わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

栗きんとん登場!

2012-09-06 | アメリカのニュース
 民主党大会、昨夜の目玉は、栗きんとん、もといクリントン元大統領でした。随分と老けたけど、やっぱスピーチ上手いわ、この人、と、感心させられました。聞いてる時、すごいノッちゃうもん。「Yeah!」とか、合いの手入れたくなっちゃうもん。今日は、私の好きな政治家ナンバー1、元デンバー市長、現コロラド州知事のヒッケンルーパーくんも応援演説したのに、何言ってたか、すっかり忘れちゃったもん。ごめん…

 今と比べて、クリントンの頃は良かったって民主党支持者も多いみたいだけど、振り返ってみれば、民主党大統領+民主党議会なイケイケ政権だったのに、夫婦で力を入れた医療保険制度改革も通せなかったし、中国を甘やかして今の勘違い経済の元凶を作ったし、グリーンスパンの浪費万歳、借りよや、借りろ音頭を助長して、住宅差し押さえ問題の基盤を作ったり、ついでにセックススキャンダルで罷免されそうになったり、まー、けっこうロクでもない時代だったと思うんですけど、過ぎてしまえば皆美しいんでしょうか。

 でも、栗きんとんもオバマも、どこかしらオーラというか、カリスマがある。栗きんとんスピーチ後にオバマが出てきて二人で並ぶと、訳もなく「おおっ!」と圧倒されてしまう。この「おおーっ」感は、歴代大統領皆に感じること(あの子ブッシュすら!)なんだけど、大統領になったからオーラを纏うようになったのか、オーラを発してるから、大統領にでもなれるのか… フォトショップでは、この感じは出せないものね。


ええ写真や…


 栗きんとん(もうね、ずーっと栗きんとん呼ばわりで20年だから、今更クリントンって書くと、自分で違和感あるんです。仕方ないので付き合ってやってください)の演説は、聞いてる時は「そうだ、そうだ」納得するんだけど、後で書き起こし見たら、別に何も大したこと言ってなかった。さわりの「もし、勝者が全部いいとこ取りする社会が希望なら共和党に投票すりゃいいさ。でも、繁栄と責任を共有する社会を望むなら、オバマとバイデンに投票すべき」という主張も、景気低迷はブッシュから引き継いだものでオバマのせいじゃないし、この4年で改善への基盤を作った;ロムニーは、メディケア(高齢者医療保険)やメディケイド(低所得層向け医療保険)を筆頭に福祉制度を縮小して、弱者を一層の窮地に追い込む等、何も目新しいことは言ってない。でも、「自分も含めて、たった4年でこれほどの損害を回復できた大統領は未だかつて居ない」という、元大統領ならではの言葉の重さ。これは他の誰にも真似できない。


正にこんな感じ(LA Timesの風刺漫画よりお借りしました)


 そう思うと、同じく二期8年大統領を務めた子ブッシュを、応援に引っ張り出せなかったロムニーって、ほんと、ダメダメじゃーん。ま、今の状況は、当の子ブッシュが、無駄に減税して、一方でバカスカ戦争にお金使いまくったせいなんで、「ロムニーだったら、この4年でもっと上手くやって、俺の浪費の尻拭いできてたかもよ?」なんて言っても、失笑をかうばかりだったかもしれないけどww(←私はひたすら子ブッシュに厳しい女)

 栗きんとんのスピーチ中に発せられた関連Tweets数は、なんと49万6,222もあったんだそうで、共和党大会中に発せられた関連Tweets数は400万ほどで、その多くが例の「クリント爺ちゃんがボケて見えないオバマに喧嘩売ってるよぉ(T△T)」関連だったてんだから、一般に民主党支持者のほうが若くて、TwitterやFacebook等のソーシャルメディア利用率がずっと高いという人口的特徴を鑑みたとしても、両者の党大会に対する注目率の差が伺えるというもの。明日はいよいよ、オバマ地震の受諾演説です。オバマもスピーチ上手いんだよね。あの、語尾をきっと締めた話し方、しびれるよね~ 楽しみです。



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