営業チームにとって、会議や月報・日報はつきものです。
営業会議では個々の顧客とのやり取りが延々と報告されます。
個人数字の結果の見通しが発表され、目標達成のための詰めの追求が始まります。
しかし誰も真剣になって、これを聴いていない。
自分のことに精一杯で、他の営業パーソンの顧客との細かいやり取りや云い訳に興味は示さない。
月報や日報を書かせますが、上司は本当にそれを読んでいるでしょうか。
読んでいるとしても、適切な指示を出したり、対応策を練っているでしょうか。
現実は殆ど読まれていないか、読んでもそのままというケースが多いのではないでしょうか。
書く方も、書くだけ無駄、誰も真剣になって書きはしない。
どうしてこんなに事になっているのでしょうか。
よく情報の共有化といいますね。
確かに営業に関する情報を共有化することは、とても大切です。
しかし共有化と云っても、個々の営業パーソンの細々とした行動を共有化することではありません。
それは、個々の営業パーソンとマネジャーで話し合えば済むことではないでしょうか。
共有化したいのは、顧客や市場、自社商品、競合の変化とその動向です。
他社にスイッチされた、顧客の要求事項が変化した、売れ行きが低下した等の変化を、
自分の担当顧客からだけでなく、他の営業パーソンの顧客や市場からも読むことがとても大切です。
顧客や市場で起きている変化の背景を知り、その変化の理由を突き止め、その対応策を打ち、結果を検証する。
これを営業チーム全員が共有することが、とても重要だと云うことです。
こういう目的にそって運営されてこそ、活用されてこそ、営業会議も月報も日報も有意義なものになるはずです。
ある営業チームミーティングで話しました。