わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

ウィリアムはビルでウィルでウィップでワイリー

2013-06-14 | 日記
 今週も図書館の貸しDVDが大漁で、新作も含めたくさん借りられて嬉しい週末です。本もそうなんだけど、図書館で借りる強みは、まずはタダ!というのが大きいんだけど、無料だから、聞いたこと無いけど面白そう?な作品にもチャレンジできることだと思う。面白くなければ、途中でやめて返却すればいいんだし、無料だから悔いなし。今週、借りた中では、ナチスドイツ占領下のポーランドで、ユダヤ人を地下水道に匿って救った下水道具実者の実話を元にしたポーランド映画、「ソハの地下水道」が、そんな一作でした。でも、今日のお題は映画そのもののことじゃなくて、名前と愛称のことなのだ。

 ダンゼル・ワシントンがアル中のとことんダメ男を演じた「フライト」。元海軍パイロットで、飛行中に操縦不能となった機体を大胆な方法で胴体着陸させ、乗員102名のうち96名を生還させるほど、パイロットとしては優秀だけど、実はアル中でコカイン常習者。自分が操縦中にも、つい酒を飲んじゃうダメっぷり。しかも、それを誤魔化して刑務所行きを逃れようと、その事故で死んだ自分のガールフレンドのお葬式で、裁判で証言予定のスチュワーデスに「オレが飲んでたこと言わないでね」と頼んじゃうダメさ。しかも、酒をやめようって意思が弱いんで、麻薬中毒を断って人生をやり直そうとするガールフレンドにも見限られるダメダメさ、大事な裁判の前の晩にも呑んだくれちゃって、コカインでしゃきっとなるダメダメダメ男なのですが、この主人公の名前が「ウィップ」なのです。勿論、これは愛称で、正式名はウィリアム。

 ウィリアムのニックネームといえば、一番多いのは「ビル」で、ビル・クリントンのフルネームがウィリアム・ジェファーソン・クリントンなのは御存知の通り。ニックネームが正式に大統領の名前として通用してしまうほど、アメリカでは愛称が通用しています。他にも、アル(アルバート)・ゴア、テッド(エドワード)・ケネディーも、常時、短縮形で正式署名ををしていましたし、それがちゃんと認められています。政治家だけではなく、スポーツ選手等にも多い。そういえば、鈴木一郎選手がイチローなのも、同じような感じかな?短縮形や愛称を芸名にしてる役者さんも多いよね。トム=トーマス、ブラッド=ブラッドレー、マット=マシューみたいに。

 話を「フライト」のだめ男に戻すと、ウィリアムがウィップになるのが面白いなと思っていたら、ジョゼフ=ゴードン・レビット(←お気に入り)が、ニューヨークのバイクメッセンジャーを演じた「プレミアム・ラッシュ」では、主人公がウィリアム転じて、通称ワイリーだった。映画そのものは、ワシントンDCに住んでいた頃、バイクメッセンジャーは跳ね飛ばしても合法にすべき!などと思っていたけど、この映画を見て、増々その思いを強くしました、って内容の、もうバイクメッセンジャー禁止にしようよ…な作品でしたが、ウィップに続いてワイリーと、ウィリアムのニックネームのバラエティーに驚いた一作でした。ウィリアムの愛称は、まずビル、あとはせいぜいウィルくらいかと思っていたら、色々あるんだな、と。

 名前が色々変化するのは、同じクラスに同名の子が沢山いたりすると便宜上、呼び方が変わって、そのまま定着することが多いようです。コロラドの小学校で、若息子の年代ではなぜか「アレクサンダー」が大人気で、クラスに4人もいた(@_@) そこで、アレクサンダー、アレックス(一番、普通の短縮形)、アレク、そして、ミドルネームのイニシャルを足してAJ君となっていました。なんとなくうまく住み分けしてる。エリザベスの愛称が、リズ、ベス、エル、リザ等々の種類があるのも、よくある名前だからなんではないかと。ニックネームの種類は、特に昔からある女の子の名前ほど沢山あるような気がします。レベッカやマーガレット、ビクトリアはバリエーションが豊富。歴史あるニックネーム?

 近年は日本同様、アメリカでも、一部では「ハッシュタグ」や「アップル」なんて変わった名付けが流行っていますが、愛称を正式にも使えるから、日本ほどの不都合はないかもしれない?



ワイリーってのいいな

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