「コクリコ坂から(From Up On Poppy Hill)」を見ていたら、日米問わず映画でおなじみなシーンが出てきたので、長年の疑問を解決すべく、この機会に息子たちに問うてみました。男って並んで立ちションしながら話すの?
息子たちの答は「No」。互いにいないふりして無視するってさ。そうかー、そうだよねー。女の子同士はよく一緒にトイレ行くけど、互いに個室の中では会話しないもん。お喋りするのは、洗面所だもん。でも、映画やドラマじゃよく、ジョボジョボなんて背景音と共に、一方がずっと切り出す機会を狙っていた重要な事をさりげに持ち出したりするじゃないですか?で、相手に適当にあしらわれるのがデフォじゃないですか?そういう場面を見るたび、「男同士は排泄の最中に会話するものなのだろうか?ニーハオ・トイレみたいなもんなんだろうか?いや、そんな軽いものではなく、深刻な会話はトイレで行うものなのだろうか?」と思っていましたが、疑問がやっと解決しました。
映画の方は、私は既に日本語でDVDを送ってもらって観てるんだけど、印象が薄くてよく覚えてないから、今度は吹き替えで見てみようと思ったんだけど、息子たちは途中で飽きちゃった。私もノスタルジックな街の風景には惹かれたけど、逆に言えばそれだけ。主人公たちに好感は持つけど共感はできないし、お話も予定調和で感動もなく、何だか深みのない作品でした。アリエッティ、コクリコ坂と、不完全燃焼な作品が続いたので、評判のいい「風立ちぬ」と「かぐや姫」は楽しみです。
「コクリコ坂」は途中で観るのをやめてしまい、代わりに日本の映画レビュー・サイトや掲示板で評判がいいので気になっていた「クロニクル」を観ました。息子たちは友人宅で観たので、「人生において一度観たら十分な作品」だとパス。曰く、
上息子:「(大友克洋の)Akiraの劣化版」
下息子:「Everyone dies(みんな死ぬ)」
と、イマイチ評判がヨロシクない。え?高校生が急に超能力を得てキャッキャ、うふふな、コクリコ坂同様に青春を謳歌する話じゃないの?と思いつつつも、なんでアキラ?と思いつつ観たら、随分な鬱展開映画だった。救いがなさすぎて辛い。
で、懲りずにもう一本、ハル・ベリー主演の「ザ・コール 緊急通報指令室」を観ました。公式サイトはこちら(音が出るので要注意)。この映画、ちょうどクリスマス期に予告が流れていたので、劇場で何度も予告は見たんだけど、映画そのものはいつの間にか公開されていつの間にか終わってたので、あまり期待はしなかったのね。サスペンス感たっぷりな予告に騙された!って映画は数知れずだし。たまたま図書館の「NEW」の棚にあったから、借りてみただけなのですが…
緊急通報番号911(日本の110番に当たる)のオペレーター、ジョーダン(ハル・ベリー、相変わらず美しい)は、過去に誘拐された少女からのコールを受け、救出に失敗したことがあります。その彼女が何の因果か、またも誘拐されて車のトランクから助けを求めるケーシーからの電話を受信。過去の救出失敗がトラウマとなっているジョーダンは、今度こそは少女を救うべく、携帯電話での通話だけを頼りに少女を見つけ出そうとします。操作が難航する中、ボスに「あなたのシフトは終わり。この件はもうあなたのケースじゃない」と言われたジョーダンは、居てもたってもいられず遂に自分で、最後の通話が記録された場所へ向かいます。果たしてジョーダンはケーシーを救うことができるのか?以下、盛大にネタバレ:
シスコンをこじらせた三十路男が、ガンで髪を失って死んだ姉に執着するあまり、妹に似た金髪の少女をさらっては頭を剥いでカツラを作っていたんですね。郊外に立派な家を持ち、奥さんも子供もいるのに、完全にイッちゃってます。そして危機一髪というところで、警察よりも先にアジトを発見したジョーダンと、ケーシーは共同して男と戦い、倒して、アジトに縛り付けて放置してきます。え?なんで?と思いますが、あのまま、後は警察に任せたら、普通すぎるから?
911のオペレーターの仕事が、こんなにも大変なものだったなんて知りませんでした。幸い、私はお世話になったことはありませんが、LAPD殿連携も超ハイテクで頼れそう。LA郡民として少し安心できた。でも一方で、犯人の車を発見できずに、不審を感じてケーシーを助けようとした善意の人が二人も犠牲になり、最終的にもジョーダンの探り当てたアジトが見つけられない警察に対して少し不安が募る。
映画が始まる前に入ってる予告がホラー映画。いやな予感。予告でも凄い緊迫感でしたが、本編もずっと緊張しっぱなし。このハラハラ・ドキドキ感、そして森の中に犯人を一人朽ちるに任せるという顛末は確かにホラーに近いものがある。幼い子供を抱え、夫は殺人犯で行方不明な奥さんに事が気がかりですが、そこは「フィクションなんだから」と割りきって、深く考えてはいけないのでしょう。ダラダラ長引かせず、1時間半ちょっとにまとめ、最後まで緊迫感を失わず、意外なエンディングへ。映画を見た、という満足感のある一作でした。
しかし、後味のすっきりしない映画ばっかり観ちゃったなぁ…
息子たちの答は「No」。互いにいないふりして無視するってさ。そうかー、そうだよねー。女の子同士はよく一緒にトイレ行くけど、互いに個室の中では会話しないもん。お喋りするのは、洗面所だもん。でも、映画やドラマじゃよく、ジョボジョボなんて背景音と共に、一方がずっと切り出す機会を狙っていた重要な事をさりげに持ち出したりするじゃないですか?で、相手に適当にあしらわれるのがデフォじゃないですか?そういう場面を見るたび、「男同士は排泄の最中に会話するものなのだろうか?ニーハオ・トイレみたいなもんなんだろうか?いや、そんな軽いものではなく、深刻な会話はトイレで行うものなのだろうか?」と思っていましたが、疑問がやっと解決しました。
映画の方は、私は既に日本語でDVDを送ってもらって観てるんだけど、印象が薄くてよく覚えてないから、今度は吹き替えで見てみようと思ったんだけど、息子たちは途中で飽きちゃった。私もノスタルジックな街の風景には惹かれたけど、逆に言えばそれだけ。主人公たちに好感は持つけど共感はできないし、お話も予定調和で感動もなく、何だか深みのない作品でした。アリエッティ、コクリコ坂と、不完全燃焼な作品が続いたので、評判のいい「風立ちぬ」と「かぐや姫」は楽しみです。
「コクリコ坂」は途中で観るのをやめてしまい、代わりに日本の映画レビュー・サイトや掲示板で評判がいいので気になっていた「クロニクル」を観ました。息子たちは友人宅で観たので、「人生において一度観たら十分な作品」だとパス。曰く、
上息子:「(大友克洋の)Akiraの劣化版」
下息子:「Everyone dies(みんな死ぬ)」
と、イマイチ評判がヨロシクない。え?高校生が急に超能力を得てキャッキャ、うふふな、コクリコ坂同様に青春を謳歌する話じゃないの?と思いつつつも、なんでアキラ?と思いつつ観たら、随分な鬱展開映画だった。救いがなさすぎて辛い。
で、懲りずにもう一本、ハル・ベリー主演の「ザ・コール 緊急通報指令室」を観ました。公式サイトはこちら(音が出るので要注意)。この映画、ちょうどクリスマス期に予告が流れていたので、劇場で何度も予告は見たんだけど、映画そのものはいつの間にか公開されていつの間にか終わってたので、あまり期待はしなかったのね。サスペンス感たっぷりな予告に騙された!って映画は数知れずだし。たまたま図書館の「NEW」の棚にあったから、借りてみただけなのですが…
緊急通報番号911(日本の110番に当たる)のオペレーター、ジョーダン(ハル・ベリー、相変わらず美しい)は、過去に誘拐された少女からのコールを受け、救出に失敗したことがあります。その彼女が何の因果か、またも誘拐されて車のトランクから助けを求めるケーシーからの電話を受信。過去の救出失敗がトラウマとなっているジョーダンは、今度こそは少女を救うべく、携帯電話での通話だけを頼りに少女を見つけ出そうとします。操作が難航する中、ボスに「あなたのシフトは終わり。この件はもうあなたのケースじゃない」と言われたジョーダンは、居てもたってもいられず遂に自分で、最後の通話が記録された場所へ向かいます。果たしてジョーダンはケーシーを救うことができるのか?以下、盛大にネタバレ:
シスコンをこじらせた三十路男が、ガンで髪を失って死んだ姉に執着するあまり、妹に似た金髪の少女をさらっては頭を剥いでカツラを作っていたんですね。郊外に立派な家を持ち、奥さんも子供もいるのに、完全にイッちゃってます。そして危機一髪というところで、警察よりも先にアジトを発見したジョーダンと、ケーシーは共同して男と戦い、倒して、アジトに縛り付けて放置してきます。え?なんで?と思いますが、あのまま、後は警察に任せたら、普通すぎるから?
911のオペレーターの仕事が、こんなにも大変なものだったなんて知りませんでした。幸い、私はお世話になったことはありませんが、LAPD殿連携も超ハイテクで頼れそう。LA郡民として少し安心できた。でも一方で、犯人の車を発見できずに、不審を感じてケーシーを助けようとした善意の人が二人も犠牲になり、最終的にもジョーダンの探り当てたアジトが見つけられない警察に対して少し不安が募る。
映画が始まる前に入ってる予告がホラー映画。いやな予感。予告でも凄い緊迫感でしたが、本編もずっと緊張しっぱなし。このハラハラ・ドキドキ感、そして森の中に犯人を一人朽ちるに任せるという顛末は確かにホラーに近いものがある。幼い子供を抱え、夫は殺人犯で行方不明な奥さんに事が気がかりですが、そこは「フィクションなんだから」と割りきって、深く考えてはいけないのでしょう。ダラダラ長引かせず、1時間半ちょっとにまとめ、最後まで緊迫感を失わず、意外なエンディングへ。映画を見た、という満足感のある一作でした。
しかし、後味のすっきりしない映画ばっかり観ちゃったなぁ…
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