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自己満足ではないだけに・・

2012-03-21 06:30:00 | 人的資源開発&研修あれこれ

それでは、人はどんな時に、自分の“有能さ”を実感するのでしょうか。
(前号の続きです・・)

考えるにあたっては一つの手掛かりとして、まず自分の場面を考えてみると良いと思います。

いかがでしょうか。

人によっていろいろな場面があるでしょうが、
それをまとめてみると、おおよそ次の3つの場面が思い出されるのではないでしょうか。

整理してみましょう。

周りから“期待”されていると感じるとき、人は自分に有能さを感じるのではないでしょうか。

「君ならできる!」「あなただからこそ、出来るんだよ!」などと言われると、
確実にできるという自信がなくても、なんとなく自信めいたものが出てきますよね。

また周りから自分の行動や能力が“承認”されたとき、有能さを感じませんか。

「お客さまから感謝されたとき!」「取り組んだ仕事を周りから評価されたとき!」などは、
なんか自分の努力が報われた気になり、嬉しくなりますものね。

さらに加えて、何かを実際に達成した体験をしたときも、人は自分の有能さを感じるはずです。

「満足のいく仕事ができた」「困難な壁を乗り越えた」「やったぜ!」と行った経験は、
自分自身の何物にも代えがたい自信の源となりますからね。

従ってこの“期待・承認・達成経験”が仕事への意欲を高める3要素となります。

しかしチョット待ってください。

この3要素は、自己満足ではいけませんね。
なかでも期待とか承認とかは、本人の自己満足ではなく、周りの客観的な評価にもとづくものですね。

だからこそ内発的な動機づけには、マネジャーの係わりが大切になるのです。

メンバーに“期待”を示し、その行動や能力を“承認”し、仕事の中で“達成体験”を支援するという、
3つの場面を意図的に行うことがポイントとなります。

前項に続いて、話しました。