白井万沙之のビジネス進化塾 確かな未来づくりを応援します!!

人材育成と活用・組織マネジメント・マーケティング・シニア創業起業の教科書!!

好調なときが一番心配・・

2010-06-24 05:33:43 | 古今東西!珠玉の言葉 “賢者の教え”
スランプというのは、好調なときにその原因が作られている。
だから、好調なときが一番心配です。

川上哲治(元巨人軍監督)の教えです。

初めは、100%の力を出し切って頑張ってみる。

ところが仕事がうまく動き始めると、好調だからいいだろうと想って、
いつの間にか90%、80%と力を押さえるようになる。

現実は、そう甘くはない。次第にうまくいかなくなる。

「これはまずい!」と気がついた時は、もはや手遅れで、

再び100%の力を出して以前の好調さを取り戻そうとしても、
仕事や体調のバランスが崩れ、スランプに陥ってしまい、うまくいかない。

好調の時が一番危ない・・と教えてくれます。

勝って兜の緒を締めよ。
好調なときというのは、どうしても油断が生まれる・・ということですね。

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川上哲治 名言:

「無駄になる努力はない」
「どんなに遠まわりに見えようとも、勝つためには、基本の積み重ねしかない」

「成功する人とは、冷や飯を上手に食べた人であるといってよい」




偶然を実力と過信・・

2010-06-22 08:14:16 | 組織マネジメント改革の実践
事業戦略策定、成功と失敗の分岐点は何か・・
幹部ミーティングで話題となりました。

経営は云うまでもなく環境適応業、
事業戦略は何と云っても時流に乗ることが大切です。

一部の策定関与者の勘や想いつき、度胸や腹芸で決定した事業戦略が、
時の流れに偶然にも重なり、幸運にも一時的に成功することがあります。

こんなとき、“運も実力のうち”とばかりに、

この偶然の成功を、自社の実力と過信してしまったとたんに、
失敗への下り坂の分岐点を超えてしまう。

事業経営は当然ですが、その継続を宿命づけられています。
継続のためには、この成功を二度、三度と続けていくことが大切ですね。

しかし、勘や腹芸だけに頼っていては、
偶然に一度位は成功するかもしれないが、二度目、三度目の保証はありません。

やはり研ぎ澄まされた経験や勘、読経や腹芸に加えて、
がっちりした理論的な背景に裏打ちされた事業戦略策定システムの構築が欠かせません。

真の顧客は誰か、どこか。その顧客にどのような価値を提供し続けているか。
競争相手はどこか、その相手との競争優位は何か。

戦略ー戦術ー戦闘の一体感をどう醸成していくか。
戦略と密接と結びついた社員教育を並行してどう行っていくのか。

自社独自の事業戦略策定システムを構築していくことが、成功・失敗の分岐点となります。




楽しんで失敗するほうが・・

2010-06-21 06:37:19 | 古今東西!珠玉の言葉 “賢者の教え”
楽しんで失敗するほうが、退屈しながら成功するよりいい・・

ジョージ・バーンズ(アメリカの俳優・コメディアン)の教えです。

「どうやったらいいんですか、教えてください・・」
「教えてもらっていないから、そんなこと、できませんよ・・」

仕事を与えられても、なかなか取り掛からない人がいる。

確かに、教えられた通りにやっていれば、無駄な失敗はしないで済む。

しかし、失敗を恐れ手取り足とり教えたら、
何ひとつ自分で判断出来ない者ばかりが増えてしまう。

人間は失敗を繰り返して、その痛みや悔しさから、成功への糸口を見つけていく。

人から云われたことを黙々と繰り返して失敗しないよりも、
自分から挑戦する楽しさのほうが、よほどよい。

失敗すれば、その失敗をムダにしないように、失敗から最大限のものを学びとればいい・・
と教えてくれます。

失敗したところでやめてしまうから、失敗になる。
成功するところまで続ければ、それは成功になる。

楽しくなければ続けられないし、成功もない・・ということですね。

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ジョージ・バーンズ 名言

「自分の意味と価値は、自分で決めなさい」
「年をとっていくのは仕方ないが、老いる必要はない」
「65歳で退職なんでばかばかしい。私が65歳の時はまだ、ニキビがあったよ」


社内の付き合いだけ・・?

2010-06-18 06:31:00 | 組織マネジメント改革の実践
社外の人々との付き合いに、どの位の時間を割いていますか・・
マネジャー懇談会で問いかけました。

毎日毎日、残業の連続ですね。
私は必ずしも残業が悪いとは思ってはいません。

ありきたりの働き方では、なかなかその道のプロにはなれませんし、
寝ても覚めても会社のことを考えていなければ、マネジャーは務まりませんからね。

しかしこれでは「井の中の蛙」になってしまわないかと、心配です。

これからの仕事はいままで経験したことのないような場面に遭遇もします。
新たしい事業領域にも果敢に挑戦して行かなければ、企業の卓説性も保てません。

そんなとき求められるのが、あなたの、マネジャーとしての判断力です。

同じ会社の人ばかり、会社の仕事ばかり、
これでは、同じようなえ方、同じような経験をしてきた人としか付き合うことができません。

「社内の常識は社外の非常識」という例えもあります。

変化の激しい今日、
会社の中だけで知り得たことが判断材料の全てでないことは明らかです。

求められる判断力は、会社の中の付き合いだけでは得られません。

適切な判断力を養う意味でも、いろいろな立場に人々と付き合い、
会社の中では得られない価値観、仕事観、人生観を形成することはとても重要なことと考えます。

会社の中では得ることの出来ない経験を積む時間を、意識して儲けてください。

それがあなたの成長に繋がります・・と話しました。


“2・6・2” と “7・2・1”・・

2010-06-15 15:51:14 | 組織マネジメント改革の実践
組織やチームでは「2・6・2」の原則が働くと云いのは、ご存じだと思います。

上位の2割が全体を引っ張っているとき、
下の2割はお荷物となり、真ん中の6割がどっちつかずの平均的な人々という構図ですね。

ある商社の例ですが、そこは徹底した成果主義をとっていますが、

その結果、一握りの人のヤル気は高まったものの、

現場の大多数の人々に敗北感を植え付けてしまい、
組織全体のモチベーションが下がってしまったというものでした。

行き過ぎた成果主義の負の効果という側面もありますが、

上位の2割の人がヤル気になっても、
それに続く6割の人々がその気にならなければ、組織は動かない。

真ん中を軽くみてはいけない・・という例ですね。

ところでこの現象は、アリの世界でもみられるようです。

アメリカの研究機関がアリの生活を子細に観察したところによると、
アリの世界では「7・2・1」に分かれるようです。

アリは皆が一所懸命に働いているように見えますが、それは7割にとどまり、
右往左往しているだけのアリが2割、ボーとして全く働かないアリが1割ほどいるそうです。

なぜこのようなことが起こるのでしょうか。

それはある一つの集団が組織されると、

その内部のルールや雰囲気から逸脱しようとする意識や、
逆に遵守しようとする意識が、一定の割合で自然に醸し出されるからだそうです。

アリの世界の話はさておき、

チーム全体の成果を高めるためには・・
真ん中の6割の部分をいかにして2割のグループまで高めていくかということですね。


規則は奴隷のように・・

2010-06-04 06:51:54 | 人的資源開発&研修あれこれ
職場にはさまざまな規則があります。

言うまでもありませんが、
規則の目的は、よりスムーズに、より効率的に、より体系的に、物事を運ぶようにするものです。

しかし現実には、本来の目的を妨げるような規則も少なくありません。
なぜ!と問われて、答えに窮するような規則もあります。

それでは私たちは、規則に対してどのように対処したらいいのでしょうか。

まずは、決められたことをきちんとやってみることが肝心です。
やる前から、「こんなものは無い方がいい・・」では通用しません。

ところが、規則通りにやってみるとうまくいかないケースがあります。

それはやり方がまずい場合もありますし、
決められた規則自体が現実を無視したもの、現実離れしたものかも知れません。

もし決められたことに問題や改善点があれば、
「こう直してみては・・」と自らアイデアをめぐらし、提案するといい。

そのアイデアが採用されれば、決められた規則は、自分が決めたことになる。
自分で決めたものならば、守りますね。

そこにあなたらしさも出てきますし、
規則も本来の目的に照らしたものになっていく筈です。

職場では決められた規則は守るのが大前提ですが、
その規則は、私たちを奴隷のように従わせるものではありません。

新入社員フォローアップ研修で話しました。


スキルよりもマインドを・・

2010-06-03 05:07:11 | 営業革新・マーケティング&セールス道場
営業同行コンサルティングを行いました。
顧客との商談中の姿勢やスキルを見ながら、その強化を図ろうという目的です。

成績の芳しくない営業パーソンを診てみますと、「もーイヤだ!」が顔中に出ています。
気が重そうで、どうみても楽しそうではありません。

いまさら営業なんで・・あるベテラン社員は口にします。
当然にフットワークも弱く、訪問件数も面談時間も圧倒的に不足しています。

お客さまとの商談と云えば、どうも会話になっていません。
お客さまが怒り出しはしないかと、ハラハラさせられます。

売れない理由、出来ない理由がごまんと出てきます。

条件が合わない、アポイントが取れない・・言い訳でその場は収まりますが、
実績が伴わないから、いつも言い訳を云うはめになってしまいます。

とても残念ですが、こんな現象が見てとれました。

“売れない”のではなく、“売っていない!”

厳しい状況下ですから、結果を出すにはなかなか大変です。
しかしこれでは、いくらスキルだけを高めても、結果は出ません。

スキル強化よりも、営業マインドとセンスを高めるのが先だ・・
同行コンサルティングを急遽中断し、マインド強化研修に切り替えました。

やはり、「やろう!」という想いが無ければ、行動に結びつきませんね。

生み出す能力と世に出す知恵・・

2010-06-02 07:11:10 | 古今東西!珠玉の言葉 “賢者の教え”
業績や善行も人の目に見えなければ、存在しないに等しい・・

バルタザール・グラシアン(17世紀スペインの高層・学者・著述家)の教えです。

人は自己評価だけでなく他人からも評価される。

あなたを評価する相手にとっては、
実際にその目で見ることのできないのは、無いに等しい。

自分で自分をいくら評価しても、
相手に見えなければ相手は評価できないし、評価も無いに等しい。

善でさえ、それが善に見えなければ人は敬意を払わない。

自分がなした仕事が他人の目にとまるようにせよ。
実績に評価が加わった時、はじめて通用する。

業績を他人に認めてもらうためには、
確実に世に出るように万全を期さなければならない・・と教えてくれます。

一所懸命やってさえいれば、
そのうち誰かが認めてくれるという場面が全く無いわけではないが、

価値あるものを生み出す能力と、
それをうまく世に出す知恵が結びついて、成果は倍になる・・ということですね。

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バルタザール・グラシアン 名言:

「愚か者が先延ばしにすることを、賢者はただちに取りかかる」
「重要なことはいつも最初に着手し、その他のことは後からだ」

「人は労せずしてうまくいく時期があるかと思えば、何をやってもうまくいかない時期もある。
どんな人でも、つねに賢人でいること出来ない」