人が成長するのは成功体験か失敗体験か、意見の分かれるところです。
成功体験を積み、上司や仲間から認められ、
自分の存在感も増してくると、自分の強みを確信できるようになります。
こうなると仕事は面白くなり、ますます能力も高まり、
その結果、成果も上がるという、好循環のサイクルが周り始めます。
しかし常に成功するほど、現実は甘くはない。
人は多くの失敗体験も積んでいく。
失敗すると、そのことでやる気をなくし、
結果としてそれが将来にわたり“苦手”“弱み”として残ってしまうことがある。
もしその時にやる気をなくしてしまわなければ、苦手、弱みとして残らなかったかもしれない。
継続してやっていたら、そのプロセスで、ヒョットして別の可能性を見出していたかも知れない。
その失敗体験を契機として、新たな成長のサイクルを見出し得たかもしれない。
こう捉えると、失敗してやる気をなくしているメンバーがいたら、
直ぐにそれを見つけて、やる気をなくさないようにケアしてやることが大切となる。
それをケアするのかしないのかが、
メンバーのその後の成長を左右するといっても過言ではない。
職場でやる気をなくしているメンバーはいませんか・・?
その原因の多くはメンバー自身にあるとしても、
その責任の一端はメンバーをもつ立場の人にもあるとの自覚が必要と考えています。
彼らが失敗にくじけずに、やる気を失わず、自信を持って再チャレンジするように、
マネジャーや上司はもっと積極的にサポートしていくべきだとは思いませんか。
ある企業の「人が育つ職場づくり」研修で話しました。