わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

ニュージーランドでのモスク襲撃後の対応に思う

2019-03-21 | アメリカのニュース
先週、ニュージーランドのクライストチャーチ市にあるモスクで起きた、銃乱射事件を受けて、ジャシンダ・アーダーン(Jacinda Ardern)首相は今日、軍事使用の全ての半自動小銃とアサルトライフルの販売即刻禁止を発表しました。購入ができなくなるばかりではなく、銃の買い上げも行い、禁止法施行までの猶予期間経過後は、禁止対象の銃を持っていると、実刑が科されるようになります。

 何度も何度も「また銃乱射無差別殺人か!」を繰り返しながら、てんで規制のできないアメリカに住んでいると、この動きの速さには、目を見張る思いです。むろん、国中のアサルトライフルや半自動小銃を買い上げることができるのも、人口500万人弱で、そんな点からもアメリカを一緒くたにすることはできないでしょうが、それを受け入れることのできる国民性も羨ましいです。

 酪農、畜産が主要産業なので、多くの国民が銃に馴染みがあるそうですが、今までは銃に対する厳しい規制の必要性がなかったから、どんどん殺傷能力の高い銃が市場に出てきても、特に規制しなくても、そのまんまになってんじゃないかなって思う。その点も、一般人がアサルトライフルや半自動小銃を所有しなければならない理由なんかないのに、何度痛い目にあっても規制できないアメリカとは事情が違います。58人が犠牲となった、2017年のラスベガスのカントリーミュージック・コンサートで使用された銃連射部品は、連邦法で製造・販売・所持が禁止されるようになりましたが、まだまだ道は遠い…というか、道の先はないってがする。

 Wiki先生によれば、ニュージーランドの住民は、まずは9世紀にポリネシアからやってきたマモリ人で、18世紀からヨーロッパからの移民が住み始めたそう。日本人的には、自分ら全員新参者だ!なのですが、今回の犯人は、わざわざ隣のオーストラリアから来たというのもやるせない。銃規制の厳しい日本だって他人事じゃないかも…

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