白井万沙之のビジネス進化塾 確かな未来づくりを応援します!!

人材育成と活用・組織マネジメント・マーケティング・シニア創業起業の教科書!!

結果よりも競争力の源泉・・

2010-07-21 08:36:22 | 組織マネジメント改革の実践
強い企業の条件とは・・経営者懇談会で話題としました。

やはりどれだけ儲けたかの収益性が高いこと・・
資本の論理から云えば株価や格付けが高いこと・・
何といっても財務基盤がしっかりしていて、安定性が高いこと・・

いやいやこれからはイメージが大切で、ブランド価値が高いこと・
要は顧客の支持を得ている商品やサービスを提供できているかということ・・
CS&ES&SSのバランスかな・・

さまざまな意見が出ました。

それはそうですね。どのような切り口で診るかによってモノサシ変わりますので、
強い企業の条件を見つけ出すのは、そう簡単ではありません。

ところで、皆んなの口から出たものの多くは、
何らかの行いの結果、そこから得た果実をモノサシとしたものです。

勿論、経営は結果ですから、それをモノサシとすることには異論はありません。
しかし結果だけでは、企業の本当の実態を表しているとはいいがたいのも事実です。

モノサシを変えて、強い企業を創りあげるための条件は何か・・
すなわち競争力の源泉は何かというモノサシで診てみることも大切ではないでしょうか。

競争力の源泉を端的に云い現わせば・・
「関係力」「実践力」「人間力」というのが私の考えです。

結果よりも競争力の源泉・・

これをテーマにして、強い企業の条件について、更に議論を深めていきましょう。

経営者懇談会でのヒトコマでした。


意気込みの凄さと仕事観・・

2010-07-20 07:38:04 | 営業革新・マーケティング&セールス道場
いわゆるトップセールスパーソンに共通するものは・・
コンサルや営業研修でお会いするトップセールスの方々に尋ねてみました。

顧客を飽きさせない話題の多さや、かゆい所に手の届く面倒見の良さで成功している人、
逆に必要なこと以外はあまりしゃべらない寡黙さでトップになった人、

押しの強さでグイグイ引っ張る強気の人もいれば、
そうですか、それではまたに・・と、見切りの早い人もいます。

名刺を片手に担当地域をローラー作戦とばかりに狩猟型の人もいれば、
ジックリとスルメのように味を出しながらの農耕型の人もいます。

聴いてみますと、全く逆の方法で、トップの成績を収めています。

一体、トップセールスパーソンに共通するものなんてあるのだろうか、
ますます疑問が膨らんできました。

しかし、彼らに接していて気づいたことが、一つだけあります。

それは扱う商品や顧客によって、セールスのやり方はそれぞれ違いますが、
仕事に向かう姿勢や取り組みなどの仕事観には、かなり共通する部分がありました。

セールスにかける意気込みの凄さは、皆さんに共通していました。

セールスに向かう姿勢、セールスに対する仕事観さえシッカリと確立していれば、
あとは自分の性格や仕事のやり易さで、いくらでも自分なりのやり方、工夫が生まれてくる。

その自分なりのやり方や工夫が、
彼らのノウハウや彼ら自身のセールスの型になり、トップの成績瀬を収めている。

こんな結論に達しました。


ヤッパリ 当たり前のことを・・

2010-07-07 05:22:02 | 営業革新・マーケティング&セールス道場
飲食店の販売促進ではタウン誌やミニコミ誌への掲載や、
飲食店情報のインターネット検索サイトに広告を掲載するのが一般的です。

しかし情報の数が多く、せっかく金を使って乗せても、
想うようにアピールできないと嘆く店長は少なくない。

事務所や店舗へ個別訪問、
パンフレットやお得な割引情報を持ってあいさつに回る外回り営業をしている店長がいます。

店の営業が始まる前の時間帯を狙い、
パンフレットだけでなく、店の看板料理も持参するという。

もちろん相手は仕事中なので、会話は必要最小限におさえ、
何か聞かれなければ余計は話はしないように、不快な思いをさせないように注意している。

こうしたおかげで、この厳しい環境下でも月商は前年同月比で10%ほどアップしているという。

客がこない、不況だ、競争が激しいと嘆きながら、
とりたてて特別な策も講じずに、手をこまねいて不振に陥っている店が驚くほど多い。

この店長は、何も特別なことをやっているのではない、

多くの店がやっいるように雑誌やインターネットだけに頼っているわけではない。
大した金も時間もかからない。

店の内容や特徴をコツコツと外回り営業で、
地域のお客さまにフェイス・ツー・フェイスで伝え続ける。

これは当たり前のこと、何も特別な目を見張るような素晴らしい手段ではない。

おそらく多くの店長も、やれば少なからず効果があると思っている筈だ。
だが、やらない。やろうともしない。

よい!と思ったことを、実際に行動に移し、成果を上げているこの店長から何を学ぶか・・
これが今日のテーマです。

ある飲食店の店長会議で話しました。


W杯経済競争!真の勝者は・・

2010-07-06 05:11:37 | 営業革新・マーケティング&セールス道場
サッカーW杯南アフリカ大会が、岡田ジャパンの活躍で盛り上がっているが、
今日は、このW杯にまつわる新聞(日経産業新聞 眼光紙背 10.7.5)のコラムから。

そこでは、今回の南アフリカ大会の真の勝者は中国だと云っている。

会場のすべてを埋め尽くす音で一躍有名になった、あの民族楽器「ブブゼラ」。

プラスチック製ブブゼラの9割は中国製、
生産地の広東省などでは注文が殺到し、ブブゼラ景気に沸いていると云う。

また、公式球「ジャブラニ」の多くは中国内陸部で作られ、
公式マスコット「ザクミ」人形も大半が中国製。

さらに、灼熱の太陽から目を守るサングラスや、サポーターが懸命に振る国旗も。

会場には中国製があふれている。
視点を変えてみれば、中国製なくしてW杯ならずの様相。

アフリカで中国は徹底的な資源外交を展開しており、
政府の支援を受けられる中国企業はW杯を機にさらに台頭するだろうと述べている。

中国は「ものづくり」でW杯に参戦し、大きな存在感を示している。
メイド・イン・チャイナが大会後の勝者になる可能性は高いと、そのコラムは結んでいる。

ものづくり大国、ジャパンのも過ってはその勢いがあった。

サッカーの大活躍はまことに喜ばしい限りですが、
その底流に流れる異質の競争に目を転じると、背筋が寒くなってくる。

日経産業新聞のコラムを目にして、
メイド・イン・ジャパンの勢いに一抹の寂しさを感じました。


需給ギャップはチャンスの筈だが・・

2010-07-04 05:16:06 | 営業革新・マーケティング&セールス道場
フードデザード(食の砂漠)がクローズアップされつつあります。

これは、地域の過疎化の中で生じた生鮮食料品店の空白地帯の発生や、
社会的弱者の集住という、2つの要素が重なったときに発生する社会問題を云いますね。

いわば「買い物難民」「買い物弱者」の増加を意味します。

近隣から生鮮品を売る店が消え、日々の買い物に困る人々が増加する。
クルマでの買い物が難しい高齢者が多くなる。

これはまさしく、需給のギャップ。

政府の研究会の提言や規制緩和、地域住民の交流など、
官民をあげた動きが出つつあるが、まだまだニュースの域をでていない。

本来、需給ギャップは、企業にとっては、ビジネスチャンスのはず。
しかし、このチャンスを活かす企業の動きは、いまのところ活発ではない。

確かに人口減少地域への出店や買い物弱者へのアプローチは、
コスト面など採算的には難しい側面があることは事実。

しかし、「店は客にためにあり」「不の解消に商機あり」と、
過っての小売業は、それこそ血のにじむような努力を重ね、成長し発展してきた。

大きくなり過ぎてしまった小売業、
サラリーマン化し過ぎてしまった従業員。

今一度、商いの原点に立ち返ってみれば、知恵と工夫次第で、

楽しく、意気に感じ、
かつビジネスチャンスにもなる策が見いだせそうな気がしませんか。

若手を集めたビジネス研究会で話しました。