へなちょこかいご

アルツハイマー型認知症・80代の母との暮らしで思う事。
母は2021年秋に亡くなりました。父の事も少し。

父、訪問歯医者さんに来てもらう

2023年05月01日 | 父のこと
父は歯の治療、新しく部分入れ歯を作るため、

訪問歯医者さんにも来てもらうことになりました。

以前からの歯みがきなどを適当にしていたため、

歯槽膿漏が進んでおり、前の部分入れ歯が合わなくなっているのに

つけていたため金具が歯茎に刺さっての痛みもあったり。

歯石取り、歯茎の腫れが引くのを待つなどで、部分入れ歯作りは

まだ先のこととなった上、

歯科医の話では、父の喉の仕組みが通常と違うため、

型を取ると窒息する恐れがあるとのこと。

となると入れ歯を作れないかもしれないと。

取りあえず細かな治療や、手遅れな歯の抜歯。

抜歯の際、状態を見るためレントゲンを撮ると言われ、

え?今から歯医者で?と思っていたら、家の中で撮れるのですね。

安全ですがおうちの人は部屋から出て下さい、と言われ、詳細は見ていませんが。

そして1本抜歯。

あと2本の抜歯は病院でないとできないとのことで、

外来で1本抜歯、後日もう1本抜歯のため行くと、歯茎が炎症を起こしており、

麻酔ができないので見送りになり、後日抜歯。

あとは部分入れ歯の型取りなのですが、いろいろと難がありました。

それでも歯科医はなるべく入れ歯のない時期を短くしようと

根元だけの歯は残したり、前の部分入れ歯の裏にゴムを貼り弾力を持たせ、

食事の時だけつけるなどの対策をとってくれました。

その後、歯茎の状態も良くなり、型取りも無事に済み、

出来上がりを待ちながら、治療も続けることに。

父もその日のために、

またご飯をわしわし食べるために、

予約時間が遅いと不満を言ったりしましたが、

父には珍しくさほど文句も言わず、治療を続けていました。

しかし、父が新しい部分入れ歯をつけることはなかったです。

退院し、在宅介護が始まって8ヶ月後。

家に訪問歯医者さんが来て、治療のためイスに座った時、

父は意識を失い救急搬送され、数日後に亡くなりました。

歯医者さんからは、ずいぶんと心配いただき、

作り始めていたであろう部分入れ歯の代金を支払うと言っても、

それは結構ですからと言って下さいました。

残念でもありましたし、

歯は治療できる時にこつこつとメンテナンスするべきだなと

強く思いました。

父は元気な頃、限界まで家のアロエをぬって耐えていました。

歯医者に行ったらという声に耳も貸さず、

険しい顔で歯茎にアロエをこすりつけていた様子が忘れられません。







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