わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

ファントム・スレッド/Phantom Thread

2018-01-19 | 映画・ドラマ・本
 映画界からの引退を表明しているダニエル・デイ・ルイスの最後の出演作品です。前にも一度、靴を創るよって引退してなかったっけ?というのはさておき、この役のために、靴ではなくドレス・メイキングをNYで1年掛けて学んで挑んだ作品。以下、途中までネタバレな内容紹介:

 1950年代、第二次世界大戦後のロンドン。ファッションデザイナー、レイノルズ・ウッドロックは、英国ファッションの中心的地位を築いていました。彼の作るドレスは上流階級の社交界では欠かせないほどの人気。独身を貫いている彼は、カリスマ的でエキセントリック、そして、とっても神経質。彼のファッション・ハウスでの事業や、日々の生活の管理は、姉(妹?)シリルが全て取り仕切り、「完璧な」生活を送っていたのです。

 ある日、休養のために田舎に向かったレイノルズは、ドジっ子ウェイトレスのアルマに出会い、ナンパ。娘ほど年の離れた娘っ子をいきなり「晩御飯、一緒にどう?」と誘うエエ年こいたおっさんと、軽くOKして、晩御飯の後は彼の家まで行っちゃう娘っ子、アルマ。ここんとこ、頭の固いおばさんはついていけず「は?え?あれ?できちゃったの??」後でシリルが言うには、アルマの体形が理想的なんだそうだ。

 アルマは、彼のミューズ・愛人としてロンドンのハウスに招かれますが、そこでのやり方には従わず、レイノルズの完璧な生活は、どんどん調子を狂わされていきます。アルマは、ロマンティックな二人きりのディナーを計画し、シリルの警告にもかかわらず実行しますが、レイノルズは喜ぶどころか怒りだし、彼の愛を取り戻すため、アルマは毒キノコを粉にしてお茶に入れ、レイノルズは酷い食中毒になって、完成したばかりのプリンセスのウェディングドレスに倒れこみ、シリル率いるハウスの皆がてんやわんやしているので、アルマはレイノルズに頼るしかない。

 アルマの献身的な看病に感動したレイノルズはアルマにプロポーズし、二人は結婚しますが、結局暫く経つと元に戻って、毎日のルーチンを邪魔されて不機嫌なレイノルズと、頑固なアルマのは喧嘩を繰り返します。そこで、また森に行って毒キノコを採ってきたアルマ、今度は炒めて食べさせようとします。前回とは盛った毒の量が違いますよ。そしてレイノルズはアルマの企みに気付きますが…

 ダニエル・デイ・ルイスはこの演技で、史上初4度目のアカデミー賞の呼び声高く、作品は、評論家は絶賛、既に多くの賞を受賞しています。目くるめくオートクチュールの華麗さ、美しい風景、お洒落なインテリア、全編を彩る繊細なピアノ音楽、そして勿論、演技は見応えがありますが、正直、わたくしには高尚すぎたか、良さがぜんっぜん!分かりませんでしたよ!(←胸張って言うな)女、こえー!!!としか思えず、ラストシーンでうっとりドリーマーしてるとこは、き〇〇いとしか思えん。究極の愛?あてくしには、理解不能です。参った、まいった。

 日本では5月に公開だそうです。日本での評判が楽しみだわ…

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