白井万沙之のビジネス進化塾 確かな未来づくりを応援します!!

人材育成と活用・組織マネジメント・マーケティング・シニア創業起業の教科書!!

問題は現在の理解のしかた・・

2010-08-29 10:38:54 | 古今東西!珠玉の言葉 “賢者の教え”
未来を予測する最も信頼できる方法は・・現在を理解するように努めることだ。

ジョン・ネイスビッツ(アメリカの未来学者)の教えです。

ビジネスの成功は未来を先取りすること、これば誰もが思うこと。

とは云っても、未来はなかなか見えにくい。

しかし、手がかりが全くないわけではない。
それは現在の姿を理解すること、それが未来を見る有力な手掛かりとなる。

もっとも現在の姿を理解すると云っても、問題は、その現在の理解の仕方にある。

過去から現在の流れのうえにたって現在を理解しようとする限り、
いくら現在を理解し考えを巡らしたとしても、その先の姿、未来は見えない。

大事なことは、まず未来の側に自らを置くこと、

未来の側にさまざまなイマジネーションを働かせて自らの姿形を描き、

描いた姿形を起点として、
現在を観察し、検討し、評価し直すというのでなければならない・・と教えてくれます。

過去の延長で未来をとらえるな・・

何度も云い尽くされている言葉だけれど、
まさかの時代の今日、改めてネイスビッツの言葉を教訓にしました。


勝つ為に負けない努力を・・

2010-08-27 08:31:52 | 人的資源開発&研修あれこれ
仕事のプロになれ!・・よく云われますが、プロとはどんな人をいうのでしょうか。

ある中堅社員研修でテーマとなりました。

「やってみないとわからない、だからやってみる」と前のプログ(10.08.10)で書きましたが、

「だからやってみる」の意味は、とりあえず、やみくもに何でもやってみて、
後は玉砕、沈没しても構わないと云っているわけではありません。

プロは常に勝つことが要求されますし、
負けた時には全ての責任を自らがとらなければなりません。

従って、先の不確実性を十分に予測したうえで、

「勝つために行動をする・・」これが、プロと云われる人、プロの仕事術です。

しかし、いくらプロでも常に勝ち続けることは、現実には不可能です。
そんなことはあり得ません。

それでも、負けないように努力することは、いくらでも出来る。

コアスキルの習得に、一万時間をつぎ込めば、誰でも、ひとかどになれる。
どこにいってもメシの喰える才能を身につけることもできる。

他になにか良いことがあるんじゃないか、右往左往しても、それは力にはならない。
今やるべきことに集中する、今やることの積み重ねが、プロの力の源泉になる。

仕事のプロとは・・

常に勝つために、負けない努力をする人・・という結論になりました。

物知りや判断するだけなら・・

2010-08-23 04:33:11 | 人的資源開発&研修あれこれ
上が動かない、下が動かない・・
悪いのはいつも「どこか」の「誰か」。

誰かがやるだろう・・
しかしそれは、すくなくとの「自分自身」ではない。

衰退する組織の典型的な症状です。

こんなとき、意識を変えよ! 意思改革だ!・・と、
声高に叫ぶだけでは、誰も変わらない、何も変わらない。

ところで意識とは何か、意識改革とは何をどう改革することでしょうか。

知識改革、認識改革とは云わない。
知識とはある事柄について知ること、認識とは物事をはっきりと見分け判断することをいう。

意識とは、自分が何をやっているのかを、自分でわかる「心の動き」をいう。
心が変わり、行動が変わることをいう。

意識改革には「単なる物知り」や、「判断するだけの者」はいらない。
意識改革の必要性をいくら周りに説いても、現実は変わらない。

他人を変えたいのなら、まず自分が変わらなければならない。

他人を本気にさせたいのなら、まず自分が本気にならなければならない。

真のリーダーとは・・

まず自分自身が自己革新を行い、実際に先頭をきって意図的に変化を創りだし、
その成果を着実に職場に定着させる。

言葉よりも行動!ではないでしょうか・・ある組織のリーダー研修で話しました。


決まり文句で穏便に・・

2010-08-19 08:17:26 | 営業革新・マーケティング&セールス道場
健康食品やサプリメントは過っての市場拡大の勢いはみられませんか、
まだまだ戦略的に魅力ある市場です。

その製造には内容物を特殊な加工することなく充填することが可能であるため、
ハードカプセルがよく用いられます。

ところが最近の猛暑は、さまざまな分野で予期しない出来ごとが起こります。

ある通販業者が使用しているハードカプセルが、
この猛暑で溶けだし、手や衣服にベタベタと付着してしまう事態が発生しました。

利用者がその業者に電話を入れると・・

やはり、決まり文句の「まことに申し訳ありません・・」に始まり、
「さっそく、商品を交換させていただきますので、ご連絡先を・・」との返事。

同じような問い合わせはないかと聞いたところ、
同じ事態での問い合わせが、数件、届いていて、すでに商品交換をしているとのこと。

ところで通販業者は一般的に、利用客の住所氏名や買物歴をデータ管理し、
当然のようにそれを販売促進に活用していますね。

同じような事態が数件発生しているのなら、利用者からの問い合わせを待つのでなく、
逆に業者の方から事前に利用者に問い合わせるのが、真のサービスではないでしょうか。

クレームが届いた利用者にだけは、丁寧な対応して、商品交換すればいい。
あとはなるべく経費をかけずに、穏便に、その場を済ませてしまいたい。

よく生涯顧客価値、一生のお付き合いなどと云いますが、

お客さまとの真の信頼関係は、たとえマイナス情報でも積極的に開示すること、
それがプラス情報を信頼して受け入れてくれる素地となることは、おわかりですよね。

この業者の事例を教訓に、当社の顧客との関係を再考してみましょう。
ある食品製造メーカーの役員さんたちと話しました。


トップと並みの差は・・

2010-08-11 05:28:27 | 人的資源開発&研修あれこれ
売上アップ、収益向上、顧客満足のために・・
何かいい策はないか、アノ手コノ手を探し、追い求めます。

世の中には幾多のすばらしいノウハウや成功秘話が紹介されています。

しかし、販売活動は物真似でうまくいくような、生易しいものではない。

トップの座を死守する営業パーソンは、
うまくいくために、悩み、考え、自分で工夫し、何度も何度も壁を乗り越えていく。

こんな気持ちの源泉は、なんでしょうか。

それは、「売りたい」という気持ちの強さではないでしょうか。

トップ営業パーソンが売りたいと本気で想っているのに対して、
並みの営業パーソンは、心の底では「売れなくても仕方ない」と諦めてしまう。

本気にならなければ、訪問を繰り返してもうまくいく筈がない。
本気でないアノ手コノ手を駆使しても、顧客は決して感動はしない。

やらされていると想っている間は、本気にならない。
いつかやると想っている間は、永遠にやらない。

トップと並みを分けるのは“本気・・”

本気にならなければ、強くはなれない・・営業パーソン業績向上セミナーで話しました。


やってみないと分からない・・

2010-08-10 05:12:16 | 組織マネジメント改革の実践
ああでもない、こうでもない・・
こうしたほういい、ああしたほうがいい・・

想いをめぐらし素晴らしい計画を作りながら、行動する人がいない。

行動が伴わない! 多くの企業で最大の問題となっています。

ビジネスの世界にかかわらず、
世の中には、やってみないことにはわからないことが、確かに多い。

わからないことが多いから、用意周到な準備は必要だが、
だからといって、実行に二の足を踏んでいたんでは、ことは進んでいかない。

百の議論よりの一つの実行。

理想の解決策よりも現実での最善策、
時間がきたら見切り発車する勇気を持つ。

リスクの裏にはリターンあり。リスクは単なる冒険とは違う。

前例がなければ、自分が前例になってやる。やってみて眼で確かめる。

失敗するほど多く学べる。
失敗してくやしいと思う気持ちが、次の実行力のガソリンになる。

やってみて失敗しても、次に活かすことができれば、それはそれで立派な成長です。

やってみないとわからない・・だからやってみる。

口先ばかりでやらないよりは、よほど良い。




本末転倒もはなはだしい・・

2010-08-06 05:50:32 | 組織マネジメント改革の実践
おかしな会社に遭遇しました。

とても厳しいルールや規則、社内基準があります。
でも、その基準通りに行うと、とても面倒で複雑で、やっかいです。

それでも新人の頃は、何も分かりませんから、その通りに行っていますが、
だんだんと仕事に精通してくると、あちこちで、ルールや基準からの逸脱が始まります。

やはりこの会社も今は、効率化重視の風潮です。

ルールや基準通りに行うヤツは、要領の悪いヤツ、融通のきかないヤツ・・と、
社内で疎んじられます。

結果重視ですから、ルールや基準から逸脱しても、
良い結果が出れば社内の評価は抜群です。

しかし、仕事ですから、ミスもあれば、失敗もあります。
いつも順風満帆とは限りません。

そこは厳しい会社ですから、徹底的にその原因を調査します。

調査の結果、その原因は、
社内基準からの逸脱にあり、早急にルール・規則を順守せよ・・との通達が出ます。

仕方がないから、しばらく、皆は、その基準に従って仕事を黙々とこなします。
そして、そのうちに、また要領のいい、融通のきく、基準からの逸脱状態に逆戻り。

何かおかしいと想いませんか。

ルールや基準は守るのが当然でしょう。
効率化の妨げになる社内基準なら、それを改訂すべきでしょう。

それをそのままにしておいて、“要領がいい、融通がきく”とは本末転倒もはなはだしい。

ルールや基準は厳格に定めなければなりませんが、常に、一定とは限らない。
状況に合わなくなってきたなら、そのレベルを上げて、改訂すべきではないでしょうか。

あるメーカーの課長会議で話しました。