わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

FORWARD!

2012-09-05 | アメリカのニュース
 サウスキャロライナ州シャーロットで、民主党大会が始まりました。先立って、1月の大統領選、上下両院選に向けた公約(日本では、今はマニフェストって言うのん?)となる党綱領が発表されましが、中絶容認、同性婚支持をはっきりと打ち出し、保守性を強めてきた共和党のポリシーとは、隔絶した進歩的な方針です。結婚は男女間にのみ成立する、でもって、産めや増やせや、が信条の、ブッシュのキリスト教原理主義や、ロムニーのモルモン教、ライアンの保守的カトリックに対して、喧嘩売っとんのか?って感じの、この綱領。これは、面白くなって参りましたぁ~(ワクワク)

 4年前の選挙では、「Yes, we can!」というキャッチーなスローガンでアメリカを席巻した民主党ですが、今回のスローガンは「Forward!(前進!)」だって。うーむ… 悪くはないけど、なんかインパクトが弱いよね。私が、このスローガンを聞いた第一印象は、なるほど、過去4年間、共和党の攻撃を避けつつ、じりじりと匍匐前進と後退を続けて参りましたが、今度の選挙に勝って、ホントに前に進みたいです~、って、な痛切な想いがこもってるのね(涙)、でしたもん。

 ズリズリ、ジリジリと少しづつ上昇中

 昨夜の目玉は、全米で大きな人気を誇る、ミシェル・オバマ夫人、実はオバマくんの元上司。いいお母さんで人気があったバーバラ・ブッシュさん、目立ちすぎて批判を浴びた、現国務長官のヒラリー・クリントンさん、内助の功に徹底したローラ・ブッシュ夫人の、過去数人のファースト・レディーたちから、戦略的にいいトコtpリした、素敵なママ+さりげに国政にも影響を及ぼす才媛+大統領と重なる部分には表立たずに内助の功アピールな、本当に頭のいいやり方だと思います。バーバラやローラみたいに、いかにも上流の奥様っぽくはないけど、どこか品もあるし、何よりデカくて頼れそうだし、ガハハと大口開けて笑いそうな親しみ易いルックスもいい。


なめたらあかんぜよ!


 オバマ家は、娘さん二人も、あまり露出させすぎず、出し惜しみしすぎず、上手にバランスを取ってると思う。お父さんと一緒に、テレビでお母さんのスピーチを見ている娘さんたちの写真を見たけど、二人とも、ゴージャスになってきたね。

 なんだか話が逸れたけど、民主党の綱領は、しっかりと中流層重視を訴えているのもいい。だって、私も中間所得層だもん。先週の共和党大会では、経済は大事、オバマは経済で失敗した、雇用が増えてないから生活がラクにならない、債務が減らないって主張してたけど、共和党的に、経済っちゅーのは、職の量しかないんか?と、不思議に思えました。雇用を増やすことは経済政策、特に今んとこ、経済収支の改善の為の手段の一つに過ぎず、他にも、インフレ抑えたり、中小企業を助けたり、共和党が潰すのに必死な医療保険も経済問題なら、環境に配慮しようやら、資産フローやら、一時的な経済ブームじゃなくて長期成長が大事やらも、忘れちゃいけない経済問題ではないのか、と。

 って、公約なんてのは、国民が不満を持ってるトコをピックアップして、ウチの党はそこんトコなんとかしますよ、って、誘いかけるものなので、今、アメリカ国民が見ているのは、雇用の増大だけ、ってことを暗に示しているんでしょうが。なんかもうね、目先のことだけ追いかけてる、今のアメリカ、お先が暗そうで鬱になりそうですよ。

 
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