白井万沙之のビジネス進化塾 確かな未来づくりを応援します!!

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アーリースモールサクセス・・

2011-08-04 05:14:16 | 人的資源開発&研修あれこれ

メンバーの仕事への意欲を高めていくには、有効な達成体験を積ませることがとても大切です。

やや困難であっても、頑張れば達成できそうな目標を設定させ、それを達成させることが、
とても効果的であると云われています。

しかし、やや困難な目標であるだけに、その達成には時間がかかりますので、
メンバーは、なかなか、その達成感を得ることができませんね。

そこで、アーリースモールサクセス・・

つまり「早い段階での小さな成功」を体験させることが重要になります。

例えば営業担当者が新規開拓に向けて活動しているとしましょう。

その新規開拓を達成するために、まず何をすべきかを一緒に検討します。

すると「相手先担当者の名刺をいただく」といった小さな成果、
あるいは「提案書のひな型を作成する」といった小さな課題が明確になりますね。

マネジャーはその小さな成果や課題の達成を徹底的に支援します。
そうすることで、メンバーは小さな成功を早い段階で経験できるはずです。

このアーリースモールサクセスの達成体験によって、

「名刺をいただくのなら、もっと訪問できそうだ」「提案書作成なら自信があるぞ」といったように、
自分の有能さを実感することになるでしょう。

また、「新規開拓目標は達成できるぞ」「やればできる」といったように、
より困難な目標に対しても自信を持ち、仕事への意欲を高めることになるでしょう。

新任マネジャー研修「有能さを実感させる支援の方法」のヒトコマでした。


ミドルの見方・とらえ方・・

2011-08-01 05:48:56 | 人的資源開発&研修あれこれ

ミドルマネジャーとしての「モノの見方・とらえ方」について考えてみます。

私たちはある時はトップの意向や考えを現場の活動に浸透させる、
トップドウンの担い手としての役割があります。

またある時は、現場で起きていることから新しい機会を創造しトップに対して上申していく、
ボトムアップの担い手としての役割もあります。

これはミドルマネジャーの組織上の立ち位置から捉えられる役割です。

この立ち位置からしか見えてこない役割が、
ここでいうミドルマネジャーの「モノの見方・とらえ方」ということになります。

もちろん、トップダウンの担い手といっても、トップの決定をそのまま現場に伝えることではありません。
ボトムアップの担い手といっても、現場の出来事をそのまま上に上げるだけではありません。

戦略的に意思決定された内容について、自分なりに理解したうえで、
担当する現場の行動指針となるような具体的な内容に変換し、メンバーに説明を行なわなければなりません。

現場で起きている事象に気づき、単に上にあげることが出来るだけでなく、
見えてきた事象を自分としてどのように捉えて、解釈し、どのようにして上げるのかが大切ですね。

これには、私たちの役割意識や問題意識の在り方が大きく影響してきます。

私たちはトップよりも現場を知り、現場よりも経営を知ると云う立ち位置にいる筈です。

このミドルを中心にアップダウンする、
すなわちミドルアップダウンの担い手としての役割意識と問題意識の在り方が、

ミドルマネジャーとしての「モノの見方・とらえ方」ということになります。

新任マネジャー研修で話しました。