わにの日々-中西部編

在米30年大阪産の普通のおばさんが、アメリカ中西部の街に暮らす日記

春は進め

2019-03-11 | 日記
 今年もまた、「Spring forward(春には進める)」が、やって参りました。かつては夏時間と呼ばれていたけど、その名にはそぐわなくなってしまったので、Day Light Saving Time (日光節約時間)と呼ばれる約9か月間。残り3か月が、「標準時間」なのですが、1年の4分の一だけ「標準(Standard)って、なんか違和感。でも、日光無駄時間とも言えないし、「冬時間」とか?

 昔はもっと「夏」になってたような気がしたのは、気がしただけじゃなくてで、現在の3月の第二日曜日に時計を一時間進め、11月の最初の日曜に戻すようになったのは2005年からで、それ以前は一年を半々に分けて、4月の最後の日曜に進めて、10月の最後の日曜に戻してたそうです。

 最初に言い出したのは、ベンジャミン・フランクリン。どうせ、その辺りだろうなってと思ったら、やっぱりだった。1784年に「光熱費が減ってお得じゃね?」と、ベンおじさんが示唆したものの、当時は完全無視されました。それが、第一次世界大戦中の1918年に、節電目的で始まったそうです。戦時の緊急措置で始めたものが、その後、延々100年以上も続き、州によってバラバラだったサマータイムが統一されたのも1966年で、半世紀以上前。

 私の住んでいるところは緯度が高いので、やっと家を出るころに明るくなってきたなぁと思っていたのに、いきなり真っ暗時間に逆戻り。節電じゃなくて、逆に電気代かさみますよ。夏には夜の9時を過ぎても明るいままだけど、一般的なアメリカの家庭は、フツーに家でテレビ見てると思うの。ヒャッハー!9時なのに明るい~!って、夜な夜なアウトドアを楽しんでる人のほうが少数派だと思うの。むしろ、今週の「いだてん」の四三くんみたいに、外が明るいので眠れない子供たちに親は苦労する。

 節電に関しても、実際、アメリカにおける電力消費量は、あんまり変わらないらしい。代わりに、心臓発作、脳溢血、交通事故が多いのがこの日で、裁判における判決も、普段より厳しくなる傾向がある等々が報告されています。んだって。百害あって一利無しみたいな感じだけど、なんで止めないのかは、ゴルフ業界への悪影響など、企業利益の観点からなのだそうです。確かに、退社後にご流布して、そのあとBBQでビールをプハ~、最高!って人にとっては嬉しいし、健康に良い面もあるのでは、という意見もあります。ま、心臓発作とか事故とか起こさなきゃ、ですが。

 ならば、「標準」の方を止めちまえ!ということで、いくつかの州が検討中だそうです。トランプも、「オレは無くしても構わないと思う」ってツイートしたらしいく、一つくらい、いいことしろよ、と。壁作るよか、喜ぶ国民ずっと多いわ。ああ、眠い…


ほんと、これ

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