社会経済構造の変化と相まって、
評価基準の見直し、短時間労動勤務や育児休業制度、女性・高齢者活用・・
多くの企業で組織機構改革や人事制度改革が行われている。
ところで、会社という組織は規模の大小はあるものの、人の集まりである。
人の集まりである以上、人間の感情を無視したルールやシステムはなかなか機能しない。
人間の理性だけを考慮してルールやシステムをつくっても効果は期待できない。
組織においては、自分は公平に扱われている、関心を持たれている・・と、
従業員が感じているかどうかは、とても重要な案件だ。
公平・不公平感、疎外感は、親しい、身近な人間関係の中で生まれるという。
妬みや怒りは身近な人との比較によって生まれるものともいわれる。
システムや制度の改革で、従業員の不公平感、疎外感が増えてしまえば、元も子もない。
制度の改革や充実に加え、同僚への気遣い、感謝の気持ちなどを、
きちんと互いにコミュニケーションするように促がしていく感情面への配慮も欠かせない。
従業員同士の感情的交流がなければ、制度の改革や充実はうまくいかない、