エデュコ新学年の学習体制がスタートして1か月が経過しました。
新6年生にとっては、算数が既習領域の復習型に変わり、国語の出典文の難易度も高まりました。新5年生にとっては、「エデュコ・ウィークリー」という算数の週例テストが始まったことや、ほぼ全員が「算・国・理・社」の受講を開始したことなどの変化があります。さらに、新4年生にとっては、予習型の『予習シリーズ』学習が始まり、総合回テストにおいても、3年生の時にはなかった「相対比較」が示されることになります。
このように、それぞれの学年で緊張感を漂わせた1か月でした。本稿では、復習型に変わった新6年生の『予習シリーズ学習』について、改めて確認しておきましょう。
新6年生の算数は、これまでの細分化された「単元別学習」型から、より大きな括りで復習する「分野別学習」型へと変わりました。例えば、第1回の学習は「文章題」ですが、その内容は「和差算・分配算・やりとり算・消去算・つるかめ算・いもづる算・弁償算・平均算・差集め算・集合」となり、各回の学習が隣接領域を統合した内容になっています。
このことは、毎週の手がける範囲が広くなるとともに、取り扱う問題量も大きく増えることに他なりません。
具体的に量的側面を確認してみましょう。
『予習シリーズ算数 5下』は、多くの週において、「例題」5~6問、「類題」5~6問、「基本問題」の小問6問・大問3問、「練習問題」大問5問・「チャレンジ問題」1問の構成になっていました。
これに対して、『予習シリーズ算数 6上』の構成は、「基本のチェック」小問15問、「例題」4~6問、「ステップアップ例題」1~2問、「チャレンジ」6問、「基本問題」の小問8問・大問3問、「練習問題」大問6問となっています。
このように、『予習シリーズ算数5下』と『予習シリーズ算数6上』を比較すれば、「基本のチェック」小問15問分が多いばかりでなく、『予習シリーズ算数5下』の「類題」が小問1問型であるのに対し、『予習シリーズ算数6上』の「チャレンジ」は小問2~3問の集合型になっており、処理する問題量にかなりの差があることがわかります(ページ数で比較しても、前者が187ページ、後者は241ページ)。
復習項目とはいえ、一つ一つの解法モデルを丹念に検証する意識で手掛ければ、相応の時間が必要になるわけで、多くの新6年生にとって、7月までは『予習シリーズ算数 6上』の理解を最優先とする学習が賢明と言えるでしょう。
さらに念のために言えば、『予習シリーズ』の難易度レベルは、学校学習の「教科書」のようなミニマム・スタンダードではありません。実践的な問題が豊富に網羅されており、ほぼすべての中学入試問題に対応する問題群で構成されていると評価できます。
そのような評価を前提に個々の志望校に照らした場合、すべての子どもたちが『予習シリーズ』を隅から隅までやり遂げなければならないという理由も見当たりません。例えば、「練習問題」を手がけなくても、首都圏約300校の私立中学のうちの大半には合格できると言って過言ではないでしょう。
新学年になり、ちょうど5週を終えた今、手がける範囲・量の再検討が求められます。
判断に揺らぎを感じられる場合、担当講師にお申し付けください。「わかる」「できる」を確実に積み増す学習を心がけましょう。
追伸
新6年生の第1回志望校調査票のご提出を、3月20日までを目処にお願いしております。
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