別だってなっちゃうだろうけど、当時はキワモノ的な見世物で、パペット等に混ざって、この日とばかり、派手にお化粧し、ドレス姿で踊るドラッグ・クイーン達に声援を送るのは、まだまだLGTBQが受け付けられなかったった頃の、多様性への応援でもあったと思います。だいたい、このビレッジ・パレードも、LAのウェスト・ハリウッドのパレードも、ちゃんと組織されて、色々と規則があり、勝手に参加して踊れるってものじゃありません。

 せっかく、ほっこりした楽しいイベントとして日本で定着しつつあるハロウィーンなのに、悪印象が先行して欲しくない。本来は、翌日の死者の日に向けて、この世に帰ってくる夜で、お盆みたいなイベントで、だからおばけの格好をしていたのが、どんどん魔女やモンスター等も加わり、更に枠を超えて、自由な仮装になってきたみたい。お菓子をくれなきゃイタズラするぞ、は、子供達が楽しむべきであって、頭の中だけ幼児の大人がイタズラとは言えないような悪質な騒ぎを起こすイベントじゃないから!

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