白井万沙之のビジネス進化塾 確かな未来づくりを応援します!!

人材育成と活用・組織マネジメント・マーケティング・シニア創業起業の教科書!!

初心とは・・

2010-11-29 08:00:00 | 古今東西!珠玉の言葉 “賢者の教え”
初心、忘るべからず・・・世阿弥(室町時代の能楽者)の教えです。

ところで世阿弥のこの「初心、忘るべからず」には、三カ条の口伝が付随しています。

一つは、「是非によらず、修業を始めた頃の初心の芸を忘るべからず」
二つは、「修業の各段階ごとに、それぞれの時期の初心の芸を忘るべからず」
三つは、「老後に及んだ後も、老境に入った時の初心の芸を忘るべからず」

ここで云う「初心」とは、試練を乗り越えていく考え方を意味している。

人生においては、さまざまな試練の連続である。
その時々に、どうやって乗り越えていったのか、その試練を忘れるな。

現代においてもさまざまな段階で、
経験のないことへ踏み出す勇気が求められる。

どんな場合でも、初心をもってチャレンジしなければならない・・と教えてくれます。

やはり、厳しい世界を生きていくには、日々精進すること・・
と云うことですね。

・・・・・
世阿弥 名言

「上達の過程を忘れないことが、上達への道」
「上手は下手の手本。下手は上手の手本」

時間は「ある」ものでなく「創る」もの・・

2010-11-25 05:07:59 | 組織マネジメント改革の実践
成功=考え方×熱意×能力・・稲盛和夫先生が提唱されていましたが、
そこに、“時間”という要素を意識して、

私は、成功=熱意×方法×時間・・というのが気に入っています。

時間と云う資源は、多くの資源のなかでも幾つかの特徴があります。

それは、いったん失ってしまったら、もう二度と取り戻すことはできないということ。

当たり前と云えば当たり前ですが、
もうこの瞬間は二度とない、少々恐くなってきます。

「まだ何時間ある」「もう時間がない」
測ること・計測化できることも時間の特徴です。

「まだ」「もう」はその人の価値基準によりますが、
捉え方によってその後の行動に大きな影響を与えてしまいます。

セルフマネジメントが可能と云うのも時間の大きな特徴です。

一日24時間は万人に共通ですが、
有効に活用することもできますし、ムダにつかってしまうこともあります。

従って、並みの人間が成功するのは、成功=熱意×方法×時間・・
正しい方法で一所懸命に、人一倍の時間をかけないと成功は難しい。

そしてその時間は、
人から与えられるものではなく、自分で工面するもの。

やはり時間は「ある」ものでなく「創る」もの、
成功のためには、時間の管理がとても大切な要素であると考えています。


緊張感と安定感・・

2010-11-23 10:00:00 | 人的資源開発&研修あれこれ
とにかく“やる気”にさせてください・・
2日間の営業研修の打ち合わせで、ある企業から注文されました。

地獄のナントカ・・という訓練スタイルがありますね。
私も以前に参加したことがあります。

これなどは確かに訓練中は、異様な雰囲気の中で、なんとなく“やる気”になります。
大声を出しますから、喉もガラガラになってしまいます。

ところが、職場に帰り、日時が経ち、喉のガラガラが治るのと時を同じくして、
段々とやる気もなくなってきます。

なぜでしょうか。

この訓練をどうのこうの云うつもりはありません。
これは訓練の問題ではないのです。

“そうだったのか”というハットした気づき・・
“ヨーシ!それなら、一丁やってみるか”というキッカケづくり・・

これらは営業研修の中で十分に可能ですし保証もできます。

時間の経過とともに、やる気が段々となくなってしまうのは、
本人の問題も勿論ありますが、実は組織や雰囲気、制度や仕組みにその原因があります。

営業パーソンのやる気がイマイチと感じるなら、なぜそうなのかを考えてみてください。

それは職場で、やる気を維持し促進するものがないからではないでしょうか。

営業活動の誇りや目標に対する一体感、参画的な意思決定の仕組みなど、
職場にピリッとした心理的な緊張感はあるでしょうか。

日常の声掛けや建設的で自由な発言、ノウハウの共有など、
その職場にいることで、心理的な安定感が得られるようになっているでしょうか。

とにかく“やる気”にさせてください・・と、
おっしゃる気持ちは痛いほど解りますが、そうは簡単にはいきません。

2日間の研修で“やる気”にさせる“気づきとキッカケ”は、
間違いなく私どもで請け負います。

併せて、やる気を維持し促進する職場の制度や仕組み、雰囲気づくりを行ってください。

研修の打ち合わせのヒトコマでした。

戦略と計画の違いは・・

2010-11-22 08:00:00 | 組織マネジメント改革の実践
戦略と計画との違いは・・質問を受けました。

人によっても、会社によっても、その用い方は様々ですが、
どちらもとても重要な働きがあります。

従って、それらを議論したり検討したりするときは、
その意味するところをよく整理しておかないと、混乱します。

戦略の要諦は選択と集中にあります。
「何を捨てて、何をとるか」を意志決定することです。
戦略を練るためには、よくよく競争を考えておかねばなりません。

計画は構想づくり、段取りづくり、日程づくりです。
目標達成に必要な事柄を組み立て、戦略実行の具体的なイメージを描きます。
達成に向けての障害の予測と事前の予防策も練っておきます。

企業経営の働きをピラミッドに例えて上から5つに分けますと、
一番上がビジョン、2番目が戦略、3番目が計画となり、続いて管理、実践となります。

これら5つの働きは野球の打順と同じで、
それぞれの内容の良し悪しよりも、その「つながり」がとても大切です。

またゴルフに例えてみますと、コースをどのように攻めようかと考えを廻らすのが戦略で、
アイアンでどのように刻むかなどと決めるのが計画です。

要は、戦略は「What」「Why」を、計画は「How」をその主なテーマとします。

議論や検討をするときは、
その両者の特徴を生かして、ハッキリと使い分けることが大切です。

加えて、使い分けると同時に、戦略と計画に一体感を持たせることが大切です。
そうしませんと、どちらもいわゆる“絵に描いた餅”になってしまいます。

これでは何のための議論なのか、検討なのか分かりませんね・・質問に答えました。


伝わる内容は相手次第・・

2010-11-16 07:00:00 | 古今東西!珠玉の言葉 “賢者の教え”
人間どうしの理解はみな不完全だ。
言葉が不完全だからである。

それを理解することが、結びつきの根本の条件ではないだろうか。

亀井勝一郎(文芸評論家)の教えです。

言葉はパワーである。
言葉は受け取る相手に何らかの影響を与える。

その言葉は、時には話し手の意図とは逆の影響を与えることもある・・
と教えてくれます。

「伝える」と「伝わる」は違う。
「伝わる」内容は、相手次第ということですね。

・・・・・・・・・
亀井勝一郎 名言

「明日は」「明日は」と言いながら、今日と言う一日をムダに過ごしたら、
その人は「明日」も空しく過ごすに違いありません。

「未完成の自覚を持って絶えず努力していくところに青春がある。
たとえ若くとも、自己満足におちいっているなら、その人は老人に等しい」

「すべての欠点は、長所に結びついている」

モチベーション上下の言動・・

2010-11-15 07:00:00 | 組織マネジメント改革の実践
あなた自身の職場経験を振り返って本当にヤル気になった言葉や状態は・・
ある職場で尋ねてみました。

「君しかいない」「感謝」「ねぎらい」
「上司の理解・信頼」「プラス評価」「期待感」

「バックアップ」「的確な指導」
「お客さまの反応」

逆に、本当にヤル気をなくした言葉や状態は・・

「とにかくなんとかしろ」」「内容のない激励」
「頭ごなしの叱責」「侮辱的言動」

「理不尽」「脅迫」「嘘つき」「責任転嫁」「無責任」
「仕事の実態に無理解」「コミュニケーション不全」「低評価」

いろいろな言葉や状態が出てきましたが、
圧倒的に多かったのが、ヤル気をなくした言葉や状態。

上司の何気ない日頃の一言が、メンバーのモチベーションを上下させる。
メンバーのやる気は上司の言動次第とも云える。

当然に、それが仕事の成果に跳ね返ってくる。

さて、あなたの職場では、いかがでしょうか。
あまりにもヤル気を殺ぐ言動が多くはないだろうか。

仕事がら、いろいろな職場をみていて感じたことです。


聴けないことの言い訳には・・

2010-11-12 07:11:33 | 人的資源開発&研修あれこれ
人の話を本当に聴いているだろうか・・・?

初めのうちは熱心に聴いてはいるが、知らないうちに上の空、
心はどこか別のところをさまよっている、こんなことはないだろうか。

実は、これは誰にでも起こること・・

一般的に私たちのコミュニケーションに関する能力を調査すると、
話す速度は毎分平均400字~450字で、
説明したり指示したりする場合には1分間に300字~350字程度になると云われる。

これに対して、聴く速度はなんと約5倍の2,000字~2,250時程度となると云う。

だから相手が話している間、
私たちの頭はどんどん先に行って、相手の話を全て聴く前に、自分で完結してしまう。
時には正しく、時には実際の話とは違ったふうに。

実際に私たちが聴いたのは・・、
自分が想ったことを自分の心に語ったことであって、相手が語ったことではない。

これは人間の特性。
しかしだからと云って、人の話をうまく聴けないことの云い訳にはならない。

次にチェクリツトをあげました。
日頃のあなたのコミュニケーションをセルフチェックしてみてください。

①人の話しを聴いているときに、その話をさえぎることがよくありますか。
②話し合いの最中に、書類などをながめていることがありますか。
③話を終わりまで聴かないうちに結論が出ていることがありますか。
④相手の話に興味がないことをボディランゲージで表わしていることがありますか。
⑤自分の聴きたいことだけ聴いて、ほかのことは聴いていないことがありますか。

⑥聴いていることが耐えがたいという気持ちを態度に表すことがありますか。
⑦聴いているよりしゃべっている時間のほうが長いですか。
⑧話し合いの最中に、ぼんやりほかのことを考えていることがありますか。
⑨相手が話している間、どう答えようか、どう反論しようかを考えていることがありますか。
⑩話し手があなたに反応して欲しいというサインを出している時に、それを無視することがありますか。

「はい」という答えが一つでもあったら・・聴くスキルの向上に真剣に取り組む必要がありますね。

部品メーカーの「人と組織を動かすコミュニケーション」訓練のヒトコマでした。

ややもすると天狗になってしまい・・

2010-11-09 07:00:00 | 古今東西!珠玉の言葉 “賢者の教え”
自分は前を見ているつもりでも、実際はバックミラーを見ている・・

マーシャル・マクルーハン(ポップカルチャーの大祭司・英文学者)の教えです。

私たちは物事が順風に進んでいるときは、ややもすると“天狗”になってしまい、
自分の過ちを見過ごしてしまう場合が多い。

これは、事業経営もしかり・・

チョットした慢心から業績不振に陥り、あっけなく倒産と云う憂き目に遭うことだってある。

大切なのは・・・

失敗や挫折で得た教訓を糧にしながら邁進すること・・
成功のゴールに近づいても兜の緒を締め続けよ・・
と教えてくれます。

慢心するな!常に危機感を忘れないように・・ということですね。

・・・・・・・

マーシャル・マクルーハン 名言

「“すること”を決めることは簡単である。難しいのは“しないこと”を決めることだ」
「うまくいったことは、既に古い」

売る技術より大事なことは・・

2010-11-08 07:00:00 | 古今東西!珠玉の言葉 “賢者の教え”
売ることが下手で失敗するセールスマンは、あまりいない・・
自己管理と自己統制に欠けているため、失敗するのである・・

セールスの鉄人、フランク・ペトガーの教えです。

セールスの技術やテクニックは、それほどややこしいものではない。

人に会って、相手の本音を聴き、自分の伝えることを伝えればいい。
誰でも、その気になりさえすれば、身につけることができる。

セールスが下手で失敗する人なんていない。

問題はセールスで一人前になるという意志があるかどうか・・
不断の努力をしていけるように自己管理と自己統制ができるかどうかにある・・
と教えてくれます。

売る技術より自分をコントロールする技術の方が、
販売活動にとっては、より重要ということでしょうか。

・・・・・・・・

フランク・トガー 名言

「思いついたら、6分以内に行動する」

「来る週も、来る月も、絶えず前進を続けていけば必ず向上するものである・
最後に成功すれば、初めの失敗など問題にならない」


全ての責任は私に・・

2010-11-05 06:19:13 | 古今東西!珠玉の言葉 “賢者の教え”
すべての責任は私にある・・・

ハリー・S・トルーマン(米国第33代大統領)の教えです。

混沌とした大変革の時代。
どんなリーダーが望ましいのだろうか。

正解がないと云われる現在と将来・・

「すべての責任は私にある。思い切ってヤレ!」
この一言に、メンバーはどれだけ勇気づけられ、心強く想うことか。

勿論、お互いの信頼に基づいた絆がその前提とはなりますが、

失敗しても決して逃げないリーダー・・
こんなリーダーを誰もが求めているということでしょうか。

・・・・・・・・

トルーマン 名言:

「苦しんだことの報酬は、経験である」
「我々のゴールは我々の時代の平和ではなく、永続的な平和だ」

「来る」もの&「創る」もの・・

2010-11-03 07:36:56 | 組織マネジメント改革の実践
未来は「来る」ものか、「創る」ものか・・未来戦略を構想する場合の命題です。

未来を構想する場合・・

今後の環境変化やトレンドを予測し、これにどう対応して行くかを考える、
「いままで」と「現在」の延長線上で、「これから」を構想する方法があります。

一方で、将来“どうありたいのか”という先の「これから」の理想の姿をまず描き、
その理想の姿から「いま」は何をすべきかを考える方法もあります。

どちらも一長一短があり、どちらがよいかは一概に云えませんが、

先の見えない“まさか”が常態化している現在では、
後者の方法に軸足を置くのが良いのではないかと、私は考えています。

毎日々の仕事が忙しくてとてもそんな余裕はないよ・・
いままさに問題が山積しているのに、何も先のことなどほじくり出さなくても・・

先も見えないのに、何も好き好んで危険はことをやることはないね・・
今までこれでやって来たのに、なんで面倒なことをやらなくてはならないの・・

将来どうありたいかを考え、未来から現在を構想する・・?

冗談じゃない!現実をよく見てくれよ・・とてもそんな気にはなれないよ・・!

確かにある面では、その通りだと思います。
私も決して、それを間違いといってるのではありません。

しかし、企業に現場では、今日も明日への挑戦が続いています。
未来志向の経営者や研究者も、マネジャーや若者もいます。

未来は「やって来る」ものでなく、自ら「創る」ものとの発想のもと、
前向きで元気な人々に毎日多く出会います。

やはり原動力の源はここにあるのではないでしょうか。

先の視えない現在こそ、将来を起点に今を考える発想と行動が大切ではないでしょうか。

ある事業戦略策定コンサルティングのヒトコマです。

イヤなことを云ってくれる・・

2010-11-01 05:40:04 | 組織マネジメント改革の実践
社長業を引き継ぐ者としての心得は・・
中小企業の若手経営者の勉強会で議論になりました。

公私混同は避ける・・
オレがオレがの「我」を捨てる・・

社内の誰よりも努力する・・
社外の人たちと交流し人脈を拡げる・・

いろいろな意見が出ました。
どれも心得ておかねばならない、大切な事柄です。

ところで、今までは・・先代の社長に、
「こうしたいと思いますが、いかがでしょうか」とお伺いをたてれば事は済みましたが、
社長業を引き継いだからには、そうはいきません。

引き継ぐからには、社長は物事を決める最終の立場にあるとの自覚、覚悟が必要です。

ギリギリのところでの決断は、社長がやるしかないのです。
それも一歩間違えば、企業の存続すら危うくすることすらあります。

そんな場合、その決断の基準をどこにおいたらいいのでしょうか。

私は創業のころ「人間として何が正しいのか」ということを判断基準にしたと、
稲盛和夫氏云っています。

中小企業といえども社長になれば、社内では権力の座にすわります。

ともすれば自分の欲望がその判断基準になることがあります。
ともすれば自分の狭い考えや価値観が判断基準になることがあります。

人として何が正しいかを判断基準に・・
なかなか難しいテーマですが、社長業を引き継ぐ者として常に自問自答したいテーマです。

権力を持つとモノが見えなくなる・・

腹を割って話のできる真の仲間、ブレーンを持つ。
原理原則を教えてもらう師を持つ。

そして、いやなことを云ってくれる部下を避けないこと・・こんな話になりました。