わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

ゴーン逮捕で、何が何だか??(@_@)

2018-11-21 | アメリカのニュース
 月曜日に、日産自動車の有価証券報告書に自身の報酬を約50億円少なく記載していたとして、金融商品取引法違反の容疑でゴーン会長が逮捕されたというニュースに腰を抜かしそうになったばかりなのに、日を置かずして今度は、三菱UFJが、北朝鮮のマネーロンダリング疑惑で米検察当局の捜査を受けていたというニュース。どちらも国際ビジネス界に於ける一大事だと思ったのですが、アメリカでは、てんでニュースになっていないのが意外でした。

 そりゃ、ごく一部を除いたアメリカ人にとっては、カルロス・ゴーンは「それ誰?」であるとはいえ、日産車は全米の自動車市場において6番目のシェアを持つそうですし、少なくとも日産車オーナーにとっては、ちょっとくらいは関心のある出来事ではないかと思ったのですが、ニュースを探したら、やっと、ちょろっと報道されてる程度の扱い。

 MUFGに関しては、NY Timesのビジネス・ページの後ろの方に出てただけ。多分、この記事が、日本での報道の元になったのではないかと思います。米国ビジネス界に於ける、日本への関心度の低さが垣間見えるようで、日本企業の一挙一動に、アメリカが注目してたイケイケ・ジャパン時代を知る身としては、ちょっと寂しい気がします。

 ゴーン氏は、死に体だった日産を立て直した優秀な経営者としての評判と共に、多くを切り捨て、日産をルノーに売り飛ばした非情の執行人としての評判もつきまとい、その傲慢で冷酷な人間性も取り沙汰されることの多い、複雑な人物という印象があります。巨額の報酬を得ていながら、更に脱税、そして私用目的での豪邸や高級ヨットを日産に購入させたり、何もしていない親族を名前だけの要職につけて高給を支払う等の、強欲ぶりが次々と明かされていますが、ここまで大規模ではなくとも、会社のお金で贅沢してるお偉いさんもいるのでは?

 会社を持ち直すために下請けを買い叩いて、中には廃業にまで追い込み、工場閉鎖によって2万人とも言われる社員を切り捨てておきながら、自分は私腹を肥やしていたゴーン容疑者と、現場が経費削減に苦労し、人員縮小が実施されている一方で、自分たちのために多額を費やす経営陣は、規模の差は大きくとも、根本的な態度に大差はないと思います。

 大中日本企業の役員の皆様も、己の経営幹部としての「品格」を見直し、社用費での贅沢な会食や、TV会議でも十分なはずの頻繁な出張、接待という名目で高額なゴルフ会員権を経費で購入などといった行動を見直し、引き締める機会とすべきではないでしょうか。

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